場所と産霊 近代日本思想史

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  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (294ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062156264

作品紹介・あらすじ

世界は多元的であるがゆえに一つである。われわれの思考、言葉と表現の生まれた場所とは!?近代思想史を斬新に塗りかえる画期的論考。

感想・レビュー・書評

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  • 本書は、日本近代思想史を、スウェデンボルクからアメリカに展開したユニテリアニズム(神人合一という神秘主義的一元思想)という側面から読み返す試みです。それによって、鈴木大拙、南方熊楠、西田幾多郎、柳田國男、折口信夫…という、別個に展開したかのような思想家たちが、見事に結びついていきます。

    大川周明とルドルフ・シュタイナー、あるいは鈴木大拙と折口信夫、これらの組み合わせも意外と言えば意外ですが、哲学と民俗学、そして文学の背景に横たわる宗教的思惟が明らかになることで、納得がいきます。

    http://d.hatena.ne.jp/furuhon-ya/20101110#1289396476

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著者プロフィール

1967年東京生まれ。文芸評論家、多摩美術大学図書館情報センター長、美術学部教授。出版社勤務を経て、2002年「神々の闘争――折口信夫論」で群像新人文学賞評論部門優秀作、2006年『神々の闘争 折口信夫論』で芸術選奨新人賞を受賞。2009年『光の曼陀羅 日本文学論』で大江健三郎賞と伊藤整文学賞を受賞。2015年『折口信夫』でサントリー学芸賞と角川財団学芸賞を受賞。その他の著書に、『大拙』『熊楠 生命と霊性』『縄文論』など、翻訳書に井筒俊彦『言語と呪術』(監訳・解説、慶應義塾大学出版会)がある。

「2023年 『井筒俊彦 起源の哲学』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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