ギザギザ家族

著者 :
  • 講談社
3.09
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本棚登録 : 132
感想 : 17
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  • Amazon.co.jp ・本 (290ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062158992

感想・レビュー・書評

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  • 引き込まれて一気読みした。
    登場人物のそれぞれの視点から話を展開するというのは演劇ではよくある手法だが、現代小説をあまり読まない自分としては新鮮だった。
    最後は「そうくるか」という結末で、じんときた。

  • 家族設定が破天荒なエンタメだった。

  • 金は人をつなぎとめもするが、金銭の呪縛からの解放はより人を固く結びつける。登場人物それぞれが美しい誤解と勘違いの中で幻想を描き失望しながらも最後の崖っぷちではなぜか踏みとどまる。滑稽であり、知らぬが仏の不思議と意義。死に行こうとした人間が小さなきっかけで大きく気持ちを変えてしまう。人間のおもしろさと無限の可能性をも見出すことができた。ただのドタバタコメディーは決してない。

  • めっちゃおもしろい家族と家庭教師の話

  • 2013/02/21
    復路

  • 登場人物も展開もぶっ飛びすぎw
    展開が早いから飽き性の人にはいいかも

  • 【図書館】
    この人の作品は面白いね。

    作品の紹介
    斧田歩(17歳・大阪在住)は、東へ向かう車中にいた。「浮気相手に失恋した」「オトン慰安のため」「茨城にある日本一のスベリ台を」「滑りにいく」というあり得ない趣旨の家族旅行!運転するのは母・千里、助手席には酒と女をこよなく愛す父・元気。姉・指子は齢21にしてバツ3の結婚ジャンキーだ。高速を走る車内では、各々がドス黒い思惑を胸に秘め、この旅行を利用してあることを企んでいた。と、そのとき車が大スピンし、バカでかいタンクローリーがそこへ!斧田家の運命やいかに!?鬼才・木下半太が、あまりに濃すぎる家族の愛憎をスピーディーに描ききる。

  • 相変わらず、誰かが誰かを嵌めようとしていて、予想外の展開になって最後ちょっと泣けるというような展開なんだけど、毎度面白い。途中でくすっと笑えるし、ハラハラするし、じーんとくる。ありえないし、くだらないんだけどハマるところが木下さんの好きなトコだな。

    元気がぶっ飛びすぎだけど、最期はかっこよかった。ちょっとだけ。

  • 脚本家でもある木下半太の作品が好きで「悪夢の~」シリーズを含め大抵の作品を読んでいる。あまり映画館に足を運ばない小生だが、「悪夢のエレベータ」が映画化されたのを知って地元の小さな映画館(仙台フォーラム)まで見に行ったこともある。この「ギザギザ家族」で気に入ったキャラは破天荒な親父。「映画化されたら男優●●●●に親父役をして欲しい」と想像するのも楽しい。

  • 僕は面白くてサクッと読めました。家族の一人一人にスポットを当てていたので個人の考えや行動がよく分かり、最後は家族やそれに関わる人全てが結びついた時には圧巻でした。ちょっと話がえぐかったけど・・・。

  • 感動のクライマックスで一変、ただ笑えるだけの物語なる
    つうか、笑えない。

    前評判よかっただけに拍子拭け。
    時間つぶしにどうぞ。

  • 今までの彼の作品からすると、パワーダウン。
    読みやすさは、残っていたけど
    毒も楽しさも激減。
    だから、家族の良さも盛り上がらなかった。

    ( ・_ゝ・)<人生、結果オーライ

  • 無茶苦茶な本だ。新聞休刊日の朝の通勤電車で読みはじめて、ファンキーな一日を過ごし、夕飯がてらに浜松町で焼鳥を食べ、羽田から出張先に向う飛行機の中で読み終えた。物語の後半は酔っぱらった頭にも心地よいテンポで流れて行きます。痛快です。今週は楽しい一週間になりそうです。でも、無茶苦茶なお父さんですが、こころやさしいんですよ。やっぱ、家族の愛情が大切ですよね。

  • はちゃめちゃ家族のスラップ・スティック・ジェットコースターストーリーってところでしょうか。1時間もあれば読めます。何も考えずに読めます。とりあえず面白いです。でも、読み終わった端から忘れていって、後に何も残りません。

  • 悪夢の〜シリーズで知られる著者。舞台出身の
    方らしく今作もその手法に似たアプローチで
    ストーリーが展開されます。
    破天荒な父親を筆頭にした一見バラバラで
    ギザギザな家族の一風変わった再生の物語...
    という訳でもないw。
    基本的にはナンセンスなコメディ小説で
    ラストのまさかの失笑オチに向かって、ひたすら
    スピード感を持って話しは進みます。かなーり
    バカバカしいです。

    舞台出身というところや、文章の質感なんかは
    中島らもっぽさもあるんですが、まだその領域には
    何かが足りないんですよね...。

  • 軽いノリに付いていけるなら

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著者プロフィール

一九七四年大阪府出身。作家。劇団「渋谷ニコルソンズ」主宰。主な著書に『悪夢のエレベーター』『悪夢の観覧車』などの「悪夢」シリーズをはじめ、『アヒルキラー』『裏切りのステーキハウス』など。『悪夢のドライブ』『サンブンノイチ』『鈴木ごっこ』他、映像化作品多数。『ロックンロール・ストリップ』映画化の際は、自ら監督も務める。「仮面ライダーリバイス」(テレビ朝日系列)では自身初の特撮作品メインライターに抜擢された。

「2022年 『オーシティ 負け犬探偵 羽田誠の憂鬱』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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