佐野洋子対談集 人生のきほん

  • 講談社
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本棚登録 : 389
レビュー : 76
  • Amazon.co.jp ・本 (274ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062160902

作品紹介・あらすじ

「生きることは、死ぬまでのひまつぶし」
『100万回生きたねこ』の佐野洋子 最後の肉声

『100万回生きたねこ』を通してめぐりあった佐野洋子とサイバラ&リリー。
抱腹絶倒トークの向こうに、「生」への真摯な思いが炸裂!

感想・レビュー・書評

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  • この対談集を読んでいたら、世の中にはいろんな人がいていろんな人生があって、今私が悩んでいることなんて「ちっせぇ〜なぁ」と笑い飛ばしてしまえるような元気さをもらった。
    平凡な人生を全うするのは、至難の業だと思うのね
    働かないで食うなんてありえないです
    女には、なかなか折れない強さがあるよね
    息子をニートにしない。娘を売春婦にしない。
    金と命を惜しむな
    という言葉にはなるほど〜と思った。

    私をいちばん変えたのは、出産だと思うね
    にはそのとおり!と深く頷いた。

  • 一般論ではなくお三方の"人生のきほん"が語られている。
    まず、自分が西原さんを苦手だというのを再認識。辛口だとか言いたい放題という面ではなく(それはむしろ好ましいくらい)、暗く黒い自分、怒りから離れられない自分、病んでいるかもしれない自分を認めながら(そこも良いと思う)それを売りにできてしまうところが嫌なのだと気付いた。もちろん見誤っているだけかもしれない。何しろこれだけ受け入れられている方なのだから、本質はそうではないのかもしれない。ただ私は、毎日かあさんを知人に贈られても一読したのみで数年経っても再読したいという気にならないし、まぁ単に相性が悪い、または同族嫌悪的なものかも(笑)
    一方佐野さん。西原さんともども"怒り"が人生の基本だと意気投合し、同じように辛口ではあっても何かが決定的に違うと感じた。それは例えば向田邦子さんが溢れんばかりに持っていた昭和の日本の心根のようなものに通じる気がする。もうひとつ、本書で語っている"生"に対する揺るがぬ根本的姿勢だか思想があるから佐野さんは他の人と違うんじゃないかと思った。今の世の中では批判糾弾されるのがオチだから声を大にして言ってしまえる人の少ない死生観だけど、とてもよく理解できるし、自分のベースがその死生観の上に成り立っているんであればそれは強いはずだよなぁと思う。
    リリーさんとの対談は非常に気持ちよく読めた。お墓の話が秀逸。植木等(金のないやつぁ 俺んとこへこい♪)か!と(笑)...そしてふと思った。私はこれまで割と多くの本を読んできた方だと思うけど、翌日外出できないほど目が腫れるまで涙を止められずに読んだのは『東京タワー』だけだったなと。佐野さんが、リリーさんはお母さんに完全に愛され切った実感があるでしょうというようなことを問い、それを肯定していたリリーさん。佐野さんも私も(一緒にするのはおこがましいが)そういう人に憧れるのだなと思った。お二人の後半部分の対談が行われなかったのは残念な限り。

  • 佐野洋子 対、西原理恵子とリリーフランキーの対話。
    皆さんドラマチックな人生歩んでいるけど、地に足がしっかりついている考え方で、好きでした。

  • 佐野洋子さんの最後にされた対談。西原理恵子とリリー・フランキーは武蔵野美術大学出身で佐野さんの後輩に当たります。
    三人の力強い生き方を見ているとスカッとします。
    「生きることは、死ぬまでの暇つぶし」とは佐野さんらしい言葉だと思いました。

  • 入院中、活字飢えの私を満たしてくれた一冊。特に西原さんは破天荒そのもにをネタにした生き方をする女性で、あまり好きではなかったけど、人の生き死にに関しての考え方があまりに自分と共通点があるので驚いた。
    佐野さんの奇抜さにのうらにあるどっしりとした一貫性は本当にかっこよくてあこがれる。
    リリーさんのお父さんと、井上陽水さんのくだりは病室で吹き出した。

    三方とも、私の兄の出身大学、武蔵野美大出である。とくにリリーさんは兄と世代がかぶっていることもあり、あの頃の東京を思い出す。


    三者とも、人生、というより、生死に関する考えが、私が思っていてもなかなか表現できないような、あれこれいいわけしてしまうようなことを、バサーーーッと語ってくれた爽快さがよかった。

  • 佐野洋子と西原理恵子、佐野洋子とリリーフランキー、それぞれとの対談集。
    本来の性格でもあろうが、がん再発の状況下で何に対するこだわりもない著者が、人生と格闘中の西原や、浮遊感のあるリリーと自然体で語り合った対談集。
    彼女の本を読むとなぜか励まされる。

  • 請求記号:914.6/San 資料ID:50062282
    配架場所:書庫入り口横 学生選書コーナー・指定図書

    【コメント】
    「生きることは、死ぬまでのひまつぶし」
    絵本『百万回生きたねこ』の作者の人生論。しかも対談相手たち!!

  • やっぱり素敵だ、佐野さん。癌でもうあちこち身体がガタガタだったと思うけど、タバコをプカ~っと。宵越しの金は持たない、好きなものは好き。そんな生きざまがカッコ良いです。西原さん、リリーさんと言うインパクトの強い方々との対談の中でも、佐野さんの個性がキラリ。親、配偶者、子供の話が中心で、三人とも愛情深い方々。

    改めて、佐野さんのご冥福をお祈りいたします。

  • 今年お亡くなりになった佐野洋子さんの武蔵美の後輩である西原さんとリリーさんのそれぞれの対談集。

    佐野さんの潔い生き方が淡々と語られているので、この時が闘病中だったなんて感じる事なく読みました。
    西原さんは『金に執着する人生』で、佐野さんは『金が煩わしい』と考えるけど、お二人には何故か共通項があるように思えるのが不思議。
    リリーさんと佐野さんの、今は亡きそれぞれの母親に対する思いとかふれ合い方などから男性目線&女性目線での母親の見方をみたような気がしました。
    それにつけてもリリーさんのお母さんは可愛いと(リリーさんがかわいがっていたと)いつも感じます。

  • 佐野洋子さんが武蔵野美大の後輩・西原理恵子とリリー・フランキーをそれぞれ自宅に呼び 対談を繰り広げる。
    西原さんもリリーさんもどちらも好きな作家なので
    それぞれの対談がとても面白くて一気読みした。
    西原さんと佐野さんのやりとりを読んでいると
    とても似ている二人・・・っていう気がする。
    お二人の共通項は[怒り]なのだそう^^
    突拍子のない話の流れに大笑い。

    リリーさんとは『東京タワー』を読んだ佐野さんがラブコールを送って実現した対談らしい。
    母親の話を中心にとても自然体な二人に好感を持つ。
    佐野さんの体調を考え2回に分けて行うはずの対談が佐野さんの逝去のため2回目が実現しなかったらしく残念。

    佐野さんが絵本作家になったいきさつは案外クールな感じ。
    『100万回生きたねこ』や『おじさんのかさ』の裏話も知って嬉しかったかな。
    子どもを喜ばそうとかひとかけらも考えてないクールな絵本のイメージそのままの佐野さんが垣間見れて良かった。
    「生きることは死ぬまでの暇つぶし」と言ってのける佐野さんのカッコよさ。
    こんな風にスマートに生きたいものだと思った。
    佐野洋子さんのご冥福をお祈りします

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「『100万回生きたねこ』や『おじさんのかさ』の裏話」
      是非読まなきゃ!文庫になってるかチェックしよっと。。。
      「『100万回生きたねこ』や『おじさんのかさ』の裏話」
      是非読まなきゃ!文庫になってるかチェックしよっと。。。
      2012/10/11
    • ねこにごはんさん
      >nyancomaruさん
      ぜひ読んでみてくださいね^^
      >nyancomaruさん
      ぜひ読んでみてくださいね^^
      2012/10/12
  • 読みたい!ってか読むしかない!人生は死ぬまでの暇つぶしって(´Д` )同じ意見です(あっ言ってしまった)。

  • 「臓器移植してまで助けるのは貧困や飢餓でバタバタ死んでいる子供たちへの差別ではないのか」資本主義への危険な問いかけ。『100万回生きたねこ』は「さいご猫が死んでかわいそう」ぐらいが子供の感想だがどんなに多く転生を繰り返しても“死を受容する”一回しか人生はない“時間の有限”をさりげなく示すストーリー。自ら体現して「余命2年とわかってジャガーを買った」佐野洋子さん。西原理恵子も夫の死に直面。愛するものがいるということは生き甲斐だが、失って嘆き悲しむ対象があることでもある。リリー・フランキーは母のことを書いて…

  • 佐野洋子の他の本は結構読んでいたので同じエピソードが多く、新しさはなかった。しかし3人ともあっけらかんと母親のことを良くも悪くも語っていて、自分はいつこんな境地になれるのだろうかと思った。

  • 色々とためになる。特に西原さんの話は人生って色々なんだと考えさせられる。

  • ちゃんと生きているひとたちだなあと、おもう。おんなのひとってすばらしいな。

  • 子ども時代って大事だな、と思った。

    払ってもいい金額:1200円

  • 親とは、母とは、女とは、生きるとは、死ぬとは。

    強烈にくる。

    そして、本の凄さを感じる。
    つみあがった叡智を拡散する手段としての、本!

  • 10/2

  • 同じ大学出身の3人。なかなか面白い。

  • 佐野洋子さんという人に興味津々。

  • 佐野洋子という文字を目にしたら、持っている本でも必ず手に取ってしまう。
    こんな対談集があったとはなぁ。
    西原さんとの話しには可笑しくって、西原さんも凄い人だなぁと、、
    以下ツボ
    あのときやったおけば良かった大会っての、やったわ。断らずにもったいぶらなくてもよかったのなぁ。
    2度目の結婚相手から、あなたは人から影響を受ける能力がないんだと云われ、ひとつぐらいはと思って、あわかった。あんたといっしょになってガスの元栓、閉めるようになった。って。
    イビョンホンはね、口を少し開いてるとき、唇の両端に薄い膜ができるのね。そこに色気を感じるの。


    リリーさんとの対談もまぁ面白かったけど、次の対談の前に佐野さんは死んじゃった。お題がエロスだったので、残念。
    佐野さん曰く、わたし弱い女の人って見たことないわ。どんなに弱々しくてなよなよしてても、弱くなんかないんだよー。

  • 100万回生きた猫の佐野さんが、西原理恵子、リリーフランキーと対談したもの。
    佐野さんと西原さん、佐野さんとリリーさん。
    かみ合っているようで、かみ合ってないところが、それぞれが個性的な芸術家だからか。それぞれの父母に対する思いが語られている。穏やかな気持ちで読める。

    大和ハウスのリリーフランキーと深津絵里のCMすごく好きなの。CM以外見たことないけれど。

  • 2015 8/12

  • ドイル人に哲学者が多いのは、
    あまり生きることが楽しくないから

    生きることとは?

    と、考えちゃうからだと思う。

  • 2015/02/19 読了

  • 飄々として自由でザクッとした佐野さん。
    どこまでもたくましくでも母性を感じる西原さん。
    そして、率直でかっこいいリリーさん。

    三者三様、みんな違うけれど、どこか近くて。
    とても自然体で、芯がぶれずに自分の姿でシャラッと生きている人って見ていて気持ちがいい。自分が変われないことなんかもとっくに受け入れて、自分なりの生き方で長いようで短い時間を気負わずに生きる。

    こんな大人の人達がいてくれると
    なんだか勇気がでるなあとおもった。

    リリーさんがお母さんを東京に呼んで一緒に住んでからの話はなんだかとっても幸福感に満ちていた。さらにすきになっちゃった、リリーさん。

    そこまで生に執着しないと言い切る洋子さん。
    いつか必ず死ぬ。生きてるってそういうこと。
    だけど、もっと読みたかったなあ。

  • 3人3様の人生話が面白かった!凡人の凡人から見ると、この3人のどこが平凡なの? と思ってしまうけれど。特に前半のサノさんサイバラさんの対談がすごい。サイバラさんの壮絶な(一般的には)経験を「あなたすごいわねー」とこともなげに受け止めるサノさん。すごいっす。自分の人生も、ちゃんとしなきゃ、とかあまり大上段に振りかぶって考えることもないのかな?と思いました。

  • 特に前半の最強ガールズトークがよかった。かっこよ過ぎる。少し前まで凄いと思える人は大抵男だったけど、憧れられる女性っているんよね。そういう女性に出会うと身近な女性をみるみかたが変わっていく拡がっていく。折に触れて読み返そう。

  • 生きていく事は自分が思っている程大層なもんじゃないんだな。
    これ位でグズグズ言うな。もっと気楽に生きて行け。
    また読み返そう!

  • 佐野洋子の対談集。
    西原理恵子、リリーフランキーという対談相手も魅力的。

    深い悲しみと怒り、恨。

    でも、佐野洋子は飄々としている。その飄々と心の深淵を衝く佐野洋子の言葉にぐっとくる。

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著者プロフィール

1938年、北京生まれ。絵本作家、エッセイスト。おもな著作に、絵本『100万回生きたねこ』『わたしのぼうし』、童話『わたしが妹だったとき』、エッセイ『神も仏もありませぬ』など。2010年没。

「2019年 『はればれ、お寿司 おいしい文藝』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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