アウト&アウト (100周年書き下ろし)

著者 :
  • 講談社
3.78
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本棚登録 : 161
感想 : 41
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  • Amazon.co.jp ・本 (290ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062156660

作品紹介・あらすじ

自称・探偵の矢能が突然呼び出された先で目撃したのは、依頼人の死体と覆面姿の男。銃を向ける覆面男の意外な行動に、矢能は窮地に追い込まれる。周到に用意を重ね、完璧にやり遂げた殺人。予期せぬ闖入者が現れたが、無事に問題を処理した。はずだった。成功の喜びの直後、若き殺人者に絶望が訪れる。あの男は何者なんだ。

感想・レビュー・書評

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  • 元ヤクザの探偵矢能。続編だったのね。
    知らなかった、けれど、めっちゃ面白かった。

    幸せになってほしい人が
    とことん可哀想なのが残念だけど
    スピード感あって、さすがのエンタメ小説。

    小学生の栞ちゃんの存在も気になるし、
    他も読んでみよう。

  • 木内一裕さんワールドですわ。
    エンターテインメントですね~
    ライトながらも楽しめる!!

    元やくざの探偵が依頼を受けて向かった!
    そこで何故か殺人が!?
    ドンドン繰り広げられていくスピーディーな展開と謎に
    はまってしまう。

    よく出来ているラストへの着地。
    いいっすね~
    あはははっはは~

  • とにかくいい。

  • 期待した通りのおもしろさ!矢能のキャラがいいなぁ。こんなにハマるキャラに出会うのはかなり久しぶり。なので読んでいてウキウキしてしまった。内容自体はウキウキどころかドッロドロだけど、さすが元ヤクザ…というくらいえげつない世界だけど、そしてあまりにも報われない人も登場するので悲しくなるけど、でもおもしろかった。矢能&取り巻きの人々の話を是非また読んでみたい!

  • まず、キャラクター設定が巧い。
    そして、この作品に関してはプロットもこなれている。
    どんでん返しに無理がない。
    いいね。

  •  自分の感覚にとても合った作品。前作『水の中の犬』同様、最高に気分を盛り上げてくれた。元ヤクザの矢能が探偵業を始めた。電話で仕事を依頼してきた男を訪ねると、待っていたのはなんと依頼人の死体と……。軽快なテンポで疾走するライト・ハードボイルド。気持ちよく読み終わり、スカッとした気分になれた。最高!著者の木内一裕さんは、83年に『BE‐BOP‐HIGHSCHOOL』で漫画家デビューした方。前作と本書の2冊を読んで、その漫画家経験が存分に活かされているのがよくわかった。痛快な漫画を彷彿とさせるシンプルでスピード感溢れる作品だからだ。バイオレンスあり、アクションあり、クスッとさせるコミカルさあり、そしてほろっとくる愛情ありと、一瞬たりとも飽きさせない。スピーディーな展開に驚きながら、読んでいるこちらもスピーディーに一気読み。最近、大御所のハードボイルド作家先生方に元気がないし、ちょっと違う感じの作品しか出さないし、寂しく思っていたところ。そんなとき、本書を読んだものだから、エンターテインメントはこうでなくっちゃ、と嬉しくなった。ひとり納得のご満悦。いいのだろうか?教育上良くないところはたくさんある。酷い小説と目くじら立てる読者もいるだろう。でも、人に薦めるでもなく、自分ひとりでにんまりと悦んでいるなら害はない。もちろん、良書を読む、健全な読者の方々は、読まない方がいい。私は、木内さんの小説デビュー作『藁の楯』も読むことにする。とっても楽しみだ。

  • あまり、暴力とか銃が出てくる作品は好きではないけど、ストーリーの展開が速くて一気に読めるおもしろさだった。
    初めて読んだ作家さんだったけど、他の作品もぜひ読んでみたいと思う。

  • 栞ちゃんの存在がいい。

  • 作品を追うごとに上手くなってる!今回もテンポ良くドンドン読ませる。ハードボイルドになりきっていない所がイイ。どんなヤツにも内側の優しさがあったり、抱えてる思いがあったりする所が描かれてて、著者の優しさを感じた。痛快爽快な物語。

  • 悪漢小説で一気読み。

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著者プロフィール

1960年、福岡生まれ。2004年、『藁の楯』(2013年映画化)でデビュー。同書はハリウッドでのリメイクも発表されている。他著に『水の中の犬』『アウト&アウト』『キッド』『デッドボール』『神様の贈り物』『喧嘩猿』『バードドッグ』『不愉快犯』『嘘ですけど、なにか?』『ドッグレース』『飛べないカラス』『小麦の法廷』がある。

「2022年 『バッド・コップ・スクワッド』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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