同期

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  • 講談社
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レビュー : 122
  • Amazon.co.jp ・本 (394ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062156677

作品紹介・あらすじ

懲戒免職になった同期の公安刑事が、連続殺人の容疑者に。「教えてくれ。おまえはいったい何者なんだ」男たちの前に立ちはだかる最も高い壁-組織の論理。その壁を突破するのは、刑事たちの誇りと絆。現時点での集大成ともいえる最新警察小説、登場。

感想・レビュー・書評

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  • 『欠落』を読んだうえで遡って読んでみた。
    記憶は薄かったが、やはり一度読んだことがあった。
    撃たれそうになった宇田川が蘇我に助けられたところを読んで思い出した。
    思い出したのはそこだけだったが。

    既読だったからという部分以外にも、他の作品と印象が被るところが多かった。
    刑事部と組対部のどちらが主導権を握るか、という導入部は
    つい先日見た映画版『ストロベリーナイト』(つまり『インビジブル・レイン』だな)を思い出す。
    八十島秋水のキャラクターは、みなとみらい署シリーズに出てくる
    小さな組の親分さん(名前がどうしても出てこない/汗)を彷彿とさせる。
    まぁこれらはあくまでも個人的な感じ方なんだけど。

    宇田川と蘇我、植松さんと土岐さん、という二組の同期の絆の話。
    『欠落』ではそのベースとなる二組に加えて大石、佐倉さん、新谷が増えて
    強力なファミリーが形成されたということを改めて確認できた気がする。

    当初、刑事部vs組対部と思われていた図式は
    いつの間にか刑事部vs公安部という図式に摩り替わる。
    そしてさらに宇田川が公安の上層部と逢った後には
    そういった対立構造など関係なく一枚岩として纏まっていく。
    現実にここまでのまとまりを見せる職場はそうそうないだろうが
    一点の曇りもなく一致団結してスパッと解決、という結末は爽快だった。

    蘇我が人と逢うのに使っているのがスパニッシュレストランというのが
    ちょっと変わってて面白かった。
    …料理も美味しいんだろうな。実在するなら行ってみたいぞ(そっちか/爆)。

  • 読む順番が逆になったが、続編の「欠落」を先に読んで、この「同期」を読んだ。警視庁捜査一課の宇田川亮太の同期は、元公安の蘇我と女刑事の大石の二人だと思っていたが、「同期」には、大石は登場しない。が、それでに、マアーこの作品はそこそこ面白かった。刑事と組対と麻取との絡みは、なかなか複雑で、その線引きや優位性が難しそうな気がした。

  • 警視庁捜査一課の若手刑事・宇田川が、同期で公安部に所属する蘇我が突然懲戒免職となり、姿を消してしまうところから物語が展開していく。

    あまり書くとネタバレになるが、ヤクザや公安、殺し、ベテラン刑事、地道な捜査、国家、防諜など、警察小説ではおなじみのキーワードで描かれている。

    物語の展開が緻密で、どんどんと話が大きくなり、ドキドキ感も味わえます。

    またキャラクターも親しみやすい人物像でした。

    なかなか面白く読めました

  • 内容(「BOOK」データベースより)
    懲戒免職になった同期の公安刑事が、連続殺人の容疑者に。「教えてくれ。おまえはいったい何者なんだ」男たちの前に立ちはだかる最も高い壁―組織の論理。その壁を突破するのは、刑事たちの誇りと絆。現時点での集大成ともいえる最新警察小説、登場。

    刑事物はその時の主人公の視点によってがらりと変わります。派出所、所轄、本庁、公安。どこの所属かによって敵と見なすものが全くちがう。そこが面白い所だと思います。この本は花形ともいえる捜査一課と、ほぼ日本のスパイともいえる公安に所属する2人の同期の物語です。題名にひねりは無いですが分かりやすいです。
    公安が絡むと話が壮大になり過ぎて、あまり話に没入できない所があるのですがさすが今野敏さん、その辺はエンターテイメントの申し子の為簡便な言葉、エピソードでわかりやすくて助かります。
    ベテラン刑事の2人もバイプレイヤーとして、ナイスアドバイスや、経験の足らない主人公への叱咤激励などなかなか存在感有ります。
    大物フィクサーや雲の上の上司の心の扉を突破する情熱の根拠がもっと欲しいのと、同期というだけでリスク背負い込むだけの根拠が欲しいという気だけはしました。一時だけでも一緒に肩を並べて働いたエピソードとか、学校時代のエピソードとかそういうのが有るともっとぐっときたのになあ。

  • 警察学校の同期の公安警察官が懲戒免職で失踪、その裏には国家レベルの陰謀が。一刑事がどこまで切り込めるのか、読んでいくと結構無理なく進んで、行き過ぎないところがいい。ストーリー展開も早く、分厚さの割りにすぐ読める。シリーズなので続きも読んでみよう。

  • 警察の中でも公安は、一番怪しくて謎が多い部署なんだろうな。
    いざとなれば、警察官であるということさえ抹消させてしまうのだろうか。

  • 刑事ってのはな、偶然という言葉を嫌うんだよ

  • 刑事もの長編。自分より出世が早かった同期入社の刑事が突然、懲戒免職になり行方がわからなくなる。上司はその理由を語らない。自分が今関わっている暴力団関係の事件と繋がりがあることに気づき時には命の危険を感じながら真相に迫っていくストリー。警察署内の関係の複雑さなど組織の一員として働く大変さがよくわかる。出世から外れ付き合いにくく何を考えているかわからないけど実はハートが温かく刑事としては優秀な植松&土岐刑事がいい味出してる。そしてライバルとして意識しつつも相手を大切に思う宇田川&蘇我刑事もよかった。

  • Good!

  • 最初はあんまり読み進まないけど、気づくとどんどん読んでる。

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著者プロフィール

今野敏(こんの びん)
1955年北海道三笠市生まれ。上智大学文学部新聞学科在学中、「怪物が街にやってくる」で問題小説新人賞を受賞。大学卒業後、東芝EMI入社。ディレクターと宣伝を勤める。主な担当は、TMネットワークの前進バンド『スピードウエイ』。宣伝では、オフコース、甲斐バンド、チューリップなどニューミュージックを担当。1981年、同社を退社、作家に専念。
2006年『隠蔽捜査』で第27回吉川英治文学新人賞を受賞。2008年『果断 隠蔽捜査2』で、第21回山本周五郎賞、第70回推理作家協会賞を受賞。
2018年は「作家生活40年」のメモリアルイヤーで多くの特集が組まれている。主な企画作品に、2018年7月、任侠シリーズ最新刊『任侠浴場』刊行。新シリーズとして同年10月『継続捜査ゼミ』を刊行した。

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