子宮、応答せよ。--筋腫警報発令中

著者 :
  • 講談社
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感想 : 18
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  • Amazon.co.jp ・本 (172ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062159708

作品紹介・あらすじ

尋常ならざる「生理」現象に悩まされながらも、だましだまし生きてきたトクノウを突然襲った「子宮取らなきゃダメ」の一言。取るのか?残すのか?いやなことから逃げまっくてきた人生。でも、今回はどうやら逃げられそうにない。

感想・レビュー・書評

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  • 子宮筋腫が育ち始めて2年。
    経過観察しながらも、手術や治療方針への迷いもたくさんあり、医学的な解説本を読んでも、じゃぁどうする!?と決めかねている日々。
    でも、毎月2日ほどはひどい出血に悩まされ、旅もお出かけもカレンダーとにらめっこ。

    図書館でこの本を偶然見つけて救われました(*^^*)。
    発覚から手術をした後のことまできちんと書かれていて、なによりも自分の気持ちだけでなく、パートナー、家族のことも細かいところまで丁寧に、でもちょっと面白く描かれているのがとても共感できました。

  • 子宮筋腫の治療に関する実体験が、漫画で分かりやすく書かれている良書。
    症状のひどい人は、こんなにも苦しい思いをしておられるのだと初めて知った。ほとんど自覚症状がない私だが、最近になって気になる症状が出てきたので不安に思っていたが、ひどい人はもっとひどいんだ。かといって、私の状態が安心できる状態ではないけれど。

    命に関わる病気ではないが、とてもデリケートな部分の病気でもある。自覚症状がない場合どう治療すべきか、とても悩ましい。またお医者様との相性も重要な問題だ。

    『そもそも人生なんて、すべてが正解で、すべてが不正解のようなものだ。』

    そのとおりかも。悩んでも始まらないから、前へ進むこと。

  • 女性の3人に1人が子宮筋腫を持っているにも関わらず、自らの体験を綴った本は少ない。作者が子宮全摘出を選択するまでの葛藤を、闘病や医者選びの注意点を交えて書いた本。定期検診と、疑わしい症状が出たらすぐに病院に行くことの大切さがよくわかる。親しみやすい絵でユーモラスに描かれているので、女性だけでなく男性にもお勧めしたい本。

  • いいお医者さんになかなかめぐり合わない、とこ、そうそう!って思いながら読みました。本当、このお医者さんなら任せられるわ!っていう人に巡り合うのってなかなか大変。いい女医さんに出会えて良かったです。

    そんでもっていつもペリーさんとの関係にほほえましい気分になります。

    最後まで子宮を残そうか、どうしようか、って迷うところが、なんか本当きっとみんなそうなんだろうなぁ、と思いました。

    健康って本当ありがたいことですね。体のメンテナンス、そろそろしないといけない年頃です。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「どうしようか、って迷う」
      選択を迫られると、、、辛いよね(勿論、生き延びる方を選んで欲しいけど、そんな単純な問題じゃないのでしょうね)
      最...
      「どうしようか、って迷う」
      選択を迫られると、、、辛いよね(勿論、生き延びる方を選んで欲しいけど、そんな単純な問題じゃないのでしょうね)
      最近「子宮頸がん」を予防するために、ワクチン接種を推奨しているとか、効果が確実なら、もっと認知されるようPRして欲しいものです。
      2012/08/23
  • 女性であれば、気になる本でしょう。
    もしくは「気にしなければいけない」本かもしれません。

    子宮筋腫という病気を患った著者が漫画でコミカルに、でも著者の
    苦しみや葛藤を細かく描いています。
    読んでいると、時々切なく辛い部分もありました。

    しかし彼女は今までの人生を受け止め振り返り、そしてこれからの
    人生を夫と話し合いながら進んで行く姿を描いています。


    生理痛がひどい、生理が重い

    日常的にそういう話を簡単に済ませてしまいがちですが、実はそれが
    サインだったりするのかもしれません。そのままにしていてはいけない
    もの(病気)だったりするのかもしれません。

    病気を通しての彼女の強さがメッセージ性の強い本になっていると
    思います。

  • このタイトル、造本。見たらすぐお持ち帰りです(笑)

    全然珍しいことじゃない子宮筋腫。
    でもここまで症状の進んだものはめずらしいかも。
    貧血がひどくなって爪も弱り、自分の髪の毛に爪が負ける(洗髪しただけで爪がぼろぼろになる)なんて、よもやの、あるまじき非常事態でしょう。
    なのに。
    40歳ほどになればみんなこんなもんだろうとだましだまし毎日を過ごしていたなんて、驚き桃の木です。

    筋腫とドメスティック・バイオレンスは似ているかもしれません。
    だんだん悪くなっていつ常軌を逸したかわからないところが。

    いつだって子宮には子宮応答する必要があると思いました。

  • (2016/5/21了)
    (2018/6/21再読)

  • 子宮筋腫の闘病を綴った、まんがエッセイ。

    私自身も現在筋腫による症状で治療中なので、
    著者の経験や感情の浮き沈み、家族の様子など
    参考になるし、自分に重ねて泣ける場面も。
    病院探しや入院のことなどは、
    経験者だからこその視点で描かれていて
    これからの入院に向けてためになります。

    すぐに命に関わる病気ではないけれど、
    本人にとって病気は一大事。
    女性の3、4割が持っているという子宮筋腫だから
    悪くならないような生活習慣とか
    もっと気軽に情報が得られるようになってほしい。

  • 深刻な内容なのに随所の笑いに何度も助けられる。クライマックスは、この主人公が世界に歓迎されているのだという証が起きたのだろうと思った。良かったね、と言いたい。

  • 子宮筋腫になった著者の苦労が伝わってくる良本。生理の重い人ってこんなにも大変だったんだ!多くの人に知って欲しい。

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