- 講談社 (2010年1月15日発売)
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感想 : 188件
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Amazon.co.jp ・本 (242ページ) / ISBN・EAN: 9784062160100
作品紹介・あらすじ
「本をさがすんですよね。」
「いやいや。本をさがしてもらいたいのではない。青田早苗ちゃんのつづきが知りたいんじゃ。」
「本ではなくて、青田早苗ちゃんのつづきですか?」
桃さんには、さっぱりわけがわからない。田舎の図書館でおこった、不思議なできごとに、司書の桃さんはいやおうなしに巻きこまれてしまいますが…。
本を愛する人、本に愛された人すべてに贈る、心あたたまるファンタジー。
*子どもから大人まで すべての漢字にふりがなつき
*小学館児童出版文化賞受賞作
みんなの感想まとめ
本に対する愛情や、登場人物とのつながりを感じさせる心温まる物語です。司書の桃さんが、不思議な出来事に巻き込まれながら、青田早苗ちゃんの続きが気になるという無茶ぶりにどう応えるのかが魅力的に描かれていま...
感想・レビュー・書評
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「本をさがしてもらいたいのではない。青田早苗ちゃんのつづきが知りたい」こんな無茶ぶりをぶっ込んでこられて司書さんはどうするのか!?
本の設定だけで、読みたい!!!が爆発。
児童図書のコーナーにあったけれど、大人の私が食いついた一冊。
今ある状況が大変な中も楽しめている部分や、少しずつ変化している部分に気づくことってなかなか難しいけれど、そういうところに気づけるって、生きた日常だったり人生を生きる感覚に繋がるように感じる。
よーし、今日過ごす一日の中で私も、忙しくて大変な中で小さなひとつだけでも楽しめる部分はどんなことか見つける視点で過ごしてみよう!詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
主人公は司書さん。裸の王様、瓜子姫の天邪鬼…絵本を読んでくれた子供たちの続きが気になる登場人物たちが出てきてしまい…、
今まで私が読んだ絵本の登場人物も気にしてくれたら嬉しい。
悲しいとき、寂しいときに本当に出てきてくれたらいいのに。 -
以前から気になっていた本です。
私もたくさんの本と出会ってきました。
子供の頃から本は大好きで、
何度も読み返して大切にしていた本も、年齢を重ねたり、引っ越ししたりで無くしてしまった本もあります。
そんな大好きだった本のキャラクターが、私がどうしているか心配して会いに来てくれるなんて
夢のような素敵なお話です。
わくわくしながらも
最後、寂しさや、温かさで涙が出てしまいました。
また大好きな本が一冊増えました。 -
柏葉幸子さんの作品を読んで、いつも思うのは、ファンタジーと、現代社会での不器用に生きる人たちとのバランスが、本当に絶妙だということです。
それから、飴と鞭のさじ加減の良さといいますか、この加減のイマイチな方は正直、私苦手なのですが、柏葉さんの作品はそれがやさしく感じられて、物語の雰囲気にも良い影響を与えています。
また、肝心のファンタジーの設定も面白くて、あらすじを読んで何のことやらと思う方もいらっしゃると思いますが、「霧のむこうのふしぎな町」を好きな方なら、おそらく問題なく楽しめると思います。
ちょうど、人間関係も似通ったものがあり、「霧の~」の、リナとピコットばあさんに対して、今作は、「桃さん」と「杏(あんず)おばさん」です。
ただ、リナは小学生でしたが、桃さんは40代の人見知りで離婚歴が一度あり、現在は一人暮らしで、田舎の小さな図書館の司書として、新たな一歩を踏み出そうとするところ。
児童書にしては、主人公の渋さが気になるかもしれませんが、教えてくれるのは、「霧の~」とよく似ていると思います。
不器用だけど一生懸命に生きてきた。しかし、自信が持てない。そんな桃さんが、誰かの役に立てることを知ることから始まって、誰かを好きになり、そうすると毎日が楽しくなるという、当たり前のようでいて、人生でこう思えることって、実はなかなか少ないのではないでしょうか。
そういった大切なことを、色々な方(方というか…ネタバレで書けないのがもどかしい)から教わっていく中で、実は桃さんと、憎まれ口ばかりの杏おばさんにも共通点があったことには、これまでの不器用な生き方も肯定してくれるような感動を覚え、愛や喜びをいただくことに、なんと励まされることかと、素直になれる自分がいました。
また、序盤から散りばめられた手紙の謎も感動的だし、桃さんを楽しませながら(世話を焼かせるとも言うが)、心配してくれる仲間たちもすてきで、お子さんというよりは、むしろ桃さんと同年代の大人の方が読まれたほうが、きっと胸にくるものがあると思います。
かく言う私も同じ思いで涙したので、この評価です。 -
この味のある絵は、山本容子さんだったのか。
この物語の世界観を絶妙に描いている。
わけあって田舎の図書館の司書となった桃さん。
物語から抜け出してきた裸の王様をはじめ、あの物語のキャラクターたちが次々と桃さんの前に現れる。
本が好きな人なら、一度は夢見る世界。
私も桃さんの気持ちになって癒された。
小学校高学年、中学生むけのようだが、癒しを求めるおばさんにもぴったり。 -
いい本だった。
絵本の主人公達が自分を読んでくれたその人のその後が知りたいと現れる。
図書館で働き始めた桃さんがあたふたしながら、その人達を探し始める。引っ込み思案だった桃さんもいつの間にかお母さん目線。
杏おばさんもまた素直になれない。でもずっと桃さん一家を気にかけてた。
最後は悲しい別れがあるけど、ハッピーエンドで主人公達も杏おばさんも安心したと思う。
何とも可愛い世界だった。 -
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yamatamiさん、こんばんは♪
わあ、お読みになったのですね。
お誘いしておきながら、そのままになっているワタシ・・・(^^;)...yamatamiさん、こんばんは♪
わあ、お読みになったのですね。
お誘いしておきながら、そのままになっているワタシ・・・(^^;)
yamatamiさんのレビューを拝見して、
ああやっぱりわくわく素敵なお話なのね!と、読むのが楽しみになりました。
ありがとうございます♡
2014/03/13 -
九月猫さん、こんばんは!
コメントをありがとうございます!
わくわくでとても優しいお話でした~(*^^*)
人に読みませんかと...九月猫さん、こんばんは!
コメントをありがとうございます!
わくわくでとても優しいお話でした~(*^^*)
人に読みませんかとお誘いいただくことってあんまりないので、嬉しくていそいそと読み始めてしまいました(*^^*ゞ(笑)
九月猫さんもお時間ができましたら是非是非お読みください♪2014/03/13
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子供の頃、何であんなに大人びた本ばかり読んでたんだろう。あの頃にもっと良質な児童書を読んでおけば良かったな。この本もそんな本。でも、まさか依頼主が中のひとだったなんて。
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この真っ赤な表紙と装丁にも意味があるの。
読み終えてから気づいて、ぐっときたなあ。
わたしたちは「本の続き」が気になるけれど
本の中の登場人物も、「本を読んでいる人の人生の続き」が知りたくなって、本の中から飛び出してきてしまう…というところから、はじまるストーリー。
物語の冒頭で、
本の中からはだかの王さまが飛び出してくるあたり、
楽しい児童書だ!と思っていたのに、
まさかのまさか、いろんな家族と、主人公の桃さんの成長と感動のストーリーでした。
設定はとても面白かったけれど
主人公が40代の女の人だったり、
家族のあり方、お話がちょっと大人向けかな、とおもうので高学年〜だなあ。 -
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『つづきの図書館』
柏葉幸子 作 山本容子 絵 講談社
桃さんは40歳を過ぎた一人暮らしのバツイチ女性。わけあって、小さい頃過ごした町に引っ越す事になり、町の小さな図書館分館で、何とか司書の職を得た。
「いやいや、本のつづきを探すんじゃない。青田早苗ちゃんのつづきが知りたいんじゃ」「本ではなくて、青田早苗ちゃんのつづきですか?」桃さんにはさっぱりわけがわからない。
何しろ書架のむこうから、声をかけて来たメタボな男性は、パンツ一丁の裸!彼は『裸の王様』の絵本から抜け出して戻れないらしい。
「司書は図書館の本のめんどうを見るのが 仕事じゃろ。たのむぞ」と言う王様の屁理屈に押されて渋々ながら、人探しをする桃さんが、王様だけにとどまらず、次々と現れる絵本の登場人物?の気になる「つづき」を探して行くのがこのお話の大きな流れ。
懐かしい絵本の題名が幾つも出てきて、小さいころの想い出が蘇り、意外とチャーミングな王様を始め、絵本の仲間達と桃さんの共同生活はかなり面白い。
だけど…。このお話は、実はかなりヘビーだ。桃さんはバツイチな上に不器用で人付き合いも苦手だし、暮らしに潤いが無く、人生の運に見放されている感じが色濃く漂う。
絵本の住人が気にしている子供たちにはそれぞれ事情があり、親の離婚、死別、再婚、養子縁組、色々な問題が絡んでくる。そして、どの子供にも、気にかけながらもその思いの手が届かなかった大人の女性が存在している。
桃さんはと言えば、物語の仲間と家族の様に暮らしながら、少しづつ生き生きしてくる。そして町の図書館勤めの日々を「たった一人の大切な人」に向けて毎日手紙に書くが、その手紙を出す様子はない。それは一体誰なのか…?
最後の人探しで、全ての謎が解け、図書館の桃さんに来かわあった時、思わずこみ上げるものを押さえることが出来なかった。
これはれっきとした児童書で、児童室にあり、前々から読みたかった本だった。作者は「霧の向こうの不思議な町」でかつて夢中になった柏葉さんだし、装画も挿絵も大好きな山本容子さん。夢の様なコラボ作品。なんて贅沢な児童書!そう思ってドキドキしながら読み始めたが、本は私の予想をはるかに超えて、言葉ににならない子供のこころを表現しているのと同時に、大人の女性の心の癒しの物語だった。
この本が、人生に疲れて、自分に自信が無くて、眉間にシワを寄せながら生きている一人の女性の再生の物語だなんて、誰が思うだろう。しかもこんなお茶目な裸の王様や、狼や、絵本の住人の「その本をよく借りた子供のつづきの話」を探すことが、冴えない中年の桃さんを少しづつ変えて行くなんて。
この本は「図書館」と名のつく本に灯りに誘われる蛾の様に惹かれる私が、面白そうと目をつけていた本だが、いい意味で大きく裏切られた。
児童書だけれど、大人の女性に是非読んで欲しい。稀に見る児童文学の枠を超えた傑作だと思う。
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本から飛び出してきた登場人物から、彼らの読者の「つづき」を催促され、翻弄される主人公。そんなメカニズムを把握するまでに少し時間がかかった。でもわかると楽しい。
児童書あつかいだが、内容的には大人向けである。主人公の図書館司書、桃さんにしても、また登場人物たちが知りたがる読者にしても、人生で苦労してきた人たちばかりだ。そんな彼らが救われる話になっている。だから好きだ。
登場人物というのがはだかの王さま、狼、あまのじゃくなどなど、ありえないメンバーなのだが、桃さんにとってはいつしか家族同然となっていく。彼らと一緒に読者を探す様子が、ちょっとした謎解きになっていて、桃さんの自分探しの「旅」にもなっており、ちょっとドキドキする。
ここに登場するお話のタイトルはどれも知っているけれども、まだちゃんと読んだことがない。早速読んでみよう! -
ブクログのお蔭で出会えた本。ブクログお友達が「いいね」を押していらした作品をたどったら出会えた。
ほんとブクログお友達や、フォローしあっていなくても見知らぬ方々のレビューのお蔭で、知らずに終わったかもしれない様々な本と出会えることに喜び、感謝している。
この著者は、私のブクログ本棚には登録していないし内容は覚えていないけれど、8年くらい前に「霧のむこうの不思議な町」は買って読んで、良い本だったということは覚えている。
さて本書について。
児童書の範疇らしいが、これもまた先日読んだ「銃とチョコレート」(乙一氏)同様、大人が読んだらいいと思う。
児童書って、子供が読むと表面的な楽しさや面白さの部分で喜ぶのだと思う。
もちろん、子供にはそれで充分だと思う。
でも、大人が読むと、そりゃ作者が立派な大人なわけで、深い意味やら人心の機微やら大人の事情まで読み取れて俄然面白くなってくる。
別に深読みするという意味ではなく、子供の時に自分が読んでいても気づかなかっただろう色んなことに心が揺さぶられる。
だから読書って、読む時期によって同じ本でも違った読み方ができると言われるのだね。
絵本の中のキャラクターが、読んでくれた人物のその後が気になって仕方がなくて、本の中から出てきてしまうだなんて、なんて素敵!
私にも、私のその後が知りたいと気にしてくれている本の中の誰かが居てくれたら嬉しいな。 -
何かで薦められていたのを見て、ストーリーが気になって図書館で借りました。
私もすごくグッときた本は、本の中の登場人物の続きを空想してしまうんだけど、これはその逆で、絵本の登場人物たちが、読み手の続きが気になって絵本から出てきてしまうというもの。
ジャンルでいうと児童文学なのかな??と思いながら読んだんだけど、想像より大人っぽくて、すごく素敵な話だった!
最後、いろいろ繋がって、手紙の謎もわかって、温かい気持ちでウルウルした。 -
生きることに不器用な主人公と、絵本から飛び出してきたキャラクターが絵本を読んでくれたあの子の続きを追う。継子と継母の届かなかった想いとその後。病気で子供を手放した実の母と育ての母の複雑な想い。血のつながりのない家族の関係。作品中の誰もが相手を想い、愛しているのになかなか伝わらなかったり周りの状況がそれを困難にする。どの話もじーんとくるものばかり。深いテーマをこれだけ楽しいタッチで書いてくれた作者に拍手を贈りたい。
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覗き見してる物語の住人から自分も見られていると思うとなんか不思議。
色んな人物に会ってきたけど私にもう一度会いたいって思ってくれている人はいるかな?
私は会いたい人いっぱいいるけどね。だから図書館にいると同窓会と入学式の気分が入り雑じった不思議な空気がするんだなぁ。
もう一度会いたい話を借りに行きたくなっちゃった。 -
本が好きな人にもそうじゃない人にもきっとある忘れられない一冊。
本にも同じように忘れられない一人がいるとしたら――。
そんな“忘れられない一人”のつづきが知りたくて、本の中から出てきてしまった登場人物たちと新米司書(でも40過ぎ)の桃さんの奮闘が面白い。
ベソちゃんの正体と桃さんが誰に手紙を書いていたのかわかった時、胸がじんわり温かくなりました。
あとがきで柏葉さんが書かれているように、私もお気に入りだった本に覚えてもらえていたら嬉しいです。 -
本の続きが読みたいという読者はいるけれど、読んだ人の続きが知りたいというヒトたちも。なるほど、そういったつづきなのかと驚かされました。主役の山神桃さんは、40歳すぎの女性。ひょんなことから、四方山市の図書館で働くことになる...なかなかこういうふうに仕事が決まることってないのではないだろうかとちょっとうらやましい。人見知りで内気な桃さんだけれど、つづきを知りたいヒトたちにより少しずつ自分の殻を破っていく姿はなんだか励まされました。どこか秘密のある桃さん。最後とても胸があたたかくなりました。
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著者プロフィール
柏葉幸子の作品
