- Amazon.co.jp ・本 (144ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062157957
作品紹介・あらすじ
ロングセラー「生きている」シリーズ完結!
私たちの身のまわりは、海の贈りものがいっぱいです。それなのに海はいま、人間による破壊のため苦しんでいます。そんな海のこと、いっしょに考えてみましょう。
感想・レビュー・書評
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学校図書館にあった本。
ずっと読もうと思っていたが、積読状態だった。
ここのところ、環境問題に関する本を読んでいた流れでようやく手に取った。
なんというか、ベテランの先生が優しく丁寧にわかりやすく、島国である日本が、どれだけ海の恩恵にあずかってきたか、また時には猛威を振るう厳しい自然に、我々の祖先がどのように対処してきたか…を語ってくれているようだった。
捕鯨など漁に関する章で紹介されていた、室町時代の捕鯨組織鯨組を育てた和田頼治という指導者の教えが、レイチェル・カーソンが書いていたことと同じであることに驚いた。
自然を恐れて生きていた時代の人は、人間の存在はそのほんの一部だということを、身をもって理解していたことが分かる。2020.11.6
以下、和田頼治の言葉
クジラはイワシを追ってやってくる。そのイワシは、小魚や水中のモナドを食べにやってくる。海を泳いでくる魚も、空をわたってくる鳥も、みんな意味がある。だから、海辺の岩も、一本の草や木も、たいせつにしなくてはならない。p.74詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
★★★★★
富山さんの「生きている」シリーズはなんとなく、手を伸ばしかねていた本なのですが、今回、課題図書ということで読んでみて今まで目を通していなかったことを激しく後悔。
「海は生きている」では、日本という島国が海に囲まれており、日本人が海に生かされ、海を育んできた歴史をこちらの胸にストンと届くエピソードと一緒に紹介されています。
シリーズ「川は生きている」「道は生きている」「お米は生きている」「森は生きている」も一気読み。
併せて紹介したいと思っています。
オトナの課題図書にすべきダー(vωv)
(まっきー)-
同じく今まで、かたくて、とっつきにくそう、と手をのばしていなかったのですが、なんてもったいなかったことか。そして今年課題図書になってなければ...同じく今まで、かたくて、とっつきにくそう、と手をのばしていなかったのですが、なんてもったいなかったことか。そして今年課題図書になってなければ読んでいなかったと思います。課題図書ありがとう!
ということで、該当学年の娘にも読ませています。しかも音読。
まだシリーズ全部は読んでいませんが、紹介できる機会があれば、ぜひしたい。
一つの風景から、歴史や地理や理科や国語や、いろんなネタがつぎつぎとつながって広がる語りのおもしろさ、楽しさ、ぜひ。(i44)2010/07/27
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