日本破綻 「株・債券・円」のトリプル安が襲う

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  • 講談社
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感想 : 20
  • Amazon.co.jp ・本 (258ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062161374

感想・レビュー・書評

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  • 読み進むうち「なるほどそうかもしれない」と思うものの所詮貧乏人は個人レベルでは対処できない。ケセラセラといきましょうか? 愉快でない時代であることは確かだ!

  • 藤巻さんのいつもの主張です。

  • 話は分かりやすかった。日本が非常に危機的な状況であることが、よく分かった。ただその処方箋がマーケット至上主義という主張には、少し疑問点が残った。

  • 日本は国富が多いから国債発行額が多くても大丈夫!という意見がある中で、今度はその反対の立場である「日本はこのままでは破綻する本」も読んでみました。是非、藤巻氏(破綻派)とその反対を唱えている三橋氏がどこかで議論していただけたらなと思っています。

    藤巻氏が解説されているポイントは、税収が減ってきている中で、国債発行を増加させていると近い将来に原資がなくなって発行不能になるというものです。

    個人の感覚では、税収(収入)以上の暮らし(支出)をするために借金をするのは良くないとは思うのですが、国と個人とは違うとも言われますし、この本の解釈が難しいです。

    円安にすることで日本が活性化するかについても、よく理解出来ませんでしたが、低所得者層に対する税金が少ないというポイントは多くの人が気づいていながら行っていない重要なポイントだと思いました。また、昔からどうしてやらないのだろうと思っていた「マイナス金利」は、すでにスイス等で実施されている(p178)という指摘は興味深かったです。

    今後も両方の考え方に基づいた本を読んで、さらにあと数年で破綻すると言われているので、その状況も体験しながら生活していこうと思います。

    以下は気になったポイントです。

    ・バブル崩壊以降、「円が実体経済に対してあまりにも高すぎた」ために、日本経済が低迷し続けることになった(p19)

    ・2009年度の補正後には、税収が37兆円しかない中で、53.5兆円もの国債が発行される(p34)

    ・1980年の政策金利は今の0.1%に対して12.75%であった、当時言われていた「未曽有の低金利」というのは、4.25%であった(p41)

    ・米国の税収は、2008年で220兆円、日本の44兆円の5倍もある、GDPが日本の3倍(13.9兆ドル対4.8兆ドル)よりも大きい、法人税率や所得税率が日本よりも低いのがポイント、日本では低所得者層から税金をとっていない(p44)

    ・外資導入の初期段階には固定相場制が必要だが、長い間には、経済実態と為替レベルには大きな齟齬が生じるので、それに為替相場が耐えられなくなる(p74)

    ・1987年12月に2.5%をつけた利回りが、同年10月には6.24%まで上昇したこともある、タテホ化学が債券投資に失敗したことがキッカケ(p76)

    ・消費税引き上げは貧者ほど影響が大きい逆進性が問題となるが、ハイパーインフレはそれとは比べようもない逆進性がある(p82)

    ・国債の徳政令があまりにも過激だとすれば、リスケジュールという政策がある(p137)

    ・円安は、日本売りが始まる前の「緊急処置室での応急処置」であって、日本が根本的治療を行うための体力養成に過ぎない(p144)

    ・ 日経平均が史上最高値をつけた1989年の12月末で1ドル=143円なので、その時に比べて日本経済は弱くなっているので円や弱くなってしかるべき(p149)

    ・マクドナルド平価論に対して、「日本でマクドナルドが1ドル100円なのは、円高のためにレタス等の材料が安く輸入できるから」ということにあり、原材料が安く輸入できるので、マクドナルドが安く売れるということである(p151)

    ・1925年にイギリスは旧平価で金本位制に復帰した、これは戦後の復興期に「ポンド高は国威の高揚」としたチャーチルの誤りと言われていることを円高論者は理解すべき(p158)

    ・アメリカが1929年の大恐慌から回復できたのは、ニューディール政策と、金本位制からの離脱である、金本位のために高く定められていたドルの大胆な切り下げを意味する(p160)

    ・米国株は、日本の証券会社で取り扱っている(p166)

    ・スイスの中央銀行は1982年には、マイナス金利政策を採用している、スイスの民間銀行が中央銀行に資金を預けるとペナルティ=マイナス金利を払わされた(p178)

    ・通商白書によれば、世帯の可処分所得が500ドル(約45万円)あれば、中間層と見られている、300万円の世帯収入は、あわや高額所得層になりかねない(p206)

    ・サブプライムローン金利は、市場が小さいがゆえに適切な価格がつかず、価格が高ぶれしてしまった(p214)

    ・日経225の特徴は、225社の単純平均だが、すべての株を50円株に換算しているのがポイント(p219)

    ・アメリカには金融機関が6000以上もある、なので米国の地方銀行が100単位で潰れていれも驚かれない、日本の基準とは異なる(p234)

    ・日米のGDPは、1995年には7.4兆ドル対5.3兆ドルであったが、いまでは、13.75対4.3兆ドルにまで広がってしまった、これが問題である(p243)

    2011/1/9作成

  • 強烈なタイトルに目を奪われがちであるが、日本の現状を過去のバブル時代から分析して、また世界各国との対比もあわせて、分かりやすく説明している。現在マネジメント系の本を読むことも多いが、やはり現在の日本の社会情勢をどう、一個人として考えるか?といったテーマは、お付き合いする人のレベルが上がるにつれ、基礎的な知識は必須と思うので、是非若手担当者にも読んでいただきたい本である。特にバブルを知らない世代とバブルを経験している世代とのギャップを埋める図書だと思う。

  • 単純明快!
    ザックリと言えば、一貫して「日本が終わっちまう前にとりあえず円安だ」と主張している一冊。
    くり返しくり返しこの主張なので、「ハードカバーにする必要があったのか?」と思うところはありますが、主張自体はしっくり来る。そして、現状を見渡していると、余計に「その通りよなあ」と思えてきます。

  • 民主党政権はばらまき政策を重視し、産業競争力強化を顧みない結果、日本の財政は世界的に見て非常な危機レベルにある。その結果近い将来世界は日本売りを始めるだろう。
    サブプライムショック後に語られ始めたこのテーマにをわかりやすく何度も説明を試みてくれている。いま国民は政府への根拠のない信頼から目を醒まし、自らを守るため厳しい努力を始めなければならない。

  • 日本財政については既に色々と聞いてたので、典型的な財政危機のお話が載っています。ちょっと煽りすぎな感もありますが、無視は出来ない内容になっています。

    国の破綻と国民の破綻が一蓮托生となるか? と言われるとならないですよね。国の借金は我々の資産を奪うことで返済可能となる点、留意しておくべきと思いました。

    日本は社会主義化している点は同意です。

    藤巻氏は今の日本を正しく再評価すべき(要は今は過大評価されすぎている)とのこと、その結果円安になり、その評価から随時適切な評価を受けるべきとのことでした。

    市場が大きくなれば、正しい評価がなされるようになるとのこと。自分もその通りだと思います。非合理的な考えがあったりしても、市場が大きければ修正されると思います。そういった意味で市場の暴力は無いのだと思っています(原油などで暴騰したこともありましたが、それが怖いならコストを払ってヘッジしておくべきと思いました)

    「マーケットが正しい」の元に、日本を再評価、そしてやり直すことが必要なのだと思いました。

  • 藤巻さんの最新刊。ついにこの人まで日本の国家破産本を出してしまいました。この人は、あまのじゃくで人の逆を行くと本人もよく書いておられますが、その運用成果でディーラーとして不動の地位を築いた方です。背景には経済に対する緻密な分析があります。日本破産論の本はずっと以前から出版されてきましたが、民主党政権になってからの財政規律の緩み方は尋常ではありません。自分の身は自分でしか守れない。今から備えが必要です。藤巻さんは経済の解説本なども多く書かれています。アクは強いですが、非常にわかりやすい解説を書く方です。

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著者プロフィール

一九五〇年、東京生まれ。一橋大学商学部を卒業後、三井信託銀行に入行。一九八〇年、社費留学にて米国ノースウエスタン大学大学院ケロッグ・スクールでMBAを取得。帰国後、三井信託銀行ロンドン支店勤務を経て、一九八五年に米銀のモルガン銀行に転職。同行で資金為替部長、東京支店長などを歴任し、東京市場屈指のディーラーとして世界に名を轟かせ、 JPモルガンの会長から「伝説のディーラー」と称された。二〇〇〇年、モルガン銀行を退職後、世界的投資家ジョージ・ソロス氏のアドバイザーを務めたほか、一橋大学経済学部で十三年間、早稲田大学大学院商学研究科で六年間、半年間の講座を受け持つ。日本金融学会所属。現在(株)フジマキ・ジャパン代表取締役。東洋学園大学理事。二〇一三年から一九年までは参議院議員を務めた。二〇二〇年に旭日中綬章を受章。

「2021年 『藤巻健史の資産運用大全』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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