北緯14度

  • 講談社 (2008年11月1日発売)
3.44
  • (11)
  • (26)
  • (28)
  • (10)
  • (2)
本棚登録 : 166
感想 : 37
サイトに貼り付ける

本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

Amazon.co.jp ・本 / ISBN・EAN: 9784062150903

みんなの感想まとめ

アフリカのセネガルでの二ヶ月間の滞在を描いたエッセイは、旅の中での人間関係や感情の変化を繊細に表現しています。前半は愚痴が多く、なかなか感情移入しづらい部分もありますが、後半では別れの寂しさや帰国後の...

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 絲山秋子ファンの友人からのおすすめ。

    アフリカ、セネガルに二カ月滞在した作家のエッセイ。
    繊細なガハハさんの日記かあ、と思って、愚痴の多い前半はなかなかノれないまま読む。
    後半、別れの寂しさが迫ってから、そして帰国してから、お互いまた隔たって、その世界無しでもいられることに慣れていく様子に、なんだか切なくなった。

    個人的には、もっと街や文化のことも読んでみたいのだけど、作者の興味は人間に終始しているようだ。
    酒、タバコ、車という作者の3大好きなものがことごとく私には興味のないものだから、かもしれないが、作者のかもす、無頼感がなかなか私と合わず、核の部分を素直に味わえなかった。
    作者は非常にピュアで正直な人だと思った。

  • フォローしてる方のおすすめ本。飄々とした語り口がセネガルと言う、私には未知の国の様子と相まって楽しく読ませて貰った。
    海外へ行きたい、現地の料理を食べたい、街並みをそして空気を感じたい、涙が出そうな位の欲求が溢れ出た。

  • 128:セネガルを地図帳で確認。不思議な形の国だ……。旅行記なのだけど、どこか小説ぽいのはイトヤマさんの感性とセネガルのお国柄かも。

  • ずっとこんな旅行記が読みたかった。
    なんとなく行き先を決めて、不安ながらもわくわくする。
    トランジットで日本から離れたなと思うと途端に近くにいる日本人が煩わしくなる。
    しばらくすると、ホームシックに襲われながらもその土地の料理や言葉に馴染んでいく。
    旅人であるからこその馴れ馴れしさと図々しさ。ときには自分が原地の人でないことに寂しさを覚えもする。
    そして旅の終わりを苦々しく感じながら、当たり前のように「帰る」ことを受け入れていく…

    帰国後の虚脱感は言うまでもない。
    これは私だ。セネガルの所在地さえ知らなかったけれど、これは私だ。そして旅人である誰もがアキコなのだ。

  • セネガルに行ってみたくなった。
    文字だけなのに、景色が目の前にどんどん浮かんでくる。匂いまでも。

  • 途中で読むのをやめたくなった。しんどい感じがして。
    でも、読み終えて良かった。しんどいまんま終わらせなくてよかった。でも、なんか胸の奥が痛い。痛くて、痛いのがいい感じ。
    Mか?ドMか。

  • 楽しく読ませてもらいました。

  • 太鼓は、死んだものでできています。皮もそうだし、木もそう、でもこうやって音が出る。それは神様のおかげです。
    (P.82)

  • (280P)

  • 絲サバ風セネガル紀行。あらゆる意味で面白かった。次作が有るなら読んでみたいと思わせる面白さだった。リアル過ぎて他の作者では書けないだろうなw

  • セネガルがどんなところか想像もつきませんが、異文化に揉まれる中での日々の葛藤がひしひしと伝わってきて、読んでいてドーンと疲れました。もっと楽しい感じが良かったな…

  • セネガルへの紀行文。

    この感想を書こうと思ったら「セネガル」という国名が出てこなかった。アフリカの1つの国という以上の認識か私にはないせいでこんなことになる。
    何度も何度もくり返し本書に出てくる国名が書けない(覚えられない)私。情けない。涙。

    が。どこの国なのかはともかく、素晴らしい紀行文であった。私もこういう風に人の国で過ごしたいのだ。その国の、その地域の一部に自分がなりたいのだ。
    でも。自分がやはりツーリストであることを痛感するイトヤマさんの心情もよくわかる気がしたり。
    イトヤマさんが現地の人から現地人の名前をもらったところで、パアーーーッと自分にもかの地で名前をもらったことがあるのを思い出した。
    イトヤマさんはアンジャ。私はプルナマワティ。イトヤマさんとは国が違うけど日本ではない名前をもつという共通項があることがわかり、ますますイトヤマさんにグッと近づいた気がした。


    イトヤマさんの他の小説等読んだことないのだけど、どんな人なんでしょう。この紀行文では言葉の汚さ「食いてぇ」とか「アイツラ」とかに馴染むのに時間がかかったが、全体としてはみずみずしい印象。不思議な人。

  • 絲山さんが2カ月の間、アフリカのセネガルに滞在して書いた紀行文。
    相変わらず小説作品とは違って口が悪いけど、彼女の豊かな感性を通して描かれるセネガルはとても魅力的に感じた。
    同じところに行って、同じものを見て、同じ体験をしても、それをこんな風に書ける人は本当に少ないと思う。
    やっぱり絲山さんはスゴイなあ。あまりにもアンテナの性能が良すぎるので、コントロールするのが難しそう。

  • セネガルで著者が2ヶ月間過ごした時のエッセー。

    セネガル。
    地図上、どこにあるんだかぼんやりとしか思い浮かばない。
    偏見だが、アフリカというだけで、危険だという印象をもってしまう。

    実際に、外に出る時は四六時中ボディーガード(何をするわけでもないが)が必要だし、トイレは汚いし、マラリアにならないわけでもない。

    でも、著者のエッセーを読んで、そんなに人とメシが魅力的ならば、行ってみたいじゃないか!!と思わされる。
    本当に現地を楽しんだ人のエッセーって、
    おもしろいんだよなあ、だから好きなんだよなあ。


    何よりもショックと言うか嬉しかったのは、
    言語が話せなくても会話ができることについて
    作家の彼女が触れていたこと。


    あと、彼女のファンならば、時々出てくる過去の小説の登頂人物にニヤっと嬉しくなるかも。

    ああ、セネガル行ってみたい!!!

  • 絲山さんの小説に流れる空気感が大好きで全部読んでいます。紀行文も独特の感性があって素敵ですが個人的に言葉使いが気になります。飯とか食ったとかスゲーとかが連発されるとなんか引く。。。これは私の勝手な感覚なのですが(笑)せっかくの素敵本なのに覚めちゃった自分がなんか悔しいわ。

  • 素晴らしく切ない、ほんとのようなおはなし。

  •  毒舌は気持ちいいくらいに面白かった。
     でも、なんというのか、排他的なニュアンスが行間に見えていて、読んでるこちらの方がイライラしてしまった。『これだから日本人はだめなんだ』みたいな感じ?セネガルの良さを伝えるのに、フランスのここはだから駄目なんだ、でもセネガルはそんなことなくてすばらしい、大使館の日本人と話してもつまんないけど、セネガル人はそんなことなくてすばらしい、みたいな表現。
     セネガルが好きなのは伝わってくる。好きなら好きでそれはいいから、ほかの国と比較することないのに。
     あと、知り合って2ヶ月足らずの人を親友と呼べる価値観とか、私とはちょっと違いました。
     絲山さんの小説は好きなんだけどな~。

  • 2011/6/30購入

  • 海外に長期滞在したときの、感覚の揺れ&揺り戻しみたいなものがうまく描かれていておもしろかった。あと、子どもの頃になぜか戻るような感覚もわからいではない。セネ飯。本当においしいのかなあ。

  •  旅に行きたいと思ったり、行きたくないと思ったり。

     彼女の正直なところが溢れているように感じられた。

全34件中 1 - 20件を表示

著者プロフィール

1966年東京都生まれ。「イッツ・オンリー・トーク」で文學界新人賞を受賞しデビュー。「袋小路の男」で川端賞、『海の仙人』で芸術選奨文部科学大臣新人賞、「沖で待つ」で芥川賞、『薄情』で谷崎賞を受賞。

「2023年 『ばかもの』 で使われていた紹介文から引用しています。」

絲山秋子の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×