本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
Amazon.co.jp ・本 (282ページ) / ISBN・EAN: 9784062159388
作品紹介・あらすじ
ホームレスが売る「奇跡の雑誌」
「100パーセント失敗する」と言われた「ビッグイシュー」を日本に根付かせた、その軌跡を描く!
第1章 「100パーセント失敗する」事業への挑戦
第2章 ビジネスパートナーはホームレス
第3章 雲をもつかむ「ビッグイシュー」
第4章 「いざ、出陣!」
第5章 「ホープレス」から「ホームレス」へ
第6章 若年化するホームレス
第7章 ホームレスに歌とサッカーを!
第8章 NPOか社会的企業か
第9章 これからの「ビッグイシュー」
みんなの感想まとめ
社会的な問題に取り組む姿勢が印象的な一冊で、ホームレスの自立を支援するビジネスの立ち上げを通じて、彼らの現状や背景が丁寧に描かれています。特に、若年層のホームレスが増加している現実や、彼らの支援には従...
感想・レビュー・書評
-
P:273 抜き書き+感想:926字 付箋数:2
(対ページ付箋割合:0.73%、付箋毎文字数:463)主観加点+1
学びが多い本という意味では評価は辛くなってしまったが、行動としてのビッグイシューは魅力的。ホームレスの人しか販売者になれない。最初の10冊は無料でもらえて、以降は一冊140円で購入し、300円で販売。こんな活動があるとは知らなかったなあ。
・イギリスでは、日本的な「ホームレス」、すなわち「路上生活者」は、「ラフ・スリーパー」と呼ばれている。路上やテント、車の中で生活している人々のことである。
現在、「ラフ・スリーパー」は、イギリスでは1000人を切っている。(日本では係員が数えて推計し、13000人といわれる)
ロンドンの「ビッグイシュー」に登録している販売者数は現在約500人だが、彼らは基本的に全員、屋根のある住居にすんでいるのだ。自分自身の名義で借りている住居ではないにしても、政府や自治体が用意した福祉施設や安いBBなどで寝起きしており、日本型の純粋な「ホームレス」=「路上生活者」ではないのである。
…いずれにせよ、日本の「ホームレス」をイギリスと同じ定義にして調査し直したとすれば、その数は膨大なものになるだろう。当然のことながら、釜ヶ崎で寝起きしている日雇い労働者も、ネットカフェで寝泊まりしている人も、一時的な避難先として駆け込んだシェルターにいる人も、すべてが「ホームレス」となるのだから。
…初めてスコットランドの「ビッグイシュー」事務所を訪れ、メル・ヤングに面会した際、彼は日本のホームレス事情を聞いて、みるみる顔色を変えていったという。まさか経済大国日本において、今どき路上での生活を余儀なくされている人々が、それほどの数に上るとは思ってもいなかったのだろう。
…ホームレス状態になる要因も、日本とイギリスとでは大きく違っている。イギリスで「ホームレス」になるきっかけは、主として貧困からくるDVやアルコール依存、薬物依存が多い。日本の「ホームレス」が主に失業をきっかけに路上に出ていくのとは、また違った成り立ちをしている。
>>/> 海外と対して変わらないだろうと漠然と思っていた。何だろう、この仕事と再起のしにくさは。仕事に絡んだ自殺の多さも。
・詩人志望の販売者。
「てっぺん」
人は皆
てっぺんに立ちたがる
仕事も勉強も
そして遊びでさえも
もちろん努力もする
それでもやがて
壁にぶつかる
自分を責めたり
人の責任にしたりする
人は皆 忘れてる
生まれたときから
てっぺんに立っていることを
僕も忘れていた
地球が丸いこと
地球に上も下も
ないことを
>>/> 忘れていた、いや気がつかなかった。
いいなあ、歩いていてもてっぺん。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
A
-
2020年6月14日
-
”<一言>
<読書メモ>
<きっかけ>
以前から読んでみたかったが、購入できず。
BOOKOFF で出合ったため即購入。” -
社会
-
ホームレスの自立を支援するビジネスを立ち上げた経営者のエッセイ。
社会全体で対処すべき問題であることが分かりました。 -
ホームレスの方々が販売している雑誌「THE BIG ISSUE」の日本での事業開始からその過程で見えてきたホームレスの現状が綴られている。現在増えてきている若者ホームレスは、おじさんホームレスとホームレスになったきっかけや背景が異なり、これまでのホームレスへの支援だけでは問題が解決されないことも指摘されている。社会活動家である著者佐野氏の言葉が印象深いーー「僕が、単なる経営者ではなく社会活動家としてあり続けるためには、常にいる場所と、理想の目的地とのギャップを感じていなければならない」
-
ビッグイシューって日本ではまだ10年位だったのか。
もっと前からあるような気がしていたけれど、
意外と歴史はまだ短かったのだな。
ホームレスの人が販売しているということは知っていたが、
実際にこの雑誌を出版している組織については全く知らなかった。
ホームレスも時代の中でその性質が少しずつ変わってきているのだろうか。
個人的にはその辺りの話も興味深かった。 -
-
ホームレスの人のみが販売できる雑誌「ビッグイシュー」の創立者のお話。ビッグイシュー販売は南は鹿児島までってあるので、沖縄はまだなのかな。売ってたら買うんだけどな。
-
街角でホームレスの手により販売されている雑誌「ビックイッシュー」の話。
よく駅前で販売しているのを見ていたし、報道で取り上げられているのも知っていたが、今まで一度も買ったことがない雑誌なので、雑誌のことは全くわからない。
しかし、この本に取り上げられたビックイッシューの理念はなかなかすばらしいものだと思う。
この本で特にショッキングだった内容は、ビックイッシュー創刊にあたり、本家のイギリスからきた人が日本のホームレスを見て絶句したところだろうか。
それほどに、日本のホームレス問題というのは他の先進国と比べて異質なものらしい。
前回読んだ本「性暴力」にも共通するが、恥だから隠す。隠すから助けられない。
仕事を失い、家を失い、孤立している人がなせ自分を恥じなければならないのか?
一所懸命やれば、人並みの生活は送れるというが、そんなことを言う奴は、一所懸命やったことがある瞬間にもろくも崩れ去ることがあること知らないのだろう。
一所懸命やったものが崩れ去ったその次の瞬間に、また次のことを一所懸命やればよいと前向きになれるほど強い人間も多くはないことを知らないのだろう。
社会にある問題から生み出された結果受け止めなければならない個人に対して、その結果を個人の恥だとする社会は、見た目にはきれいだろう。問題は個人によって埋没し、あたかも社会に問題はなく、個人にのみ問題があるとするのだから。
が、そんな社会にすみたいか?
私はそんな社会はイヤだ。
この本、ビックイッシューはホームレスでなければ販売できない。
この本を駅前で売ることは、自らがホームレスであることを表示していることになる。これが、まず画期的試みだろう。
何故って、今まではホームレスになった方も、ホームレスを見る方も「恥」としてみていたのだから。
誰だって暖かい部屋に帰って布団にくるまれて眠りたいのだ。
目の前で本を売っている人もそう思っていて、今その状況にないことに彼には罪がない。
読者はそう思うことができるのではないか?
ホームレスを社会から排除された恥とするのではなく、一人の人間として出してきたのはすばらしいことだと思う。
冒頭に書いたような、私はまだビックイッシューを読んだことがない。
創刊者の意図はよくわかったので、次は読んでみようと思う。 -
イギリスで「チャリティではなくビジネスを」という標語とともに始まったビッグイシューの日本版をどのように始めたかの経緯、その後の困難や工夫、信念が分かりやすく書かれています。後半には「おじさんホームレス」と「若者ホームレス」の違いについてのコメントや、ビッグイシュー基金による販売者のサポートについても触れられています。ビッグイシューについて知るだけでなく、援助について様々な刺激を受けられる魅力的な本です。
-
ゼミでホームレス自立支援法について取り扱う関係で入り口として読んだ本。雑誌ビッグイシューの成り立ちに沿って、ホームレスの現状についてわかりやすくまとめて書いてあり、その周辺に広がっているNPO、社会企業、市民活動、欧米の事情、社会問題についてコンパクトに触れていて非常に繋がりがわかりやすかった。
-
私は作者というかビッグイシュージャパン創設者の佐野氏を知っている。
震災後の神戸で知り合った。
ビッグイシュー立ち上げ後も何度か事務所にうかがって話をした。
すごいことをやっているとは思っていたけど、ここまですごかったとは。
この本に書いてあるのと同時代を、いわば近くにいて、
なんというか、我が身が恥ずかしくある。
一体自分は何をしてきたのかと。 -
ホームレスの方が販売員をするという画期的な雑誌、ビッグイシュー。この本の作者はこの日本版を立ち上げた方です。社会的起業とは何か?そんなことを僕に語りかけてくれるような本でした。
僕は東京にいたころ、実際にビッグイシューを売っている『都会の聖者』からバックナンバーを含めて実際にビッグイシューの日本版を購読していたことがありまして。この本を読んでいてついそんなことを思い出してしまいました。僕が買っていたのは荻窪駅の北口で販売していた方だったのですが、その方はいま何をされているのでしょうか?
それはさておき、この本はビッグイシューの日本語版とそれを管理する会社を立ち上げるまでの苦労を記録したものです。この本の作者は『100%失敗する』と周りの人間から散々言われ、それでもビッグイシューの日本版を仲間と一緒に立ち上げて、ホームレスの人たちと一緒に雑誌を作って売っていく仕組みを作り上げる姿には希望を感じるものがありました。
僕がいちばん読んでいて心に残ったのは、本場イギリスで代表を務めるジョン・バードが筆者に連れられて、大阪は西成の釜ヶ崎に行ったときにそのあまりの悲惨さに大粒の涙を流し、イギリスにいる職員に
『まるで第三世界に来たかのようだったよ』
と話しているところです。
日本はよく経済大国といわれていますが、西成の写真集なんかを見ていると。何十年も前から時の流れに取り残された風景をしていて、なんとも言いようのないものを感じることが少なくありません。そして、中年のホームレスは肉体労働をしてきた人が多く、世の中のITなどの情報産業にシフトチェンジして、彼らの仕事がなくなってしまったということと、最近増え始めたのが若年のホームレスで、著者いわく、彼らは帰る家をなくして、さらに孤独を好む傾向があるという箇所には正直な話、どきりとしましたね。
どちらかというと僕もその傾向が強いので。いまの日本でホームレスというのはだれもがなる可能性がある。そしてその状況を少しでも変えようとしている人たちがいる。その熱い挑戦の記録を読むことができたのは僕にとって大変よかったと思っています。 -
最近、よく行く駅にこれの販売者さんがいるので、知ってみようと思い読んでみた。ビックイシューがイギリス発祥であり、日本のそれが、大阪ではじまったとは知らなかった。ホームレスという自分とは無縁かもしれない世界のことが書いてあるのに、自分の実生活を励まされるような気持ちになるのはどうしてだろうか。「起業はバトルだ」。世界を変えていくには、底なしの明るさと闘魂がいる。
-
ビッグイシュージャパンが創刊できたのは、佐野さんのおかげだと思った。佐野さんがバイタリティーを持っていた、また今まで政策とかNGO立ち上げた経験をお持ちだったから、具体的になにすればよいか考え実行して行けたんだと思う。
ホームレス支援事業という観点ではなく、物事を成すときに何が必要か学べたな。
佐野章二の作品
本棚登録 :
感想 :
