モダンタイムス (Morning NOVELS)

著者 :
  • 講談社
3.67
  • (667)
  • (1247)
  • (1290)
  • (196)
  • (36)
本棚登録 : 7892
感想 : 1039
  • Amazon.co.jp ・本 (546ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062150736

作品紹介・あらすじ

漫画週刊誌「モーニング」で連載された伊坂作品最長1200枚。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • R3(2021)4.1-5.1

    伊坂作品最長1200枚(当時)の大作。
    それを年度始めの超忙しい時に読もうとして大失敗。ひと月もかかった。

    なかなか進まない物語だったが、「これは[魔王』の続きだったのか!」と気付かされた辺りから一気に物語が動く。

    誰もが抗えない「社会」という名のシステムの中で生きている。ときには個人の尊厳さえ失われてしまうこともある。そして、そのシステムの歯車として生きていく。
    今、自分が就いている役職を離れても別の誰かがそれを埋め、業務を継続する。結果、組織というシステムは存続する。だからといって淡々と業務をこなすだけで終わりたくない。小さなことでいいから、一つでもいいから、何かをよりよく変え、自分がその役職を務めていた足跡を残したい。
    なんてことを思った。

    あとがきを見たら、「『ゴールデンスランバー』と同時に書いていた」とのこと。表裏一体のような物語だね、これは。

    「伏線が全部回収されてスッキリ」という。「いつもの伊坂作品」とは異なる物語に賛否両論かもしれない。自分は、これはこれで読み応えがあって面白かった。
    ただ一つ。
    妻の佳代子はなぜあんなに強いのか?(いろんな意味で)物語前半の振る舞いはなぜなのか?
    そこは謎のまま終わった。

  • GW後半戦はモダンタイムス(上・下)で楽しみました。ゴッシュに乗り込むまでちょっと長すぎましたが、伊坂さんの独特な書きぶりを堪能できました。上巻を読んだ後、皆さんの感想を読んだら「魔王の続編」と知り、読んでいない・・・とショックを受けたのですが、最後まで違和感なく読めました。播磨崎中学校の事件の真相はものすごい展開で、時々出てくる「逆転の発想」はなるほどなぁと思うところがありました。佳代子の性格は少しヒステリックですが、なんだか可愛らしく好きでした。魔王を読むべきか読まざるべきか、うーん、積読中。

  • 主人公がある日突然超能力に目覚める「魔王」の続編、「モダンタイムス」。「ゴールデンスランバー」と同時期に書かれたそうで、このふたつは雰囲気もテーマも似てる気がします。国家論とか陰謀とか

    すべての人はなにか大きなシステムの一部であり、機械的に「仕事」をこなしている。自分の仕事がなにを為すのか知らないまま。

    伊坂さんの恐怖の演出の仕方が大好きです。このなんともいえない不気味さ、ホラーとは全く別の恐ろしさの表し方では伊坂さんの右に出る者はいないと思います。プロットのおもしろさ、登場人物の掛け合いなどなど、伊坂ファンが多く存在することには様々な理由があると思いますが、私はこの気持ち悪さとか不気味さもとても好きです。

  • 伊坂作品の好きな所は作品に込められたメッセージ性があるところ。そこに気がつけば面白いって。

  • ある条件で「検索」すると、何故か恐ろしい目に遭うと言うお話

    主人公は恐妻家(私が読んだ中で最恐の嫁さん)のシステムエンジニアで、先輩がやりきれなかった会社のシステムの仕様変更を引き受けるのだが、その仕事が、要求仕様は簡単なはずなのに、そもそもシステムにアクセスできないし、そのお客さんと連絡も取れない、そんなことから、深入りする羽目になり、「検索」の仕組みに感づくことになって…

    結構、エグい場面もあるのですが、それをコミカルに、でもエグいことしてるんですよ、と言う拷問の場面とか、まさに伊坂さんらしいなぁと感じました。話の構成や展開も、色んなところに伏線があって、相変わらずおもしろかったです

    別作品、「魔王」とのつながりもあるようです。私は知らずにこっちを先に読んでしまいましたが、できれば、「魔王」を読んでからの方が良いようです

  • 魔王の続編。この本を読む前に魔王を読んだほうがより楽しめる。540ページ。分厚くて読むのに少し時間がかかった。

    検索から、監視が始まる。と表紙にデカデカと書いてある。なぜ監視されるのか?監視されるとどうなるのか?表示だけでもう面白そうだなと思った。10ページ以上にわたって拷問シーンがあり気持ち悪くなった。読むなら注意したほうがいい。

    伊坂氏の独特の言い回しが少しくどい気がしたがやっぱり全体的に面白かった。

    ゴールデンスランバーを一緒に読むと良いらしい。










    以下ネタバレ!!!!

























    事件の真相を知っている人にしかわからない単語同士をアンド検索することで特定され口封じされる。
    特定する人や口封じする人は事件のことなど知らず「仕事だから」という理由だけでやっている。
    特定する人や口封じする人をやっつけたところで解決しないのが面白かった。


    以下印象的だった所↓

    「真の恐妻家は恐妻家だと認めることすら怖いから、恐妻家って言えないかわりに、愛妻家って言葉ができたのかもしれない。」
    →これからは自称愛妻家を哀れむ目で見ることにする。

    「小説にとって大事な部分は映像化されると話の核以外は削ぎ落とされるから小説の個性が消える」
    →アヒルと鴨のコインロッカーを観たときに思った。小説は面白かったのに…。

    「太陽が沈んだだけでどうしてこうも暗くなるのだろう、といつも不思議に思う。空は、黒と言うよりも濃い青色で、深い海を思わせた。建物や道路もいちように海の中に沈み、ところどころで照る街路灯やマンションの室内灯は、魚の発する光じみてもいる。」
    →この表現が美しすぎる。同じ景色を見てこんなロマンチックなことを思うなんて驚愕。

  • 2021.7.23
    夏休み突入 今日は五輪開会式

    情報に惑わされる日々
    そもそもその情報が
    正しいのか否か

    浮気を疑う妻
    無敵すぎる強さをもつ
    エンジニアの旦那
    いろいろなことに巻き込まれていく
    伊坂好太郎
    字あってる?ま、いいか。

    長いけどどんどん読める
    でも伊坂さん的な大どんでん返しは
    あまりなく。ってなかんじ


    何もせず見て見ぬふりをして
    諦めるのか
    自分のできることだけでもやるのか
    さて、君はどうする

  • インターネット、情報社会、システム、国家、監視等、自分らの身の回りの事と大きく密接している。現代社会では、それらに囲まれた生活をしているだけに恐ろしい問題。ニュースの真相もほんとわからない。奥さんはきっとキレイなんだろうけど怖い。笑

  • 伊坂幸太郎作品はいつも会話のテンポが面白く、引き込まれて読んでしまう。物語の始まりから何度も出てくる、勇気はあるか、という言葉が特に頭に残った。検索する事で監視が始まるなんて。暴力による怖さと、監視による怖さ、作り上げられた事実に囲まれている怖さ…

  • 魔王の続編という事で、魔王のすっきりしなかった部分が解消されることを期待して読み始めた。
    魔王と同様に、社会というシステムの中で違う流れを起こすことが出来るかというのが軸にあると思う。それは超能力を持っていれば出来ることでもなく、最終的には意思なのかなと。
    魔王よりもストーリー性があり、スムーズに読めたけど、やはり真意は読者任せという感じがして、すっきりしない感じ(笑)

全1039件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

1971年、千葉県生まれ。東北大学法学部卒業。2000年『オーデュボンの祈り』で新潮ミステリー倶楽部賞を受賞し、デビュー。04年『アヒルと鴨のコインロッカー』で吉川英治文学新人賞、08年『ゴールデンスランバー』で本屋大賞と山本周五郎賞、『逆ソクラテス』で柴田錬三郎賞を受賞。ほか『砂漠』『グラスホッパー』『火星に住むつもりかい?』『フーガはユーガ』『シーソーモンスター』『クジラアタマの王様』『ペッパーズ・ゴースト』など多数の著書がある。

「2021年 『小説の惑星 オーシャンラズベリー篇』 で使われていた紹介文から引用しています。」

伊坂幸太郎の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

ツイートする
×