獣の奏者 (3)探求編

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  • 講談社
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レビュー : 349
  • Amazon.co.jp ・本 (490ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062156325

感想・レビュー・書評

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  • 「・・・・・・ここまでね」
    そう言ったとき、つかのま、脳裏に天を舞う王獣の姿がひらめいて、消えた。
    「ああ。ここまでだな」
    イアルはつぶやき、腕をつかんでいた手をあげて、エリンの頭を抱いた。
    エリンは、引き寄せられるままに、その胸に頬をつけた。
    「生まれて、死ぬまでのあいだに」
    イアルの胸から、こもった声が伝わってきた。
    「この十年があって、よかった」
    それを聞いたとたん、また涙があふれた。声が出なかった。
    この十年があって、ほんとうによかった。心の底でいつも、長くは続かぬ平穏であることを感じてはいたけれど、それでも、幸せな日々だった。

  • 読んだ。完結編に感想あり。

  • 面白い。おもしろい!
    ページをめくる間すらもどかしい。

    筆者さんにとっては、2巻までで一度完結している物語だと聞いたのに、付け足された感は全然なく
    それまでに伏せられていた謎の部分が気になり、切なく、胸が苦しくなるほどに伝わってくる。
    謎がなぞを呼び、読んでいる最中ずっと苦しかった。この先どうなるのか、本当に気になる。

  • 読んでいて、かなり不安になる。
    でも読むのをやめられない。

  •  2巻までで素晴らしい完成度でしたが、よく考えてみれば確かに謎が残っていたその謎を解き明かすための旅をする3巻です。というよりも、解き明かさねばならないので旅をせざるをえないという追い詰められた感のある3巻です。2巻までは国の成り立ちまで巻き込む壮大なスケールを持っていながらも実は登場人物は少なく、主人公エリンの感情を中心として物語が語られるコンパクトな感じでした。それに対してこの3巻では本筋にどのように関わってくるのか明らかでない登場人物もちらほらと顔を出したり、エリンのいないところで物語が進んだりと、世界が広がった感じがします。その一方で物語の進行のために否応なくエリンが動かされるところがあって、若干、生きている人間エリンにとっての必然性というものが不確かになる点がありました。それは物語の書き方の問題というよりも、2巻までがあくまで子供が主人公の物語だったのに対して、3巻からは大人が主人公なので、好むと好まざるに関わらずある生き方を選択せざるをえないという大人の事情や、子供と大人の世界観の違いというものが表現されているということなのかもしれません。そんなようにエリンが大人になって、変わらない部分も変わった部分もあるというのがリアルで、そこからうちの子供たちもなにかを感じ取るかなと思ったりもしましたが、彼女らはほとんどそこには気づかなかったようです。でもエリンのブレや思い通りにならない様子はうちの子供たちも違和感として少し感じているようでした。子供たちはやはり子供に共感するようで、1巻からの馴染みであるエリンよりも同年代のジェシの方から物語を見ているようです。

  • もーすっごい感動した‼︎‼︎イアルとエリンの愛がいいっ!エリンがヨジェたちに抗うと決めたところは涙が出そうだった。この巻から読んだことがなかったから、最後の方ははやく読めた。夫婦で決意して宮に戻ってそこでさらに挑むのがすごいと思う。どんなに苦しい状況でも進める道を探し続けることが大切なんだなと思った。イアルが川でエリンを助けたときは、エリンが死んじゃったのかと思って本当にびっくりした!ジェシの母親を求める気持ちが切ない…。ロラン?とエリンが言ってること同じだったよね!王獣の軍隊についてのやつ。評価は4.8

  • あの〈降臨の野〉での奇跡から11年後。

    エリンはイアルと結婚し、一児の母となって穏やかに暮らしていた。
    しかし、ある闘蛇村で突然〈牙〉の大量死が起こる。大公にその原因を探るよう命じられたエリンは、〈牙〉の死の真相を探ることになる。

    闘蛇というとエリンの母のことを思い起こさずにはいられない。
    闘蛇のことを調べることは、母の思いを知ることにも繋がっていく。

    またリョザ神王国にも暗雲が立ち込めていた。
    国防を担ってきた大公領民と真王の縁者や貴族たちとの溝は深く、そして、そんな中で起こる他国からの侵略。


    国を守るために、もう一度王獣を使いたいと真王から頼まれたエリンは…。

  • まさか続きが出るとは

    てっきり文庫本になって4冊出ているのかと思った

    それほど前巻できれいな終わり方をしていた

    蛇足
    闘蛇だけに

  • 前二巻程の感動はない
    しかし、時は流れ、物語は流れていく

  • 2014.02.18読了。
    今年6冊目。

    レビューは最終巻に。

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著者プロフィール

上橋 菜穂子(うえはし なほこ)
1962年、東京都生まれの児童文学作家、SF作家。
1992年『月の森に、カミよ眠れ』で日本児童文学者協会新人賞、2000年『闇の守り人』で第40回日本児童文学者協会賞、2003年『神の守人 来訪編、帰還編』で 第52回小学館児童出版文化賞、2004年『狐笛のかなた』で 第42回野間児童文芸賞受賞他、2015年『鹿の王』で第12回本屋大賞など、多数の受賞歴がある。
2014年には「小さなノーベル賞」とも呼ばれる世界的な賞、国際アンデルセン賞作家賞を受賞している。

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