佐野洋子対談集 人生のきほん

  • 講談社
3.86
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本棚登録 : 387
レビュー : 76
  • Amazon.co.jp ・本 (274ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062160902

作品紹介・あらすじ

「生きることは、死ぬまでのひまつぶし」
『100万回生きたねこ』の佐野洋子 最後の肉声

『100万回生きたねこ』を通してめぐりあった佐野洋子とサイバラ&リリー。
抱腹絶倒トークの向こうに、「生」への真摯な思いが炸裂!

感想・レビュー・書評

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  • この対談集を読んでいたら、世の中にはいろんな人がいていろんな人生があって、今私が悩んでいることなんて「ちっせぇ〜なぁ」と笑い飛ばしてしまえるような元気さをもらった。
    平凡な人生を全うするのは、至難の業だと思うのね
    働かないで食うなんてありえないです
    女には、なかなか折れない強さがあるよね
    息子をニートにしない。娘を売春婦にしない。
    金と命を惜しむな
    という言葉にはなるほど〜と思った。

    私をいちばん変えたのは、出産だと思うね
    にはそのとおり!と深く頷いた。

  • 一般論ではなくお三方の"人生のきほん"が語られている。
    まず、自分が西原さんを苦手だというのを再認識。辛口だとか言いたい放題という面ではなく(それはむしろ好ましいくらい)、暗く黒い自分、怒りから離れられない自分、病んでいるかもしれない自分を認めながら(そこも良いと思う)それを売りにできてしまうところが嫌なのだと気付いた。もちろん見誤っているだけかもしれない。何しろこれだけ受け入れられている方なのだから、本質はそうではないのかもしれない。ただ私は、毎日かあさんを知人に贈られても一読したのみで数年経っても再読したいという気にならないし、まぁ単に相性が悪い、または同族嫌悪的なものかも(笑)
    一方佐野さん。西原さんともども"怒り"が人生の基本だと意気投合し、同じように辛口ではあっても何かが決定的に違うと感じた。それは例えば向田邦子さんが溢れんばかりに持っていた昭和の日本の心根のようなものに通じる気がする。もうひとつ、本書で語っている"生"に対する揺るがぬ根本的姿勢だか思想があるから佐野さんは他の人と違うんじゃないかと思った。今の世の中では批判糾弾されるのがオチだから声を大にして言ってしまえる人の少ない死生観だけど、とてもよく理解できるし、自分のベースがその死生観の上に成り立っているんであればそれは強いはずだよなぁと思う。
    リリーさんとの対談は非常に気持ちよく読めた。お墓の話が秀逸。植木等(金のないやつぁ 俺んとこへこい♪)か!と(笑)...そしてふと思った。私はこれまで割と多くの本を読んできた方だと思うけど、翌日外出できないほど目が腫れるまで涙を止められずに読んだのは『東京タワー』だけだったなと。佐野さんが、リリーさんはお母さんに完全に愛され切った実感があるでしょうというようなことを問い、それを肯定していたリリーさん。佐野さんも私も(一緒にするのはおこがましいが)そういう人に憧れるのだなと思った。お二人の後半部分の対談が行われなかったのは残念な限り。

  • 佐野洋子 対、西原理恵子とリリーフランキーの対話。
    皆さんドラマチックな人生歩んでいるけど、地に足がしっかりついている考え方で、好きでした。

  • 佐野洋子さんの最後にされた対談。西原理恵子とリリー・フランキーは武蔵野美術大学出身で佐野さんの後輩に当たります。
    三人の力強い生き方を見ているとスカッとします。
    「生きることは、死ぬまでの暇つぶし」とは佐野さんらしい言葉だと思いました。

  • 入院中、活字飢えの私を満たしてくれた一冊。特に西原さんは破天荒そのもにをネタにした生き方をする女性で、あまり好きではなかったけど、人の生き死にに関しての考え方があまりに自分と共通点があるので驚いた。
    佐野さんの奇抜さにのうらにあるどっしりとした一貫性は本当にかっこよくてあこがれる。
    リリーさんのお父さんと、井上陽水さんのくだりは病室で吹き出した。

    三方とも、私の兄の出身大学、武蔵野美大出である。とくにリリーさんは兄と世代がかぶっていることもあり、あの頃の東京を思い出す。


    三者とも、人生、というより、生死に関する考えが、私が思っていてもなかなか表現できないような、あれこれいいわけしてしまうようなことを、バサーーーッと語ってくれた爽快さがよかった。

  • 佐野洋子と西原理恵子、佐野洋子とリリーフランキー、それぞれとの対談集。
    本来の性格でもあろうが、がん再発の状況下で何に対するこだわりもない著者が、人生と格闘中の西原や、浮遊感のあるリリーと自然体で語り合った対談集。
    彼女の本を読むとなぜか励まされる。

  • 請求記号:914.6/San 資料ID:50062282
    配架場所:書庫入り口横 学生選書コーナー・指定図書

    【コメント】
    「生きることは、死ぬまでのひまつぶし」
    絵本『百万回生きたねこ』の作者の人生論。しかも対談相手たち!!

  • やっぱり素敵だ、佐野さん。癌でもうあちこち身体がガタガタだったと思うけど、タバコをプカ~っと。宵越しの金は持たない、好きなものは好き。そんな生きざまがカッコ良いです。西原さん、リリーさんと言うインパクトの強い方々との対談の中でも、佐野さんの個性がキラリ。親、配偶者、子供の話が中心で、三人とも愛情深い方々。

    改めて、佐野さんのご冥福をお祈りいたします。

  • 今年お亡くなりになった佐野洋子さんの武蔵美の後輩である西原さんとリリーさんのそれぞれの対談集。

    佐野さんの潔い生き方が淡々と語られているので、この時が闘病中だったなんて感じる事なく読みました。
    西原さんは『金に執着する人生』で、佐野さんは『金が煩わしい』と考えるけど、お二人には何故か共通項があるように思えるのが不思議。
    リリーさんと佐野さんの、今は亡きそれぞれの母親に対する思いとかふれ合い方などから男性目線&女性目線での母親の見方をみたような気がしました。
    それにつけてもリリーさんのお母さんは可愛いと(リリーさんがかわいがっていたと)いつも感じます。

  • 佐野洋子さんが武蔵野美大の後輩・西原理恵子とリリー・フランキーをそれぞれ自宅に呼び 対談を繰り広げる。
    西原さんもリリーさんもどちらも好きな作家なので
    それぞれの対談がとても面白くて一気読みした。
    西原さんと佐野さんのやりとりを読んでいると
    とても似ている二人・・・っていう気がする。
    お二人の共通項は[怒り]なのだそう^^
    突拍子のない話の流れに大笑い。

    リリーさんとは『東京タワー』を読んだ佐野さんがラブコールを送って実現した対談らしい。
    母親の話を中心にとても自然体な二人に好感を持つ。
    佐野さんの体調を考え2回に分けて行うはずの対談が佐野さんの逝去のため2回目が実現しなかったらしく残念。

    佐野さんが絵本作家になったいきさつは案外クールな感じ。
    『100万回生きたねこ』や『おじさんのかさ』の裏話も知って嬉しかったかな。
    子どもを喜ばそうとかひとかけらも考えてないクールな絵本のイメージそのままの佐野さんが垣間見れて良かった。
    「生きることは死ぬまでの暇つぶし」と言ってのける佐野さんのカッコよさ。
    こんな風にスマートに生きたいものだと思った。
    佐野洋子さんのご冥福をお祈りします

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「『100万回生きたねこ』や『おじさんのかさ』の裏話」
      是非読まなきゃ!文庫になってるかチェックしよっと。。。
      「『100万回生きたねこ』や『おじさんのかさ』の裏話」
      是非読まなきゃ!文庫になってるかチェックしよっと。。。
      2012/10/11
    • ねこにごはんさん
      >nyancomaruさん
      ぜひ読んでみてくださいね^^
      >nyancomaruさん
      ぜひ読んでみてくださいね^^
      2012/10/12
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著者プロフィール

さの・ようこ――1938年、中国・北京で生まれ、終戦後、日本に引き揚げました。1958年、武蔵野美術大学に入学。1967年、ベルリン造形大学でリトグラフを学びます。著書の絵本では、ロングセラーとなった『100万回生きたねこ』(講談社)や第8回講談社出版文化賞絵本賞を受賞した『わたしのぼうし』(ポプラ社)ほかがあります。童話にも、『わたしが妹だったとき』(偕成社)第1回新美南吉児童文学賞受賞作などがあり、そのほかに『ふつうがえらい』(新潮文庫)をはじめとするエッセイも執筆、『神も仏もありませぬ』(ちくま文庫)では第3回小林秀雄賞を受賞しました。2003年、紫綬褒章受章。2010年、永眠。享年72。

「2018年 『ヨーコさんの“言葉” じゃ、どうする』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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