本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
Amazon.co.jp ・本 (662ページ) / ISBN・EAN: 9784062151443
みんなの感想まとめ
探偵小説専門誌「幻影城」の魅力が詰まった一冊は、1975年からわずか4年半の短い歴史にもかかわらず、今なお多くの人々に語り継がれています。著名な作家たちのデビューを見守ったリアルタイムの読者が語る思い...
感想・レビュー・書評
-
知る人ぞ知る探偵小説専門誌「幻影城」。1975年に創刊されてたった4年半しか発行されなかったこの雑誌は諸方面に大きな影響を与え、今でもその筋では語り草となっている。ぼくは学生時代でリアルタイムの読者だったので、泡坂妻夫、栗本薫、竹本健治らのデビューもよく知っている。当時の関係者が熱い思いを詰め込んでまとめ上げたのがこの大部の本だ。編集長だった島崎博氏が台湾の人で、廃刊(休刊?)後はずっと帰国していたというのを初めて知った。本書のクライマックスも島崎氏の再訪日と同窓会で、加えて錚々たる顔ぶれが寄稿文を寄せている。オフセットで収録されている若き日の栗本薫手書きの影の会通信なんてすごいお宝もあるし、オールドファンならずとも見逃せない一冊だろう。
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
6000.初、並、函・帯付
2011.2/19、桑名BF -
私がもっているものは此方ではなく同人誌として発売されたもの。
一般流通に乗った一冊を取り寄せて購入。 -
泡坂妻夫追悼
-
遅れてきたミステリ好きからすれば、伝説の雑誌である「幻影城」。
その同人誌でありながら、なんとなく「最新刊」といった趣も感じられる。
収められた短編は流石。
評論や回想エッセイも面白かった。
当時、ミステリにここまで情熱をかけた人、人たちがいたことが何よりも感動した。
この本に原稿を書いている人でも、ほんの一年足らずの間に栗本薫、泡坂妻夫、天城一などが亡くなっている。
時代は過ぎていく。
それでも、ミステリを想う気持ちは受け継がれていくんじゃないかな。 -
▼ちょっとずつ読んでます。連城三紀彦の「夜の自画像」は、一瞬たりとも気の抜けない短編で、二転三転する展開は(題材としてはベタなのに!)読まされてしまった。スゴイ。
▼田中芳樹「男爵夫人の話」、栗本薫「誰でもない男」。うーん、結構頭に残る。自転車で疾走する婦人と、印象に残らない男のぼやっとした感じが、映像として残る。
▼友成純一「夢を見た怪物」。イラストがかっこいい。これなんだろう、版画かな。
▼竹本健治「こばこの中の失楽」。『人間は膜でできている。無数の膜によって人間たりえている』……成る程ね〜膜…………え、膜!?
その前の行に「ここ最近の気分としては膜かな」って書いてあって余計意味がわからなくなる。曳間の話によると、理性も膜で、物語化されてどんどん細分化されて弧絶と疎外に晒されるらしい……うん、よくわかんないけどすごいね! で、またその後に「こういうのは畢竟その人間の気分や気質だからね」と続く。その気分って何なの!? 今、わたし全然膜っぽくなれない! うーん、でもカリスマの言葉の違和感が、一般人を飲み込むもんなんだねと思った。
▼幻影城の書影はどれも、鮮やかで妖しい。紅を塗った、きれいな化物って感じがする。ちょっと怖いんだけど、そこがいいよいいよーと思った。
▼やっぱり「はこの中の失楽」をもう一遍読まないと、「静かなる祝祭」を読んでも理解できないかもしれない。ちょっとそれを再読してから、もう一回開く。(09/4/7 中断)
著者プロフィール
本多正一の作品
本棚登録 :
感想 :
