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Amazon.co.jp ・本 (226ページ) / ISBN・EAN: 9784062161534
作品紹介・あらすじ
危険抑止には、細部の技術よりもまず、俯瞰する力を!
クルマのリコール、航空機のトラブル、鉄道事故・・・。いまや何かトラブルがあれば官民を問わず頼りにするのが、ものづくり界の良きアドバイザーであり18万部のロングセラー『失敗学のすすめ』の著者、畑村洋太郎氏です。
おそらく現代の日本ほど、安全面(治安もそうでしょうが本書で扱うのは事故です)がしっかりしている社会はないでしょう。しかしその一方で、安全社会だからこその事故も徐々に出始めています。その背景には近年急速に進む人間と機械との関係の変化、そして安全至上主義ならではの盲点があります。
日本中で増えている新種の事故を調査・研究するために畑村氏が私的に立ち上げた「危険学プロジェクト」には、多くの個人のほかに森ビル・日産自動車・東京エレクトロン・JR東日本・JR西日本・松井製作所・新川電機・新川センサテクノロジー、日本キスラー・東芝エレベーター・三和ホールディングス・トクヤマ・森精機・産業技術総合研究所など、さまざまな企業が参加しました。
同プロジェクトでは3年間にわたりエレベータやエスカレータからソフトウェア・地震・原発・航空機にいたるまで、現代日本社会に潜む危険について業界横断的にさまざまな分野の専門家と実験、実見、議論を通じて知見を深めてきました。その成果を社会の共有財産とするために氏が新たに書き下ろした本書は、いまの安全社会の問題点を指摘します。具体的事実に基づいた指摘は、現代社会で私たちが生きていくうえで大きなヒントを与えてくれるものになるでしょう。相次ぐリコールを発表しているトヨタを始め、ものづくりに携わる業界人必読の書です。
また、近年日本全国で起きている事故の背景を、豊富な事例と平易な文章でリズミカルに綴っており、日本社会論としても大変面白い内容となっております。
■著者プロフィール:東京大学工学部機械工学科修士課程修了。東京大学大学院工学系研究科教授を経て工学院大学機械創造工学科教授。東大名誉教授。工学博士。専門は失敗学、創造的設計論、知能化加工学。02年に「失敗学会」を立ち上げる。著書に『失敗学のすすめ』『創造学のすすめ』『危険学のすすめ』『直観でわかる数学』『技術の創造と設計』『畑村式「わかる」技術』『組織を強くする技術の伝え方』など他多数。
みんなの感想まとめ
現代社会に潜む危険を俯瞰的に捉え、私たちが直面する安全の盲点を鋭く指摘する内容が魅力です。著者は、事故やトラブルが相次ぐ日本において、制御安全への過度な信頼がもたらす問題を深く掘り下げています。具体的...
感想・レビュー・書評
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危険とは。考えさせられる。
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1,制御安全より、本質安全
2,日本の原子力発電の稼働率は60%程度。 フランス、アメリカは90%。国力の差となって現れる。
3,東京電力柏崎原発が2年半止まった損害は、1兆円以上。 -
危険学から見た日本の問題が指摘されている。
絶対的な安心はないのに、それを要求する社会。制御安全に対する盲目的な信用。
危険を完全に排除しようとするなら、人間の活動を全停止しなければならないのに、そこまで「危険を抱えつつ」生きていかなければならない現実を考えたい。(レビューは震災後に書きました) -
請求記号: 519.9||H
資料ID: 91113684
配架場所: 工大選書フェア -
身の回りの危険について考えてみたかったので読んだ本。
機械や人工物は絶対安全と言えるものはなく、使う方も考えて使用しなければならない。自身で気を付けなければならないと思わされたのは、機械を設計した人が想定していなかった使用方法をしないようにしようということ。機械がいくら丈夫又は安全であろうと思っても、誤った使い方をすればそれはそうではなくなってしまうからだ。
他にもエキスポランドのジェットコースター事故はそもそもメンテナンスがやりにくい構造になっていた、という事例や、公園での遊具の事故はそもそも生存空間がないことやメンテナンスがきちんとされていなかったことが原因、などの事例が豊富で、機械のみならず人工雪崩の危険などについても述べられていて、なかなか新聞などでは報じられない、事故の真相やその事故から学ぶべき教訓を知ることができる。
もちろん原発問題も取り上げられているが、実際に危険なものだとなってしまった現状から見ると少し楽観視し過ぎな印象も受けるが、「原子力は絶対に安全ではないのに、絶対に安全ですとウソをいいながら運用している」という指摘など、漠然と原発について感じる不安の原因を言い表してくれている。 -
畑村洋太郎本学非常勤特任教授の著書。
最近、福島原発の事故原因を究明する第三者機関「事故調査・検証委員会」の委員長に指名されたことが報道されましたね。 -
絶対的安全は存在しないということを念頭に置き、いかにして危険を社会の共通認識とし、それを残していくべきかということについて書かれている。著者は以前から「失敗学」を提唱していて、その延長上にある解説。「リスク・ホメオスタシス理論」は「危険」の領域だけでなく、「病理」の世界でも通じると思う。個人でどのようにしていけば「危険地図」が作れるかという点も、もう少し具体的に解説して欲しかった。
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『失敗学』の人. 安全にオワリはないよね・・・
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安全神話に潜む危険について書かれています。安全を過信せず、危険を恐れ過ぎずに、暮らしていきたいものです。図書館予約数は16(2010/07/03現在)です。
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「失敗学」の畑村洋太郎氏の最新刊。エレベータや回転ドアの事故が一時期続いた。この背景には機械の動作が制御されている、という過剰な信頼があるが、設計段階で想定されていないような使い方には弱い。機械はどんどん賢くなっており、人間が気をつけるべき範囲、警戒すべき範囲はどんどん狭くてすむようになってはいるが、自らの守備範囲を狭く認識しすぎたり、想定外の使用法をしたり、古い設計の機械にであったりすることで事故が起こる。・遊具の事故が相次ぎ、公園から回旋塔や箱型ブランコが軒並み撤去されてしまったが、無菌状態ともいえるべき、過剰な安全社会で育った子供が免疫のないまま社会に出て大丈夫か。そもそも危なくないものは面白くない。・耐震基準が出来る前に建てられた建築物については、既存不適格の問題、すなわち、現在の基準では不適格だが、今さら全て建てなおすわけにもいかずに容認されているが、これは「コスト」と「安全」を秤にかけた結果、「安全」が負けているということだ。火災報知機の設置が義務化されたように、コスト面を考えながらも既存不適格を許さないという姿勢も必要。
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ヒューマンエラーの分析で有名な著者が、ハードについてのエラーを分析した。
危険を皆で認め共有することでリスクは減少する、との主張に賛同。
リスクは、共有することで半減するとの我が極論も同趣旨なり。
折り曲げページ=着眼フレーズは10カ所を越える。オペリスクに引き直して自らの思想に取り入れたい。 -
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回転ドアやエレベーター、ATや航空機、群衆雪崩や公園の遊具の事例から、今日の安全考えについて危険学プロジェクトの立場から論じた本。
危険をもっと見えるようにすべし。制御安全で、バグや条件の見落としで潜在危険をカバーできずに安全機能が働かない場合がある。基本は、本質安全を追及し、多方面から見て制御安全を作りこむべし。
造る側、使う側の認識のずれや、原発で言われるような、絶対安全という説明、事故後の原因究明より優先される司法調査で、本音での議論が出来ない。
こうすれば安全という安全地図よりも、ここがこうなると危険といった、危険地図を明らかにし、本当のところを議論すべし。 -
指定された基準と実際の能力の比を技術用語で裕度という。原発は3だが、4の運用が最善ではないか?
責任追及と原因追求をセットですると、真の原因があきらかにされない危険がある
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