新参者

  • 講談社 (2009年9月18日発売)
4.05
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Amazon.co.jp ・本 (354ページ) / ISBN・EAN: 9784062157711

作品紹介・あらすじ

立ちはだかるのは、人情という名の九つの謎日本橋の片隅で発見された四十代女性の絞殺死体。
「なぜ、あんなにいい人が」と周囲は声を重ねる。
着任したばかりの刑事・加賀恭一郎は、未知の土地を歩き回る。
加賀恭一郎シリーズ

みんなの感想まとめ

人情と温かさが織り交ぜられたミステリーが展開される本作は、下町を舞台にした心温まる物語です。新たに日本橋署に異動してきた刑事・加賀恭一郎が、四十代女性の絞殺事件を解決する過程は、単なる捜査を超え、周囲...

感想・レビュー・書評

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  • 久々の読了

    ちょっとしたことは覚えていても
    (あー煎餅屋出てきたな、とか)
    全貌を全く覚えてない自分


    読書記録によると10年前に読んだようです
    それならしょうがない(`_´)ゞ
    と開き直って再読!


    いやー面白かったー!
    今回は下町を舞台にした物語
    加賀さんは日本橋署に異動してました


    最初から事件そのものの話が進むのではなく
    ちょっとした証言や事実の裏付け捜査の話から始まります
    そういった話の連作短編のような感じ


    ひとつひとつの出来事自体は些細なもので
    事件に関係ないものもあるんですが
    加賀がしっかりと丁寧に捜査することで
    明らかになる真実があります
    それがとてもいい。


    加賀のおかげで見えた真実もあったり
    ちょっとした思いやりが垣間見えたり
    加賀さんの良さがよくわかる作品でした


    下町が舞台だからか
    人間味あふれるエピソードが多かったです
    どんな証言や出来事の裏にも
    その人の生活があるんだよな、、
    と思わずにはいられませんでした



    そしてだんだんと事件に迫っていく感じ
    たまりません!!!


    どこまで計算なのか
    いつからわかってたのか
    ホント加賀さん凄すぎる!!

    やー次も楽しみ楽しみ♪

    • どんぐりさん
      それめっちゃわかります!!!
      東野圭吾さんは特にそうです!笑

      読んでる時は、
      さすがだなー、面白いなーって
      思ってるのに!!

      なぜ忘れて...
      それめっちゃわかります!!!
      東野圭吾さんは特にそうです!笑

      読んでる時は、
      さすがだなー、面白いなーって
      思ってるのに!!

      なぜ忘れてしまうのでしょう-_-

      このシリーズの最新作のあなたが誰かを殺したも
      この前読んだはずなのに
      パッと思い出せなくて、、、
      この流れで再読する?
      いやいや、、、と迷いながらここまできました(`_´)ゞ
      2024/05/15
    • yyさん
      どんぐりさん、こんばんは☆彡

      これ、かつて熱狂的に好きだった本だ!
      で、私も内容をふんわりしか覚えていないのです。
      もう一回読みた...
      どんぐりさん、こんばんは☆彡

      これ、かつて熱狂的に好きだった本だ!
      で、私も内容をふんわりしか覚えていないのです。
      もう一回読みたいような気もする…。

      これ、ドラマにもなってましたね。
      レンタルショップで借りて観たのですが、
      このドラマ以来、阿部寛のファンになっちゃいました。
      2024/05/15
    • どんぐりさん
      yyさん おはようございます♪


      熱狂的に好きだったのにふんわり!笑
      でもわかります!笑
      面白かったことは覚えてるけど
      内容が思い出せない...
      yyさん おはようございます♪


      熱狂的に好きだったのにふんわり!笑
      でもわかります!笑
      面白かったことは覚えてるけど
      内容が思い出せないんです_(:3 」∠)_



      阿部寛さん素敵ですよね(^^)
      加賀シリーズの回を重ねるごとに
      小説の方が阿部寛に寄ってきてる感を感じています笑
      2024/05/16
  • 面白かった…っ!
    殺人事件が起きて…っていうと、ドロドロとした話を想像すると思いますが
    加賀さんが組み解いていく話1つ1つが人情深く、あたたかい。
    そして最後にひとつの物語として繋がり 事件が解決するという、なんというまとまりのよさ…!!

    事件が起きたのは、昔ながらの風情のあるまち。お煎餅屋さんに洋菓子屋さん、民芸品屋さん。そんな昔ながらのお店がある雰囲気に溶け込む加賀さんが本当にいい味出していました。

  • 初めての加賀恭一郎シリーズ!
    小さい頃にドラマ化されていたのを思い出して読んでみました。

    1つの事件を中心に9章で物語展開されていく。

    シリーズ物はマスカレードとガリレオしか
    読んだことがなかったので今回も淡々と
    残酷な事が解明されていくのだろうなと思っていましたが。

    ミステリー小説なのにこんなにあったかい気持ちになるとは。

    いや、ミステリー小説というより
    心温まる短編集を読んだような気持ち。
    東野圭吾さんの作品を読んでこんな気持ちになるとは予想外です(笑)


    ガリレオとはまた違った面白さ!
    もう少し加賀恭一郎シリーズを読みたいと思います^-^

    • yhyby940さん
      はじめまして、加賀恭一郎シリーズ大好きです。私は阿部寛さんのドラマを観てから本にハマりました。東野圭吾さんの作品全般に好きですが、私的には、...
      はじめまして、加賀恭一郎シリーズ大好きです。私は阿部寛さんのドラマを観てから本にハマりました。東野圭吾さんの作品全般に好きですが、私的には、このシリーズですね。フォローと本棚のいいね、感謝いたします。プロフィールを拝見して、私と似ているなあと感じました。勝手に思っただけです。ご気分害されたら、ごめんなさい。
      2023/03/09
    • SHIORIさん
      yhyby940さん、はじめまして、コメントありがとうございます。
      ガリレオ一択でしたが加賀恭一郎ハマりました!
      単行本が好きなのですが加賀...
      yhyby940さん、はじめまして、コメントありがとうございます。
      ガリレオ一択でしたが加賀恭一郎ハマりました!
      単行本が好きなのですが加賀恭一郎シリーズは古いので古本屋などで探し出すのに苦労してます(笑)
      実は私もプロフィールを見て似てるなぁと思いフォローさせていただきました(^-^)
      これからもよろしくお願いします。
      2023/03/10
    • yhyby940さん
      ご返信ありがとうございます。こちらこそ宜しくお願いします。
      ご返信ありがとうございます。こちらこそ宜しくお願いします。
      2023/03/10
  • この作者は様々な構成を駆使してくるのだなと改めて思いました。一つの事件に対して、オムニバス形式に物語が進み最後に結論に結び着く。全ての謎もスッキリ解決しており、本当に素晴らしい作品でした。評判が良い理由がわかりました。まだまだ加賀恭一郎シリーズは読んでいない作品が沢山あるので、これからも楽しみです。

  • 加賀恭一郎シリーズ。
    ひとりの女性の絞殺事件を軸に9つの短編編成で進む。
    どれも共通するのは人情、深い愛。
    それぞれ意外な結末で終わるのでとても面白かった。
    加賀もシリーズ当初は気障な部分が目立ったけど。
    徐々に人間味あふれる人になってきたのかなと思います。
    短編とは書いたけど全てがひとつに繋がる様。
    このシリーズどんどん面白くなっていきますね。

  • 珍しい群像劇だったか。警察一本を視点にするのではなく、下町という地域の人々をそれぞれ物語の人物として登場しそれぞれの物語の中に加賀恭一郎が少しずつ登場する。

    そんな色々な人の思いを動かしていき、全てが繋がっていく。そんな内容の精緻さに驚愕した。

  • 『希望の糸』を加賀恭一郎シリーズと知らずに読んでしまい、今回は知っていながら『新参者』読んでしまいました❗阿部寛さん主演のドラマを見たのを覚えていたのですが、全くストーリー覚えてなくて…急に読みたくなり。
    殺人事件ではあるものの、人々の人情だったり加賀恭一郎の個性が光っていて読みごたえありました。

  • 東京日本橋で起きた殺人事件を捜査する加賀恭一郎。日本橋署に異動したばかりの新参者だ。人形町商店街の人々への聞き込みから得られる事実を元に、持ち前の観察力と洞察力でそれぞれの家族が抱える“日常の謎”を解き明かしていく加賀。各編オチがつく連作短編の形を取りながら、徐々に本筋の事件の全貌が浮かび上がってくるプロットが上手い。小道具を通じて各話同士にも繋がっていき、「ああ、アレをココで使うのね!」と膝を打つ面白さがある。加賀刑事の立ち居振る舞いも人情味が溢れていてハートウォーミング。
    “刑事の仕事は捜査だけじゃない。事件によって心が傷つけられた人を救う手立てを探すのも刑事の仕事だ”とする加賀刑事の矜持が何より素敵。

    週刊文春ミステリーベスト10 1位
    このミステリーがすごい! 1位
    本格ミステリ・ベスト10 5位
    本屋大賞 9位
    SRの会ミステリーベスト10 4位
    ミステリが読みたい! 5位
    東西ミステリーベスト100(2012年版) 110位

    《加賀恭一郎シリーズ》
    1.卒業
    2.眠りの森
    3.どちらかが彼女を殺した
    4.悪意
    5.私が彼を殺した
    6.嘘をもうひとつだけ
    7.赤い指
    8.新参者
    9.麒麟の翼
    10.祈りの幕が下りる時
    11.希望の糸
    12.あなたが誰かを殺した



  • 加賀恭一郎シリーズを初めて読みました。
    流石です。
    人情物のヒューマンドラマとしても読めるし、
    もちろんミステリーとしても確立されている。

    登場人物達とその様々な感情が、まるでパズルのように組み合わされ事件が解決されていく。

    加賀が阿部寛にしか思えなくて自分でも笑っちゃうんだけど、それだけはまり役ってことなのかな。

  • ガリレオシリーズより新参者シリーズの方が好み。舞台が下町だからか、温かみがありほっこり感がある。もちろん殺人事件を軸に捜査する訳だから真相には暗い部分があるが。

    翻訳業をしていた三井峯子が何者かに殺害される。事件当日彼女と会う約束をしていて遺体の第一発見者になった友人、離婚した夫、俳優を目指し家を出ている息子…

    誰が彼女を殺したのか。事件と無関係に思える些細な出来事にも関心を持ち、独自に捜査を進める加賀恭一郎の推理と聞き込みが面白い。

  • 再読  シリーズ⑧

    シリーズの中でも大好きな巻
    日本橋署に転勤した加賀恭一郎
    人形町界隈の商店街、それぞれのお店の人々の生活が垣間見えるし、加賀が捜査のため一軒一軒訪ね歩きながら町に馴染もうとしている様がステキだ

    早くも町の人々の中に溶け込み、顔馴染みもできているようだ

    「もちろん捜査もしているけれど、刑事の仕事はそれだけじゃない。事件によって心が傷つけられた人がいるのなら、その人だって被害者だ。そういう被害者を救う手立てを探し出すのも、刑事の仕事です」
    加賀刑事の人間性が垣間見える

    この物語には、犯人が逮捕されてからも、もう一つ山場
    がある
    捜査一課の上杉が犯人岸田要作に事件の背景を聞き出すために、自分の過去を語り聞かせる場面

    煎餅屋、料亭、瀬戸物屋、時計屋、洋菓子屋、民芸品店
    捜査のためにそれぞれのお店を訪ねて行きながら、人形町界隈を紹介している章構成もおもしろい

    私もぶらぶらお店を覗きながら散策したくなった

    捜査一課の刑事上杉が加賀に投げかけた最後の一言
    「加賀さん、あんた、一体何者なんだ?」
    吹き出しそうになるが、そう問いたい気持ちはよく分かる

  • 加賀恭一郎シリーズ 日本橋第一作。
    加賀というと思わず阿部寛の顔が瞼に浮かんでくる。

    巻末の初出から見ると五年間にも及ぶ連作短編集ということらしい。
    一作が僅か40P弱の短いものながら、一人一人のキャラが明確で、起承転結と落としどころをしっかり抑え結末まで持っていく。
    一章ごとに独立した短編に、様々な太さの糸を複雑に絡ませ、伏線を張り巡らせながら、最後の九章でその糸が解けると殺人犯が解明されるという筋立て。
    その全体の構成と流れが秀逸である。

    さらには、煎餅屋、料亭、瀬戸物屋、時計屋、民芸品屋などで働く人物の姿を詳細に描くことで、人形町や小伝馬町界隈の人情味溢れる雰囲気も見事に醸し出している。
    それぞれの登場人物やストーリーのどこにも無駄が感じられない。
    小説の作り手として見事な腕前だ。

    東野圭吾ってこんなに短編上手だったのかとあらためて思い知らされた。
    彼の作家としての技量の凄さを垣間見せる名作と言って良いだろう。
    第一章ともなると十年近く前に書かれたことになるのだが、やはり気合を入れて書いた作品は違う。
    東野さん、「いきなり文庫」なんて無理はやめて、これからも気合を入れた作品を書き続けてくださいな。

    話は変わるが、こういった連作集はきちんと書籍化されてから読むに限るね。
    2004年八月号の「小説現代」で初めて第一章の「煎餅屋の娘」が発表されたのだが、第三章の「瀬戸物屋の娘」と第四章の「時計屋の犬」の間なんて、まるまる二年以上も空いているんだよ。
    物語がまだ序盤で、その後の謎解きの展開は全く予想がつかないので、そんなに待たされたら「次はいったいいつ出るんじゃあ・・・・・・」と叫びたくなるもんなあ。

  • 『新参者』を読み終えて、改めて加賀恭一郎という人物の魅力を強く感じました。
    加賀は鋭い観察眼で事件の真相に近づいていく一方で、人の心の弱さや痛みにそっと寄り添える人です。
    嘘や矛盾を責めるのではなく、その奥にある気持ちを丁寧に汲み取っていく姿に、器の大きさと静かな強さを感じました。
    派手さはないのに、ぶれない優しさがあって、人としての“厚み”がにじみ出てくるような存在。
    ただ事件を解くだけではなく、関わる人の人生まで静かに支えていくような、深く信頼できる大人だと思いました。

  • シリーズ8作品目。ますます刑事としての加賀さんに磨きがかかって来た作品です。「…でも、刑事の仕事はそれだけじゃない。事件によって心が傷つけられた人がいるのなら、どの人だって被害者だ。そういう人を救う手だてを探し出すのも、刑事の役目です(P220)」彼の事件に取り組む姿勢はここだったんだと納得しました。そして犯人に自白させられるのは上杉しかいないと本人を説得するあたり、加賀刑事の疑問を緻密に埋めていった結果描かれる心あるシナリオに泣かされました。

  • 加賀刑事の人情深さが存分に描かれている。きっと東野さんもこういう人なのだろうなと思う。
    複数の人々の暮らしを表現しながら物語を進める手法は秀逸。
    小説読むヒマあったら、ビジネス書だって読めるし仕事進めることもできるでしょう。
    でもやっぱり私は小説が好き。
    人間として大切なことを学びたいから。

  • 加賀恭一郎が登場する作品である。
    舞台は、日本橋の人形町。
    かつて、バイク事故で息子を亡くした上杉刑事が、犯人の説得にあたる。

  • 江戸っ子の粋な計らいにジーンとくる。
    あの街では、ひとりひとりが謎めいていて、その先には人情がある。そんなこと疑われるくらいなら、話してしまえばいいのにって思うような事でも、決して話さない江戸っ子の心意気。人形町が目に浮かぶ。面白かった。その町にとっての新参者の加賀恭一郎もかっこいいしよかった。 爽やかで優しくて、芯が強い。

    「事件によって心が傷つけられた人がいるのなら、その人だって被害者だ。そういう被害者を救う手立てを探しだすのも、刑事の役目です」

  • 事件とは直接的な繋がりのない関係者にも一人ひとりとしっかり向き合い大切なものを啓示する加賀。ばらばらの方向を向いているようでも実は一本の軸で繋がっている家族。離婚しながら結局求めたのは家族の絆。コロコロ揺れる人の思いのおもしろさと難しさ。事件には必ずしも結びつかない人達の心の機微、心の深いところにある愛情に触れながら、ほっこり胸を温かくしていたが、これで終わるわけではなかった。中盤以降、俄然色めき立ってくる。短編集と思いきや連作短編、というか寧ろ壮大な長編。関係のないものと思いなしていたことが全て事件解決に向けての伏線となっている。誰もが見向きもしないような些細なことに拘り、決して手を抜かず真相を突き止めようとした姿勢がついには事件本丸の真相を見出すことに。意想外の連続に最後まで目が離せなかった。

  • 図書館で見つけて、さらっと。
    初夏の風のようにさわやかに、駆け抜けていきました

    日本橋人形町で起きた一つの殺人事件を横糸に、
    そこで生きる人々の群像劇を縦糸にの、連作短編のような。

    東京下町の、昔ながらの人と人とのつながりが、
    綾糸のように絡みながら、多彩な色合いを見せてくれます。

    さて、二人の新参者の物語はどうつながっていくのでしょうか。
    ちょうど今の時期(初夏)に読むのに、いいかなぁ、、とも。

    ふと、昔あった『ブギーポップは笑わない』を思い出しました。
    ドラマもやっていたとのことで、今更ながら観てみようと思います。

  • こういう切り口か!と途中で気づきラストが楽しみになりました。
    小伝馬町の殺人事件の捜査なのですが、外堀を埋めるように話は進んでいきます。
    とても面白かったです。

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著者プロフィール

1958年、大阪府生まれ。大阪府立大学電気工学科卒業後、生産技術エンジニアとして会社勤めの傍ら、ミステリーを執筆。1985年『放課後』(講談社文庫)で第31回江戸川乱歩賞を受賞、専業作家に。1999年『秘密』(文春文庫)で第52回日本推理作家協会賞、2006年『容疑者χの献身』(文春文庫)で第134回直木賞、第6回本格ミステリ大賞、2012年『ナミヤ雑貨店の奇蹟』(角川書店)で第7回中央公論文芸賞、2013年『夢幻花』(PHP研究所)で第26回柴田錬三郎賞、2014年『祈りの幕が下りる時』で第48回吉川英治文学賞を受賞。

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