綾辻行人と有栖川有栖のミステリ・ジョッキー(2)

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本棚登録 : 93
レビュー : 14
  • Amazon.co.jp ・本 (286ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062158985

感想・レビュー・書評

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  • 都筑道夫だの連城三紀彦だの懐かしい作家の短編を読みました。雑誌「幻影城」で連城氏の花葬シリーズを初めて読んだときは衝撃でしたね。他にも小松左京のショートショート、ゲストの北村薫が子どもの頃自作の手書きのアンソロジーでとりあげたというミステリ的なスペイン童話、京大のミステリ研究会の犯人あて小説にして叙述ミステリの原点などいろいろ楽しめました。

  • 第5回:『黒鳥亭殺人事件』『意外な犯人』
    どっちも読んだことあった。改めて読んでも面白い。黒鳥亭の方は20の扉が印象的だった。アリとキリギリスについては、私も有栖川さん派です。
    意外な犯人は同じトリックを別の映像作品で見てたんだけど、元ネタはこっちか!その媒体でしかできないトリックってのはほんと唸る。この回は司会進行に批評家の方がいらっしゃったのだけど、その人の深読みがすごくてそこも面白い。
    第6回:『終電車』『なにかが起こった』
    MJなれど、かけるのはミステリだけとは限らず。まあ「謎」という意味ではミステリに入るんだろうか。結末が想像できたからといって怖くないとは限らない。『なにかが起こった』はスピード感が良い。確実にヒントは与えられてるはずなのに何もわからない。UFO的な何かとか?停まらない列車については、最初運転手が寝てるのかと思ってた。怪談・ホラーについての両人のお話も面白かった。
    第7回:『アウトサイダー』『新都市建設』『親愛なるエス君へ』
    名状しがたきもの、って言葉が出たときにまさにクトゥルフと思った。オチはまあ予想つくけどそれにしても文章がとてもきれい。これは名訳ってことにもなるのかな?いつか読みたいと思っていたSFの巨匠の作品も面白かった。オドロキとナルホド。親愛なるエス君へは二度目。一度目も綾辻さんが紹介してた本でだったからよっぽど好きなんだろう。納得。これも最初読んだときは衝撃。今回は知ってて読んだけどほんっっとギリギリをいくなぁ。他にも挙げられてた本読みたくなったけど都合上作品名が挙げられず……いったいどの本なんだ。
    第8回:『油あげの雨』『六連続殺人事件』『ナイト捜し』
    ミステリの匂いがするなら童話も入れるところがおもしろい。別役実さんは戯曲のイメージ強かったけど、こんなのも書いてたのね。あくまでワイダニット部分をテンポよく。ナイト捜しにはもう見事に!見事に騙された!途中まで(推理を三段階に分けるなら最初の一段目だけど)は分かったのに!悔しいけど面白い!

  • 新本格の二人が今回取り上げたミステリは?
    ラジオDJのようにお互い好きな作品を持ち寄って紹介しつつ語り合う毛色の変わったアンソロジーの2巻目。本巻には、アンソロジーといえばこの方、北村薫氏もゲストとして登場します。心なしかその回は特に力が入っていたような(紹介された作品は他ではまず読めない貴重なものです)。是非!

  • これ読んで、ラブクラフトを読みたくなったし、ショートショートにも興味が出てきた。あと、綾辻行人の短編集、もう一回読んでみようかなと思った。こういう出会いがあるから、アンソロジーは面白い。

  • 短編ミステリと、対談が交互に並ぶエッセイ&アンソロジー。ネタばれを気にせずミステリを語ることができるという点で、とても面白い取り組みだし、実際に読んでいて楽しい。

    叙述トリックについて丁寧に論じたのを読むのは初めてだ。トリックの性格上作品名を挙げて語るのがとても難しいのだが、確かにこういう形の本だと、論じることができるのだなあと感心した。

    前作に比べて、とりあげられている作品の幅が広く、ひとつひとつ読みがいがあるのもよかった。No.3を読むのが楽しみである。

  • なにおおおおお。
    「ナイト捜し」、綺麗に騙されました。キーッ!

  • ミステリーの作法が実例でよく分かる本。
    間口がだんだん広くなってますね。

  • 綾辻行人と有栖川有栖のミステリジョッキー2作目。
    前回のがややまじめ路線だったのに対し、今回はラフな感じで、紹介されている話もわりと遊び心満載な話が多くて面白かったです。
    特に「謎のてざわり」の項目が面白かった。ああいうホラーとミステリが融合したような話は大好きです。「なにかが起こった」は秀逸。
    あとやっぱり犯人当ては楽しいなぁ当たらないけど。「意外な犯人」は「どんどん橋落ちた」で既読でしたが何度読んでも面白い。「ナイト捜し」もよかった。ああいう意地悪クイズみたいなミステリも好きです。

  • ミステリーって、正直なところあまり触れていないジャンルだけれど、絵解きというか、ライトアップして見せてくれるとおもしろさが分かりやすい。
    ナイト捜しは言い当てたけど正答には及ばず。
    謎という恐怖が一番分かりやすくて、かつ素敵だったのが「なにかが起こった」。胃の辺りがぞくぞくするこの快感は、トリックものの不条理とは全くの別物で、丸ごと納得してしまえるのが実に愉快だった。
    そういや他の大学にはそんなところがあるんだね。ウチにはないもんなぁ。

  • 有栖川と綾辻のトリックについての考え方が(少しだけど)述べられてて、興味深く読みました。収録作品では、ブッツァーティ「なにかが起こった」と連城三紀彦「親愛なるエス君へ」が秀逸!!

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著者プロフィール

綾辻 行人(あやつじ ゆきと)
1960年京都市生まれ。京都大学教育学部在学中、京大推理小説研究会に所属。研究会同期に、後に結婚する小野不由美がいる。1982年、同大学大学院教育学研究科に進学。1987年、大学院在学中に『十角館の殺人』で作家デビュー。講談社ノベルス編集部が「新本格ミステリー」と名付け、その肩書きが広まった。1992年大学院を卒業後、専業作家に。
1990年『霧越邸殺人事件』で「週刊文春ミステリーベスト10」1位。1992年『時計館の殺人』で日本推理作家協会賞長編部門を受賞。2011年『Another』で「ミステリが読みたい!」1位。
主な代表作として、デビュー作『十角館の殺人』以来続刊されている、長編推理小説「館シリーズ」。

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