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Amazon.co.jp ・本 / ISBN・EAN: 9784062155106
みんなの感想まとめ
テーマは、近未来のアメリカを舞台にした有人火星探査と大統領選挙の舞台裏に絡む群像劇であり、登場人物たちの多面性や心理描写が巧みに描かれています。物語は、平野啓一郎の提唱する分人主義を基にし、個々のキャ...
感想・レビュー・書評
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人類初の火星に行き帰還したクルー達。2年にも及ぶ宇宙飛行の中で何が起こっていたのか?真実を好評するか隠ぺいするかで悩むクルー達。人類の為か愛する人の為かの難しい選択。なかなか難しく読み応えがありました。
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SF小説かと思いきや、アメリカ大統領選の話になり、とにかく舞台のスケールがとんでもなく大きいんだけど、それを俯瞰して描かれていたので、すごくすごく高いところで(宇宙の彼方で)読んでいるような気になった。
アメリカが抱える問題点、そして一番重きを置かれていたのは『ディヴィジュアル』、火星に行って帰ってくるのに2年もかかるとは知らなかったし、分人主義における夫婦の在り方‥盛りだくさん!
もう大人だけど、読み終わって大人になった気がした。一方だけを見るのではなくて、色んな角度から物事を見て、客観的に考えてどう振る舞えばいいのかを考えるのが、大人のあるべき姿なのだろう。
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平野啓一郎の分人主義という思想に制約された物語という印象を受ける程、設定上の分人に対する主張が強い。しかし、立ち止まってその事を考える時、単に多面性と何が違うのか。あるいは、内面の個性に対し、まず内面が外的影響に左右されやすい流動体であるという事実。更に、外面はTPOで使い分けられる装いのようなもので、昨日の自分と今日の自分は必ずしも一致しない事は経験的にも常ながら、そこにこだわるのは何故なのか、この強い主張は、残念ながら、物語の雑音となった。
有人火星探査プロジェクトにおける宇宙飛行士たちを巡るドラマ。政治的な陰謀も含ませ、物語は回想されながらミステリー仕立てで進む。例えば、宇宙飛行士の間で起きた事件と、その事件を起こした分人という描き方が一例だが、日常とは異なる環境における自らは、当然そこに順応しようとした別のキャラクターとなる。違う異性を前にして、現在のパートナーとは違う態度を取るのは分人というよりも、ただの戦略だろう。
物語は宇宙飛行士のリアルを描いており、AR技術なども取り入れた、遠くない近未来として描かれる。表層の違いを分人とするならば、表面的な反応をプログラミングしたARによって、生命の復活も可能なのだろうか。しかし、前述の通り、変わらぬ人格などないのだが、ARのプリセットは変えられない。コアなプログラムが不変か、可変か。人格は可変だ。この対比は、物語において重要な問いかけのような気がした。 -
登場人物が多く、同時進行でいくつものストーリーが切り替わり、さらに過去にも遡る。いわゆる群像劇小説、作中の言葉を使うと、分人が沢山いる小説となるのか?近未来のアメリカが舞台なので、世界観に想像が追いつかない。自分の読解力の問題だが、読み始めは理解不能で、全く内容が掴めなかった。正直最後まで読める自信がなかった。
あまりに複雑すぎる小説だが、読み進めるにしたがい、徐々に物語に引き込まれていった。物語の主軸は二つ(多分)、「人類初の有人火星探査中に起きた事件」と「アメリカ大統領選挙戦の舞台裏」。それらが、平野啓一郎が提唱する分人主義に絡めて進んでいく。事件が選挙戦に影響を及ぼすことは予想していたが、予想外の展開と意外な伏線回収にワクワクしながら読んだ。テーマが壮大で、物語としての面白さが十分にありつつ、登場人物の繊細な心理描写が秀逸。この本一冊で、数冊分の思想や精神、知識に触れられた気がする。その分、読後はどっと疲れたが。
真面目で賢い人たちの、様々な立場での様々な議論を読んで、自分も賢くなったような気がした。 -
(2024/01/13 4h)
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2009年の近未来小説(2030年代)ですが、2021年の今こそ読むべき物語だと思いました。
米大統領選の分断と団結、震災後の生き方、AR、監視社会と顔認証…
「分人」として、「個人」としての生き方、社会のあり方を考えさせられる一冊でした。 -
読んでいるというより、読まされた感じ・・・。
「‘‘目標’’は常に‘‘目的’’の先になければならない!」はいいなと思った。
他の作品に期待! -
有人火星探査といういかにもSF的なモチーフだが、さにあらず。
その未来では、米国大統領選は白熱し、米国介入型の戦争も続いている。
確かに私たちの現在の地続きにある未来だ。
メディア、監視社会などなど未来から現代を見つめる物語である。
この小説のメインテーマである「個人 individual」と「分人 dividual」。
本来分かつことができぬはずの個人は、TPOによって分人を使い分ける。
キャラという表層ではなく、その人との関係のみに生まれる深層部分(ディヴ)がある。
この興味深い発想とともに描かれる未来。
人間に希望を見出す意味で、今読まれるべき、骨太な純文学/エンタテイメントだ。 -
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「恥とは確かに、生き延びようとする人間のための感覚で、どうしても、この世界で生きたいと願うなら、捨て去ることの出来ないものだった。受け容れられたいと微塵も願わない人間が、どうして恥に苦しむだろうか?それは、恐らく悲しみに似ていた。生きよと命じ、生きる道筋を指し示しているにも拘らず、切迫するほどに、生きること自体を断念させようとする声とつい取り違えてしまう、一種の苦痛だった。」
消化しきれない大作。めちゃくちゃ面白い。あまりにも多くのことが起こりすぎて、多くの人が語りすぎて、拾い切る事ができない感情の束の中で、個人はどこまで自分を分化してもなお自分でいられるのか考えさせられる作品だった。 -
自分が恋人や家族、会社など社会の様相で見せる別々の「分人」が存在するといった「分人主義」が提唱された近未来が舞台だ。主人公は人類で初めて火星に飛び立った日本人宇宙飛行士で、大統領選が迫るアメリカで、自らのさまざまな「分人」のはざまで葛藤する登場人物たちの様子は、SNSが発達し、個人の情報量が細分化されている現代の行く末を予兆しているようだった。
主人公が抱える「隠したい過ち」を直視し、世間に公表することで「善き分人」を取り戻そうとする過程は、日ごろ、「よく思われたい」と行動する自分自身を見透かされているようにも感じる。
こう書いているととても難しそうに見えるかもしれない。でも、冒険小説とも恋愛小説とも社会小説とも読める作品は、幅広く薦めたい魅力もあると思う。 -
読み通すのがちょっとしんどい。時間、空間があっちこっち飛び回るし、横文字の名前ばっかりだし。。。
ディヴの概念はとっても面白い。自分の生顏って一体なんなのかしら 何て考えちゃう。
物語的に色々な方向に手を出しすぎて収拾付かずといった感じがする。それぞれの話が大き過ぎて細部まで作り込むには倍の枚数が必要じゃないかしら??
明日人が死なずに済んだことと、今日ちゃんと和解出来た事とで 読後感は爽やかでした。 -
平野さんの書く小説は、まさに現代にふさわしい小説だと思う。
この「ドーン」は勿論、「決壊」でも現代、あるいは近未来における科学的な発展に伴う弊害に焦点を当てつつ、人間(人類?)が抱える普遍的な問題を描いている。こういった文学の中で社会への問題提起がなされるべきだ、とは思わないし、必ずしも必要なものだとは思わないけど、未来を予見するような平野さんの小説はこの現代社会にあって書かれるべくして書かれた、という感じがする。確かに普遍的な問題を描いていることで、既に語り尽くされた感のある物語と言えなくもないけど、これは今読まれてこその価値がある作品のような気がする。
今作中では、「個人」=「individual」に対する「分人」=「dividual」という概念が描かれている。「分人」というのは、「個人」が使い分ける人格のようなもので、例えば一人の人間が家族の前、友人の前、上司の前等で、普通それぞれに対して適切な態度を使い分ける、その一つ一つを「分人」と呼び、「個人」は「分人」の集合であると述べられている(さらにこの考え方を「分人主義」=「dividualism」とも呼ぶ)。
個人的に、火星探査船「ドーン」をテーマにした同人(!?)小説がネット上で書かれ、読まれ、という展開に笑った。すごくリアル。 -
ある集まりで遊ぶときの自分のポジションはどうあるべきだったか、なんてことを集まりごとで思い出してから遊びにいくだとか、友達と上司に接する自分は当然のごとく違うだとか、無意識のうちに多くのディヴィジュアルを僕(人)は持っているものだと改めて気づかされた。 20数年後を想像した描写はそれだけでとても楽しく読むことが出来たし、それだけじゃない、思想とか意義とか何つうかそういう思念的なものがふんだんに混ぜ合わされていて読み応え抜群だった。とても楽しく読むことが出来た。(登場人物がカタカナでしかも多いってのはちょっと苦しかったけど)
決壊を受けてのドーンという印象を強く持った。
自叙伝をつづって、主人公が今後より魅力的に活動するにはどうしたら良いかというアプローチの方法で人生を解いていた場面。
最後に読者に提唱してくれた、どう生きるべきかというダイエットの話が好きだった。
ジョージオーウェルの1984年にしろ、未来に希望は無いのだろうか---。
読書する時間と同じくらい物語について考えた作品だった。ここ最近読んだ中では一番良かった。
(2009.8.25) -
ふむ
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図書館で借りてみたのだが、時間がなく、読了できなかった。
小説家としての比類なき才能は認めるが、これを書く意味って?
結末まで読む必要がある・・・ -
ちょっと散漫
2014/1/15 未読だと思って買ったら既に読んでたw
この本が好きな人におすすめの本
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感想 :

こ難しいし、哲学的…
わかります( ˇωˇ )
でも好きなんですよねー
平...
こ難しいし、哲学的…
わかります( ˇωˇ )
でも好きなんですよねー
平野啓一郎にしか書けない日本語の文章。
本書はきっと読了までに時間をかけすぎたのがいけなかったんです。
アタフタヾ(・ω・`;)ノ三ヾ(;´・ω・)ノアタフタ
それなのに火星探査から始まり、大統領選、テロ問題に、生物兵器(蚊)…
近未来の設定なんですが、こんがらがっちゃいました( ˘•ω•˘ ;)
頭悪いので、難しいこと書かれる人に憧れがあるのかもです(*´꒳`*)
ヒボさんもいつも...
頭悪いので、難しいこと書かれる人に憧れがあるのかもです(*´꒳`*)
ヒボさんもいつも凄い文章力。
凄いなぁと感心しきりです。
天才です!
著者とは同級生ではないですが、同年代なんですσ(・ω・`)
なので余計に彼の日本語に憧れ、魅...
著者とは同級生ではないですが、同年代なんですσ(・ω・`)
なので余計に彼の日本語に憧れ、魅了されています。
まぁ、その分難解なんですが^^;
私のレビューもお恥ずかしながら誤字脱字いっぱいで…
upしてからの修正の多いこと多いこと…
(;´д`)トホホ…