虚ろ舟 泣きの銀次参之章

  • 講談社 (2010年1月1日発売)
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Amazon.co.jp ・本 / ISBN・EAN: 9784062160001

みんなの感想まとめ

人情と人間関係の複雑さが描かれる作品で、善と悪の狭間で揺れる登場人物たちの姿が印象的です。主人公銀次は、娘を嫁がせる年齢に差し掛かり、家族の未来を思案する中で、未確認飛行物体「虚ろ舟」の目撃事件が発生...

感想・レビュー・書評

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  • 2019/10/12
    人情噺はさすがで大好き。
    でも後味悪かった。
    定吉と和平。

    誰もが持っている善と悪。
    その配分が人生を決めたのか?
    それもいっときの配分におもえた。

  • 『泣きの銀次』のシリーズ3番目の作品。
    銀次もいよいよ娘を嫁がせる年代になる。
    下にも二人の娘を持ち,4番目にまだ13歳の長男。

    こうした年代になると,気になるのが娘と同じ頃の,年代の若者。虚ろ舟と呼ばれる今でいう未確認飛行物体が地方でも江戸でも目撃される事件が起こる。
    それを瓦版にして,話題になった店は,三人が三人とも大店の嫡男で放蕩が過ぎて,勘当になった三人。

    娘婿にしてもいいと考えていたある藩のお抱え絵師和平。
    和平は怪我が元で片足を切断してて障害が残っていた。
    銀次の次女お次と恋仲なのは見てて分かっていたが,双方ともいざ結婚となると、態度を明らかにしない。
    今一歩,苦労を覚悟して踏み出すことを期待し,銀次は出入りを禁じた。

    だが、寂しさからか,仕事に失敗し,家を飛び出て行方不明に。そうした時に風体の似た犯人が次々と女をいたぶり殺害する事件が。

    今まで信じていただけに、冷静さを欠いたみんなは,和平を追い詰めてしまった。。。


    シリーズ最後の作品は,なんとも切なく,どうにかハッピーエンドにできなかったのだろうかと。。。

  • 2018.04.25.読了

    思わぬ展開にびっくり。

  • 2013.6.3

    歯がゆさというかじれったい感じを持ちながら読んだ。

    親分もっとどうにかならなかったものでしょうか。
    と、いうかそんな近くにいながら彼だけしか被疑者に上がってこないなんてあるのかな?
    忠吉もいるんだしもっと動いて欲しかった。
    先入観とか「そうだろう」と決めつけていると、人間動けないものでしょうか・・・。

  • 後味が悪い。第一巻は明るくて面白かったんだけど、2巻3巻と話の流れの方向が疑問。裏切りにしても、陰湿だし気持ち悪いなーと。ちょっと消化不良でした。

  • L 泣きの銀次3

    斬られ権左と設定を間違えそうになるので注意。こちらもかなり不幸な銀次わ。妹を殺され、19歳で岡っ引き、妹の下手人に嫁お芳の父を殺され、その後実家の小間物屋に入った盗人に両親弟夫婦を殺される(①)。岡っ引きを10年務めたあと足を洗うも10年ぶりに復帰したときにはかつての手下に裏切らる(②)。そしてさらに10年、小間物屋は繁盛し岡っ引きも続けている銀次。今回は次女と惚れ合う①にも登場の平助の運命。臨時廻りのとなった勘兵衛も病に倒れ銀次も岡っ引き最後の事件か。小間物屋の番頭だった卯之助も亡くなって銀次とともに時の流れを感じられる作品。

  • 単純に読みやすく面白かった。UFOは江戸時代にも目撃されていて、それを「虚ろ舟」と称する辺り、なんとも風情がある。泣きの銀次も中年となり、娘達の縁談や同心勘兵衛が脳溢血で倒れたりと周囲も年を重ねて捕り物だけでなく、生きるということ、死ぬということをじっくりと書いている。

  • 晩鐘から大分時間が経っていたので、この人誰だっけっていうのがあった。時代小説にアレが登場して、未知との遭遇状態に発展するやもしれぬと冷や汗ものだった。和平の結末は悲しく、お次も銀次も大団円にはならない終わり方でやりきれないものがった。それでも庶民の人生は、多かれ少なかれこんなものなのだろうな。盛吉が捕り物を始める日が来ることを密かに願っている。

  • 1/22/11図書館

  • 2010/04/18

  • お待ちの宇江佐真理。
    この作家はほぼ読んでる。

    でもなんていうか、ちょっと切なく辛い終わり方だったなぁ。
    ほっこりした雰囲気が好きだったんだけど…
    面白かったですけど。

  • お嬢さんの婚礼から始まると言うのに
    幼児虐待やらストーカーやらあって
    冤罪で身近な人が亡くなってしまう。
    自分も、身近な人も少しづつ歳をとって倒れ、あるいは鬼籍に入り、娘は仏門に。
    時も人も移ろう。
    でも、寂しい筈なのにラストは不思議と色合いは明るい。
    私が感じたのは、桜色。
    この先を読みたいような、そっとしておきたいような。

  • 「泣きの銀次」の三巻目。今回は銀次の娘達の話という感じだったかな。捕物帖というよりはしんみりと浸った話だった。人というものの儚さ、哀しさ、無情、などやりきれなさが後味として残った。…なんだけど、やっぱり宇江佐作品ってだからこそ読みたくなるんだと思う。単なるホロリとするような人情話では終わらない、誰にでもある人の弱さや脆さを鋭く抉られるところがクセになるんだなあ…マゾか?

  •  「泣きの銀次」シリーズの第三作。 「虚ろ舟」と言われる、「未確認飛行物体」が江戸市中に現れ、銀次の身辺も長女の結婚やら次女の縁談やら忙しい。 という話ではあるのだが、いつもの宇江佐節というか、しんみりさせながらからっとしている美質が、今ひとつ感じられない。 ちょっと残念な一作。 ですが、小説としては、水準ですよ。 最近、お勉強の本しか読んでいなかったので、楽しめました。

  • なんて哀しい。考え込んでしまうような内容でした。

  • 死体を前にすると泣きに泣いてしまう岡っ引き銀次シリーズ第三弾。

    まずは表紙がすばらしいなぁとしばらくほれぼれしてました。
    切り絵なんですね~。
    こうも泣かれたら、そりゃ周囲もあっけにとられるよな、と微苦笑してしまう見事な一枚です。

    それはともかく。

    今回は、ひとを信じることの難しさ、を、非常に強く感じた一冊でした。
    物語は長女の嫁入りという幸せな一場面から始まるのに・・・・。

    人生という道のりで、あのときあの角を曲がっていたらどうなっただろうか、と、振り返ることのむなしさと、それでも振り返らずにはいられない人間のかなしさ。

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著者プロフィール

1949年函館生まれ。95年、「幻の声」で第75回オール讀物新人賞を受賞しデビュー。2000年に『深川恋物語』で第21回吉川英治文学新人賞、翌01年には『余寒の雪』で第7回中山義秀文学賞を受賞。江戸の市井人情を細やかに描いて人気を博す。著書に『十日えびす』 『ほら吹き茂平』『高砂』(すべて祥伝社文庫)他多数。15年11月逝去。

「2023年 『おぅねぇすてぃ <新装版>』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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