メニメニハート

  • 講談社
4.02
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本棚登録 : 100
感想 : 16
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  • Amazon.co.jp ・本 (290ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062153331

作品紹介・あらすじ

ぶつかって飛びでたハートが入れ替わり!? 美人でウソだらけのサギノ。真面目すぎてこわいマジ子。キョーレツすぎる2人から飛びでたハートがぼくの目の前で入れ替わった! いったいどうなっちゃうんだ?

感想・レビュー・書評

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  • 小学生の時表紙のあまりの可愛さに借りたけど結構長くて読み切れなくて大人になって再読、サギノもマジ子もそれぞれにいいところがあって唯一無二の可愛さなんだ、こんな2人に振り回される景くん大変だけど幸せだろな………

  • この本のおすすめポイントは美人でウソだらけの女の子とマジメすぎてこわい女の子が入れ替わってしまうことです。また、2人の生き方も注目です。とても心があたたまる本です。

  • 前から読もうと思っていた。
    うん、子どもにうけるね。

  • 整理整頓が大好きな少年小国「おぐに」君は転校初日に「コクニくん」と間違えて覚えられて以降「コクニくん」と呼ばれている。

    そんな彼の隣に住むのはなんでも真面目にしなければ気が済まない几帳面な委員長タイプのマジ子と、お洒落に敏感で夜更かし大好き、周りにどう思われても自分のペースを崩さない嘘つきのサギノ。

    雨の日に旧校舎の鏡の前で二人の頭がぶつかったことにより、この正反対の二人の心が段々入れ替わっていく!

    お互い入れ替わることにより分かる事もあり、最初反発していた二人もどんどん仲良しになっていき、最終的に元通りになるのですが、なかなか楽しませてもらいました。

    しかし、スパッツって昭和の響きだったのね…気を付けよう。

  • 中身入れ替わりタイプの物語はいろいろあるけど、これは、正反対の性格の女子二人が、ある事件をきっかけにお互いが少しずつ入れ替わってゆくタイプ。いっぺんに入れ替わると戸惑いが先に立つけど、少しずつ入れ替わることで比較的スムーズに相手の立場が理解できるところがミソ、かなあ。あと面白いのは、癖の強い主人公二人の間に男子一人を挟み込ませて、微妙な三角関係を作っている所。本人たちは隣同士に住んでいるせいもあって「家族」だと認識しているところがなんとも微笑ましい。こういう関係って、思春期手前のほんの一時期しか成り立たないんだよね。

  • 面白かった。一気に読んでしまった。
    対照的な性格のマジ子とサギノ、そしてなんとも好感の持てる主人公コクニ君の3人の友情の物語。
    反発しあうマジ子とサギノのお互いのハートが入れ替わり、
    だんだんにお互いを理解していく。
    「私はみんなに好かれてる」もそうだが、異なる価値観、人を理解すること、わかりあうことについて描かれている。
    テーマは深いのに、話しはコミカルで子供にも面白く読めると思う。すごい。
    令丈さんの文章は端正で読みやすい。
    読んでいてひっかかる、気になる表現がなくて快適。大阪出身の著者で、大阪弁で書かれている本も良かったけど、メニメニハートは標準語で書かれている。文体を色々使い分けられるのも(プロだから当然なのだろうけど)流石だなあと思う。

  • おととい読み始めてきのう読了。
    思っていたよりおもしろかった、けれど、同時にオチは期待外れ、でもあった。どんどん入れ替わっていって、それが「ハート」だけじゃなくなっていく展開が興味深かったのだけど、問題提起だけで結論はパターンに流されてしまった感じ。もともと王道を楽しむつくり、といえばそれまでのことだけれども。その点から気になるのは、オンナノコの価値がオトコノコから「かわいい」と思われること、というのを前提とした話になっていること。恋愛オチではないし、価値がそれ「だけ」とはしていないけれど、問題の解決のキーにまでなっているのはやっぱり気になる。
    令丈さん、もう何冊か読んでみようかな。

  • 美人でウソだらけのサギノ。委員長で真面目すぎでこわいマジコ。そんな二人のいるマンションに引っ越してきた小国景太(本当はおぐに、だけどコクニと間違われて伝わった)
    サギノとマジコの仲は悪いが、「呪いの大鏡」の前でぶつかった二人から、ハートが飛び出て、ぼくの前で入れ替わった!すると、なんだか、性格までもが、ちょっと入れ替わってしまったようだ!?
    さすが、令丈ヒロ子。サギノとマジコの性格も面白いだけでなく、コクニの冷静な観察日記など爆笑もの。中から高学年、女子むき。いや、男子でも面白いと思うけど、この装幀じゃ女子むきでしょう。

  • 「若女将は一年生」シリーズの作家。
    対照的な2人の女の子とおっとりしている男の子のトリオ。楽しめる。同い年の姪にプレゼントしたい本。

  • 夢あふれる児童書。

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著者プロフィール

大阪府生まれ。嵯峨美術短期大学卒業。講談社児童文学新人賞に応募した作品で注目され、作家デビュー。おもな作品に「若おかみは小学生!」シリーズ、『パンプキン! 模擬原爆の夏』『長浜高校水族館部!』『よみがえれ、マンモス! 近畿大学マンモス復活プロジェクト』(以上、講談社)、『妖怪コンビニで、バイトはじめました。』(あすなろ書房)、『クルミ先生とまちがえたくないわたし』(ポプラ社)などがある。「若おかみは小学生!」は2018年にテレビアニメ化、劇場版アニメ化され、大きな話題となる。

「2022年 『病院図書館の青と空』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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