「おまえだ!」とカピバラはいった

著者 :
制作 : 佐々木 マキ 
  • 講談社
3.44
  • (6)
  • (3)
  • (22)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 64
レビュー : 19
  • Amazon.co.jp ・本 (178ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062150804

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  •  水族館に行った日の夜、巨大エイのマンタがぼくの家にやって来て、「ジンベエザメが元気をとりもどせるように、手伝ってほしい」と言って来た。
     ぼくは、小学校は1年生のとき3日だけ行った。それ以降は家に来る家庭教師に勉強を教わっている。学校に行っていないなら時間はあるだろう、というのがマンタがぼくを選んだ理由だ。
     マンタの名前はトイフェルスマイスター。ぼくの本当の名前は川島太郎だけれど、いろいろあって、ハンスと呼ばれることになった。
     図書館で会ったカピバラのウマヤドノオウジは、ぼくに教養がないと説教する。

    ------------------------------------------------------------------

     最初から最後までずっと不思議な展開のお話なんだけれど、それを当たり前のような感じで、淡々とお話が進んでいくところがよかった。
     キャラがみんなよかった。

  • 正直よく分からなかった。桃太郎の新解釈はなかなか面白い。桃太郎が悪役だ。ジンベイザメの落ち込みの理由が結局それ!?なのがかえって良かったのかもしれない。

  • あまりにもタイトルが気になってしまい…。
    斉藤洋さんも佐藤マキさんも好き。
    「名前」が重要なキーワードかな。どう呼ばれるか、どう生きるか、みたいな。
    最初の方のトイフェルスマイスターとの、「だが、ふつう、空飛ぶオニイトマキエイがやってきて、『あしたの夜、またくるから。』っていったら、つぎの夜にはどこかへいくんだと思うんじゃないか……。」辺りの言い合いとか、ウマヤドノオウジから教養の低さを説教される辺りとか大好き。
    「悪魔の親方」はどう考えてもカッコいいよなあ…。

  • 学校に行かずに家でセレブな生活をしている太郎くんのところに夜オニイトマキエイがやってきて、水族館にいるジンベエザメに元気がないので何とかして欲しいと言うってお話。
    こまっしゃくれたカピバラさんがキーパーソンならぬキーカピバラになって、話が進みます。
    みんな勝手に自分に好きな名前をつけて、自分の人生(カピ生とかイトマキエイ生だったり…)を生きている。
    たいくつがゆううつの原因だったので、何かしらに興味を持って楽しく生きるのが大事なんだな…と思いました。

  • 太郎へ:自分の名前をちゃんと背負いなさい。

  • ぼく(川島太郎)はちょっと普通とはちがう小学生。40階のマンションの38階に住んでいて、レインボーブリッジとか綺麗な夜景の見える部屋に、お母さんと二人で暮らしている。お父さんは沖縄で柑橘類の研究をしていて、お母さんは東京で会社の経営をしていて忙しい。
    普通とちょっとちがうのは、ぼくが1年生の時に、学校がつまらなくなって、行かなくなったこと。お父さんとお母さんは、家庭教師をつけてくれた。

    そんなぼくの所、マンションの38階の部屋に マンタが訪ねて来た。泳ぐように空を飛んできて、窓や壁を(分子構造を調べて)すりぬけて部屋に入ってきたのだ。

    マンタ(オニイトマキエイ)の名前はトイフエルスマイスター。友達のジンベイザメの元気がないので、なんとか言い知恵を貸してくれないかと言う。

    そのジンベイザメとは、沖縄のお父さんの所に行ったときに水族館で見たことはあるが、なんとなく元気がないな〜とは思ったが、なぜ、ぼくの所に?

    とりあえず、ジンベイザメのことをあまり知らないから、調べようと入り込んだ真夜中の図書館で カピバラと出会う。カビパラの名前はウマヤドノオウジ。

    その夜からいついてしまったウマヤドノオウジと、トイフエルスマイスターと一緒に、ジンベイザメが、なぜ元気を無くしたのかを探るべく、夜の冒険に出かけるのだった・・・


    斉藤洋×佐々木マキ、そしてこのタイトルに惹かれました。
    読みやすいナンセンス。登場人物がみんな理屈っぽいのですが、そういう世界ってことで。
    名前、昔話、という小道具でこんな物語が展開するとは・・・!

    中学年〜高学年、大人でも楽しめるけど、中高生はあんまり手に取らんかな。

  • 40階建ての38階に住む部屋の窓からはレインボーブリッジが見え、学校が嫌だからと行かず家庭教師がやってくる、とっても裕福な家の男の子、川島太郎くん。
    ある日、窓からトイフェルスマイスターと名乗るマンタが入ってきた。閉じていたガラスをとおりぬけて。水族館にいるジンベエザメが元気がないので、手助けしてほしいと。とりあえず図書館に行くと、ウマヤドノオウジと名乗るカピパラがいて、勝手についてきて、おうちでお風呂に入ったり。

    この男の子、パパがつけた太郎という名前をきらっている。ママからはターピーと呼ばれている。反対にしてピーターじゃあ芸がないから、とトイフェルスマイスターからは、ハンスと呼ばれることに。

    竜宮城に行ったり、桃太郎と鬼の戦いをみたり、不思議な世界というより、ふざけた世界の物語。この桃太郎の戦いにもルールがあって。出てくるみんなの名前も愉快で、名前が意味することが、大きいようなそうでもないような・・
    愉快なだけではないような、ちょっと考える物語。

  • さすが斉藤洋氏です。
    登場人物の名前や、民話の盛り込み方、文章のテイスト、どれをとってもおもしろい!

  • 書名に前々から惹かれてました。挿絵も可愛いと思ったら、最近気になってる佐々木マキさんでした。
    斉藤洋さん独特の、言葉の揚げ足を取るような、追求するような言い回しが好き。ピーンとはまってついつい笑ってしまう。
    不思議な冒険ばなし。不登校の少年の前にマンタが現れて、ジンベイザメの元気を取り戻す手伝いをしてほしいと言ってきた。
    出てくる動物が面白いし、昔話のパロディも笑える。特に桃太郎。
    マンタに乗って東京の夜景を見てみたい!夢広がります。

  • 佐々木マキの挿絵に惹かれて子供のために借りた
    斉藤洋らしいちょっと不思議ないい話
    名前は大事

全19件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

1952年、東京都生まれ。。1986年、『ルドルフとイッパイアッテナ』で講談社児童文学新人賞受賞、同作でデビュー。1988年、『ルドルフともだちひとりだち』で野間児童文芸新人賞受賞。1991年、路傍の石幼少年文学賞受賞。2013年、『ルドルフとスノーホワイト』で野間児童文芸賞受賞。その他「ペンギンたんけんたい」シリーズ、「おばけずかん」シリーズ、/講談社、「白狐魔記」シリーズ/偕成社、「西遊記」シリーズ/理論社 「ナツカのおばけ事件簿」シリーズ/あかね書房、など著書多数。

「2018年 『古事記─日本のはじまり─』 で使われていた紹介文から引用しています。」

斉藤洋の作品

ツイートする