デパートへ行こう! (100周年書き下ろし)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 1041
レビュー : 255
  • Amazon.co.jp ・本 (378ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062157216

感想・レビュー・書評

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  • 「有頂天ホテル」のデパート編といったところでしょうか。
    登場人物が多すぎるけど、なるほど、むかしのデパートには夢がありました。

  • 合併間近に迫った老舗デパートで起こった深夜の出来事を描いた作品。
    あまりにも忍び込んだ人物が多く、中盤までは、有り得ないだろう、と思いつつ、終盤になるに連れて明らかになる人間関係に、お見事!と言いたくなる。
    ラストはほろりとさせられる。

  • 人が本来入ることができない閉館後のデパート内で起る一夜の話。別々のいろいろな登場人物が、それぞれの理由で夜のデパート内に隠れる。それに、デパートの社長や警備員も登場。
    それぞれの人物の複数の話が並行して進んでいく。
    登場人物が多く、それぞれ独立しており、またドタバタ的なのでわかりにくくはある。

    そして、実はそれぞれの登場人物はつながっていることがわかり、最後はデパートの屋上に集まり、収束していく。
    途中はバタバタするし、それぞれの話が薄い気もするが、これだけ別々の話を最後にまとめあげるのはすごい。

  • 閉店後の灯りが消えた深夜の老舗デパート鈴膳を舞台に繰り広げられる一夜のドタバタ。誰も居ないはずの店内だがこの日に限って人が集まる。犯罪の手引きをしてヤクザに追われる元警察官。家族にあいそをつかされ生きる希望を捨てた中年男性。訳あり家出高校生カップル。良からぬことを企む女店員。そして社長。更に警備員が追っかける。結局最後は共通の要因の中にはこれら全ての人は結びつくという小説ならではストーリだったがドキドキして読めた。鈴膳の生き字引の警備主任の半田良作がこれも小説ならではの計算された活躍はカッコ良かった。母親と会えた場面はちょっと涙。カップルも収まったし社長も意気だった。長い一夜の物語でした。

  • 二時間ドラマSP的です。

    久しぶりの真保さんです。
    「あのホワイトアウトを超える・・・」と言う謳いに釣られて読んだのですが、何でも詰め込み過ぎと感じました。その影響で、個々のエピソードが薄くなっている。

     この1冊の小説の時間軸は、回想があるもののデパートの閉店から翌朝までの一晩の出来ごとです。

     これを基本軸はこの一晩にしておき、各エピソードを短編に分けて丁寧に描写して欲しかった。
    この「100周年記念書き下ろし」としてやむを得ず、このページにまとめなければならなかったのでしょうか?良くある、小説が映画化された時の物足りなさを感じました。

    惜しいなぁ。もっと深く読みたい。話が面白く、ドタバタと忙しない所はドラマにピッタリですね。

  • 深夜の老舗デパートに集まるわけありな
    人々(年代や境遇も様々)の凝縮された
    一夜がスリリングで楽しめた。

    人はいつからでもやり直しできる、
    変われる、という気にさせられた。


    後から考えると、偶然が多い気はするが、
    フィクションなのでそれでもよい。

    ドラマや映画にぴったりの展開だったが、まだ
    映像化されていないのか、ちょっと見てみたいと
    思った。

  • #読了。閉店後のデパートに、人生に希望を失った人々が集う。そこで繰り広げられる、コメディタッチの演出。ドラマにでもなりそうなストーリー。ラストの展開が意外で、良かった。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      知人が衣料メーカーに勤めていて、閉店後に模様替えをしたりするのが大変みたいに語っていたのを思い出した。。。夜誰も居ない筈の場所で繰り広げられ...
      知人が衣料メーカーに勤めていて、閉店後に模様替えをしたりするのが大変みたいに語っていたのを思い出した。。。夜誰も居ない筈の場所で繰り広げられる話って面白そう(でも、どうやって入ったんだ?)。私はちょっとサイケな表紙の絵が気に入っているので、読んでみようかと思っている(と言っても文庫化待ち)。。。
      2012/07/07
  • これははっきり言って、失敗作だろうな。

    深夜のデパートにおけるさまざまな登場人物たちの位置関係や動きが、
    煩雑で分かりにくい。
    そのため、すれ違いや交錯するさまが面白く感じられない。

    また、多くの登場人物の誰にも共感できない点も辛い。

  • 「百年祭」最終日前の閉店後に,老舗デパート鈴膳百貨店に
    それぞれ訳あって忍び込んだ数人がからんでいく群像劇。

    先の読みやすいありがちな展開だが,
    商業施設ではたらく人々の職業意識が心地よい。

  • 「人は自分を持てあまして、醜い怪獣のように我を通してしまう。でも、家族や友人の暖かい眼差しという光線があれば、自分を取り戻していける。」

    いや〜〜〜面白かった!!
    文句なしの面白さです。期待通り。
    何よりも、もろ、私好みのハッピーエンド☆
    必ずしもすべてが気持ち良く解決するわけではないのだけれど、その兆しを見せて終わっていくのだからそれがとても気持ちいいのだ。

    それにしても、かなり複雑なような気がする。
    こんな複雑なのに、綺麗な一本の線でまとまっていて、、、凄いとしか言いようがないのですよ。
    素晴らしい!!!

    真保さん、あまり読んでこなかったのだけれど、また読みたいなーなんて思いました。
    さすがなのです!!

    【6/5読了・初読・大学図書館】

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著者プロフィール

1961年東京都生まれ。91年に『連鎖』で江戸川乱歩賞を受賞。96年に『ホワイトアウト』で吉川英治文学新人賞、97年に『奪取』で山本周五郎賞、日本推理作家協会賞長編部門、2006年『灰色の北壁』で新田次郎賞を受賞。

「2018年 『オリンピックへ行こう!』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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