命のダイアリー 小児がんを乗り越えた少年・少女たち

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 31
感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・本 (290ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062157629

作品紹介・あらすじ

体に残った障害と二次がんの不安に耐えて生きる-小児がん卒業生たちの命の輝き。あまりに高すぎる命の代価「晩期障害」。小児がん治療の後になって出てきた副作用が、症状として固定してしまう状況を「晩期障害」と呼んでいます。晩期障害は、体中のすべての臓器に起きる可能性があると言っても過言ではありません。歯が生えない子、心臓や腎臓の働きが良くない子…、こういった晩期障害を持った卒業生を一体誰が診ればいいのでしょう?203人の患者とともに闘った小児科医が綴る、渾身のノンフィクション!

感想・レビュー・書評

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  • ma2さんの弟さんの2冊目が出ると ma2さんに教えていただきました。

    前著『命のカレンダー』につぎ、「激しく揺さぶられる」というよりは、いろいろと静かに深く考えさせられるタイプの本でした。

    最後に淡々と書かれた
    "こういったご家族を応援してあげたいと思っていながらも、それを実際に実行している医者は、この世にそんなにたくさんはいないでしょう。"
    の一文が、少しも自慢くさくなく、継続することの価値について率直に記しているだけなんだな、というのが伝わってきます。

  • こういう本によって、小児がん経験者の存在と認識が社会に広まるといいな…と思った。長期フォローアップ医療の整備は急務。

  • 2010/01読。

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著者プロフィール

1961年、東京都生まれ。87年、千葉大学医学部を卒業し、小児外科医となる。
2006年より、「松永クリニック小児科・小児外科」院長。13年、『運命の子 トリソミー 短命という定めの男の子を授かった家族の物語』(小学館)で第20回小学館ノンフィクション大賞を受賞。19年、『発達障害に生まれて 自閉症児と母の17年』で第8回日本医学ジャーナリスト協会賞・大賞を受賞。
著書に『小児がん外科医 君たちが教えてくれたこと』(中公文庫)、『呼吸器の子』(現代書館)、『いのちは輝く わが子の障害を受け入れるとき』(中央公論新社)、『小児科医が伝える オンリーワンの花を咲かせる子育て』(文藝春秋)、『発達障害 最初の一歩』(中央公論新社)などがある。 

「2020年 『どんじり医』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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