綾辻行人と有栖川有栖のミステリ・ジョッキー(2)

  • 講談社 (2009年11月27日発売)
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  • 本棚登録 :89
  • レビュー :13
  • Amazon.co.jp ・本 (286ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062158985

綾辻行人と有栖川有栖のミステリ・ジョッキー(2)の感想・レビュー・書評

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  • 第5回:『黒鳥亭殺人事件』『意外な犯人』
    どっちも読んだことあった。改めて読んでも面白い。黒鳥亭の方は20の扉が印象的だった。アリとキリギリスについては、私も有栖川さん派です。
    意外な犯人は同じトリックを別の映像作品で見てたんだけど、元ネタはこっちか!その媒体でしかできないトリックってのはほんと唸る。この回は司会進行に批評家の方がいらっしゃったのだけど、その人の深読みがすごくてそこも面白い。
    第6回:『終電車』『なにかが起こった』
    MJなれど、かけるのはミステリだけとは限らず。まあ「謎」という意味ではミステリに入るんだろうか。結末が想像できたからといって怖くないとは限らない。『なにかが起こった』はスピード感が良い。確実にヒントは与えられてるはずなのに何もわからない。UFO的な何かとか?停まらない列車については、最初運転手が寝てるのかと思ってた。怪談・ホラーについての両人のお話も面白かった。
    第7回:『アウトサイダー』『新都市建設』『親愛なるエス君へ』
    名状しがたきもの、って言葉が出たときにまさにクトゥルフと思った。オチはまあ予想つくけどそれにしても文章がとてもきれい。これは名訳ってことにもなるのかな?いつか読みたいと思っていたSFの巨匠の作品も面白かった。オドロキとナルホド。親愛なるエス君へは二度目。一度目も綾辻さんが紹介してた本でだったからよっぽど好きなんだろう。納得。これも最初読んだときは衝撃。今回は知ってて読んだけどほんっっとギリギリをいくなぁ。他にも挙げられてた本読みたくなったけど都合上作品名が挙げられず……いったいどの本なんだ。
    第8回:『油あげの雨』『六連続殺人事件』『ナイト捜し』
    ミステリの匂いがするなら童話も入れるところがおもしろい。別役実さんは戯曲のイメージ強かったけど、こんなのも書いてたのね。あくまでワイダニット部分をテンポよく。ナイト捜しにはもう見事に!見事に騙された!途中まで(推理を三段階に分けるなら最初の一段目だけど)は分かったのに!悔しいけど面白い!

  • 新本格の二人が今回取り上げたミステリは?
    ラジオDJのようにお互い好きな作品を持ち寄って紹介しつつ語り合う毛色の変わったアンソロジーの2巻目。本巻には、アンソロジーといえばこの方、北村薫氏もゲストとして登場します。心なしかその回は特に力が入っていたような(紹介された作品は他ではまず読めない貴重なものです)。是非!

  • これ読んで、ラブクラフトを読みたくなったし、ショートショートにも興味が出てきた。あと、綾辻行人の短編集、もう一回読んでみようかなと思った。こういう出会いがあるから、アンソロジーは面白い。

  • 短編ミステリと、対談が交互に並ぶエッセイ&アンソロジー。ネタばれを気にせずミステリを語ることができるという点で、とても面白い取り組みだし、実際に読んでいて楽しい。

    叙述トリックについて丁寧に論じたのを読むのは初めてだ。トリックの性格上作品名を挙げて語るのがとても難しいのだが、確かにこういう形の本だと、論じることができるのだなあと感心した。

    前作に比べて、とりあげられている作品の幅が広く、ひとつひとつ読みがいがあるのもよかった。No.3を読むのが楽しみである。

  • なにおおおおお。
    「ナイト捜し」、綺麗に騙されました。キーッ!

  • ミステリーの作法が実例でよく分かる本。
    間口がだんだん広くなってますね。

  • 綾辻行人と有栖川有栖のミステリジョッキー2作目。
    前回のがややまじめ路線だったのに対し、今回はラフな感じで、紹介されている話もわりと遊び心満載な話が多くて面白かったです。
    特に「謎のてざわり」の項目が面白かった。ああいうホラーとミステリが融合したような話は大好きです。「なにかが起こった」は秀逸。
    あとやっぱり犯人当ては楽しいなぁ当たらないけど。「意外な犯人」は「どんどん橋落ちた」で既読でしたが何度読んでも面白い。「ナイト捜し」もよかった。ああいう意地悪クイズみたいなミステリも好きです。

  • ミステリーって、正直なところあまり触れていないジャンルだけれど、絵解きというか、ライトアップして見せてくれるとおもしろさが分かりやすい。
    ナイト捜しは言い当てたけど正答には及ばず。
    謎という恐怖が一番分かりやすくて、かつ素敵だったのが「なにかが起こった」。胃の辺りがぞくぞくするこの快感は、トリックものの不条理とは全くの別物で、丸ごと納得してしまえるのが実に愉快だった。
    そういや他の大学にはそんなところがあるんだね。ウチにはないもんなぁ。

  • 有栖川と綾辻のトリックについての考え方が(少しだけど)述べられてて、興味深く読みました。収録作品では、ブッツァーティ「なにかが起こった」と連城三紀彦「親愛なるエス君へ」が秀逸!!

  • 綾辻さんと有栖川さんの、ミステリアンソロ+対談本第二弾。
    ミステリを語る上で一番の難所であるネタバレ問題を、対談の前に本編を差し挟んで読んでもらえばいいじゃん?という方法でクリアしているので、ネタバレ恐怖症の私も安心して読めます。

    第一弾よりもこなれてきた感じで、いい意味で二人ともラフになってますねー。
    せっかく対談という形を取っているのだから、論文みたいにまじめに語るより、脱線しながらわいわいやってほしい。
    扱われている短編も、ミステリだけではなく童話やSF、怪奇小説など広範囲というか無節操で楽しいです。
    ん?これは?と思っても本編のあとに二人の解説(という名のだべり)があるのでもやもやもしないし。
    本の中でも少しふれられていたけど、漫画作品とかも扱って欲しいなー。ページ数的に短編小説よりきびしいものがあるかもだけど…。

    本を読み終わったらすぐ、自分以外の誰かの感想や解説をネットで検索する私みたいなタイプにはぴったりな本です。
    第三弾も楽しみ。

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