天才! 成功する人々の法則

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  • Amazon.co.jp ・本 (354ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062153928

作品紹介・あらすじ

持つ者はさらに豊かになり、持たざる者はもっているものを取り上げられる「マタイ効果」。どんな才能や技量も、一万時間練習を続ければ"本物"になる「一万時間の法則」…グラッドウェルのフレームワークはやっぱり面白い。

感想・レビュー・書評

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  • 『感想』
    〇有名な1万時間の法則について書いてある。この考え方は否定される人も多いが、1万時間という経験は無駄なわけではなく、その努力は認められるべきと思う。1万時間行かなくてもこなせる人は、それとは別に立派であると思う。

  • 天才は環境で決まるらしい。

  • ○出会い
    滝本哲史さんの「僕は君たちに武器を配りたい」の文中で紹介。

    5年ほど前に勝間さんのオススメ本として読んだ「第1感」と同じ著者のものだったようで。
    こちらの本の訳は勝間さんがやっているようです。

    内容としては、
    生まれつきの「天才」はいない。
    いるのは「好機」に恵まれた者。

    生まれた時代、人種、民族、性別、家庭
    など、自分では選択のできないもので、
    成功するかどうかが決まってくる。

    最初の章でホッケー選手の生まれ月の話がでてくるが、
    学年区切りの早めの月に生まれた選手が圧倒的に多い話は印象的だった。

    この本を読むと、
    女として一般的な家庭に生まれ、ゆとり世代直前のはざま世代に育ち、リーマンショック後の不況時に就職した自分が成功できる可能性なんてないんじゃないか。
    またさらに、自分以上に恵まれない環境で生まれ育つ人も大勢いるわけで、生まれた時からある程度人生が決まると思うとやるせない思いにもなる。

    自己啓発本でも「こんな私でも成功した」という売り文句が多く、励ましを受けることが多い。そして、感銘を受けて、自分も変われるのでは?と可能性を感じるものがほとんどというなかで、ここまでズバッと統計的なデータで「生まれつき決まっている」と突き出されると、なかなか目をそらしたい気持ちになる。

    ただひとつ、救いとしては、
    成功者には「好機」が巡ってきたのは確かだが、
    その「好機」に飛びつける準備=努力を必ずしているということだと思う。
    やっぱり成功者はどの道努力をしている。
    やっぱり努力が大事ということです。

    そしてあとがきで勝間さんも似たようなことを言っていますが、
    これらのデータは一つの傾向であって、100%ではないので、これらの情報を「考え方のうちのひとつ」程度に留めると、今後の気づきの引き出しとして活用できるのではないかと思う。

  • 成功するには環境要因が必要。努力すれば成功できるわけではない。個人の時代背景、教育環境、どのような経験を積める環境があったかなどの要因が整ってこそ成功できる。好機がなければ成功できない。

    では時代背景や産まれた月日にの境が良くなく、運が悪かったと諦めるしかないないのか?
    自分の中ではそうではないと思いたい。経験を積む環境のある場所に身をおき、一万時間の訓練をし、自分の行動・態度を省みること、リスクをとる覚悟があればどんな凡人でも成功できる、近づけるのではと思った。少なくとも学べる環境、普通に生活できている好機は持っている。好機をつかむ環境を見つける、利用する、活用するためのアンテナは張り続けよう‼︎
    (一万時間の訓練時間、毎日8時間ずつの訓練で1250日の訓練を積めば天才になれる。)

  • よくある啓発本ではなく、天才と呼ばれる人たちを丹念に研究して成功の原因を突き止めた本。冷静で学術的な視点で解説されていて、すんなり納得できた。
    天才は生まれつきの才能ではないということ。むしろ努力のほうが大切だということ。ある程度の能力さえあれば環境や性格のほうにより影響されるということ。
    一万時間練習すればどんな人でもプロになれる! とわかっていても、なかなかそこまでできないわたしは、やっぱり凡人だということがわかりました。

  • 非常に面白かった。飛び抜けて成功する人たちは、よく彼らの非凡さや努力が美談として語り継がれるが、同じように能力があり、努力をしても成功しない人の方が多い。成功のために、より重要な役割を果たすのは、個人の能力ではなく、実は、生年月日や家庭環境、社会的ポジション、生活するエリアの文化などの外的要因だ、という仮説がよく理解できた。適切な機会を得ることで、さらに多くの機会を与えられ、より洗練される。ちょっとした違いが大きな違いとなる。それに気がつけばうまく使うこともできるし、回りを見る目が変わる。

  • 天才の天才性は適切なときに適切な場所にいるかが重要であること、ある分野で突き抜けるためには一定の時間が必要であることを認識した。

    印象に残った部分。
    - 成功は蓄積したアドバンテージの総和→指数関数的に違いが生まれる
    - 結果を出すのに十分な期間は1000~10000時間ぐらい
    - 前のパラダイムの中で生きていると好機を見逃す
    - 知能と成功にはある程度から相関がなくなる、ある閾値を超えていればよい。想像力の方が重要
    - 中産階級の強み:コミュニティの中で生きる方法を身に着けられる、共同育成→権利意識の習得→組織の中でのチームワーク・対処方法を習得
    - 未来の需要を見通せるかどうか
    - 自主性・複雑性・努力に見合う報酬=その仕事に充実感を持てるかどうか、クリエイティブな仕事
    - ある事象にどのように対応するかは出自が強くかかわる。
    - 航空機の事故は権力に対する考え方の差

  • 最初に勝間和代の翻訳後記から読むべし。日本でも聞かれるようになった1万時間の法則について元ネタを読んでみたく手に取った。天才について興味深い法則を示してくれている。

  • 経歴を際立たせているのは、才能ではなく好機であるというメインメッセージを様々な実際の成功者の例を引き合いに出しながら論証していく本。

    詳細は下記
    https://note.com/t06901ky/n/n6afc36cb2844

  • 自分にとっては難しい本であった。

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著者プロフィール

1963年イギリス生まれ。
カナダ・トロント大学トリニティカレッジ卒。
『ワシントン・ポスト』紙のビジネス、サイエンス担当記者を経て、現在は雑誌『ニューヨーカー』のスタッフライターとして活躍中。邦訳には『天才!』『ニューヨーカー傑作選』ほかがある。

ある製品やメッセージが突然、爆発的に売れたり広まったりする仕組みを膨大な調査とユニークなフレームワークによって解き明かした最初の著書『ティッピング・ポイント』(邦題『急に売れ始めるにはワケがある ネットワーク理論が明らかにする口コミの法則』)、人間は、長時間考えてたどり着いた結論よりも、最初の直感やひらめきによって、物事の本質を見抜くという仮説を検証した2冊めの著書『ブリンク』(邦題『第1感 「最初の2秒」の「なんとなく」が正しい』)は、いずれも世界で200万部を超える大ベストセラーになっている。

「2014年 『逆転! 強敵や逆境に勝てる秘密』 で使われていた紹介文から引用しています。」

マルコム・グラッドウェルの作品

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