魔法使いの弟子たち

著者 : 井上夢人

• 講談社 (2010年4月2日発売)

作品紹介・あらすじ

山梨県内で発生した致死率百パーセント近い新興感染症。生還者のウィルスから有効なワクチンが作られ拡大を防ぐが、発生当初の"竜脳炎"感染者で意識が戻ったのは、三名だけだった。病院内での隔離生活を続ける彼ら三名は、「後遺症」として不思議な能力を身につけていることに気づき始める。壮大なる井上ワールド、驚愕の終末-。

感想・レビュー・書評

[todaysさんの感想 · 2010年5月16日]

新しいタイプの夢落ちでした

[みおさんの感想 · 2023年5月6日]

めっちゃおもしろかったのに、最後にこれで終わり？って感じだった。

[なずなさんの感想 · 2022年10月23日]

致死率ほぼ100%の未知のウイルス竜脳炎に感染し、生き残ったのは3人だけ。隔離生活を続けていくうちに3人は「後遺症」として驚異的な力に気づき始める。
かなり分厚いほんとだけど、ドラゴンウイルスの事、後遺症によって齎される力の謎が解き明かされるのが面白くて一気読みでした。

[すなふさんの感想 · 2012年6月7日]

ラストまで読んで、まさかここまでSFチックにもっていく展開だとは思ってなかったので、少し意外・・・むしろ期待した展開ではなくてなんとなく自分の中でどのあたりの評価にもっていくのかが難しいです。とことんシリアス、リアリティに突き進んで欲しかった。展開が気分にハマれば、いい感じに落ち着きそうなんですが。

[touchthepeakさんの感想 · 2010年4月24日]

予想外の展開が続き、ラストは「そう来たか」ってのが正直な感想。
岡嶋二人時代の名作（「クラインの壺」等）や、独立後の「ダレカガナカニイル」を髣髴させるSF系のエンターテイメント小説で、純粋にストーリー展開を楽しむことが出来た。
本の物理的なぶ厚さに対し、内容的にむしろあっさりし過ぎの印象もあり、割とすぐに読み終わってしまったのが、ちょと残念。

[よしさんの感想 · 2024年3月18日]

未知のウイルスによって超能力に目覚めた主人公たちの話。作中に登場するドラゴンウイルスは致死率100％、のちに投薬によって20％まで下がるが一歩違えば新型コロナもこうだったのではないかと思う。作中の一般市民の行動もコロナ禍とほぼ変わらず、人間の限界を感じた。超能力を得てからの変化を丁寧に書かれていて、未知なる力を得たらいいことばかりでなくマイナス点も受け入れなければいけないのだなと感じる。最終的にどう話をまとめるのかと楽しみにしていたが、自分的には納得できずこれだけ長い作品なら最後も丁寧に書いてほしかった。

[ハルめめさんの感想 · 2023年11月8日]

致死率100％というウイルスが発生した。感染しながらも奇跡的に意識を取り戻した三人がいた。三人は病院での隔離生活を続けながら自分たちに特殊な能力が備わったことを知る。パンデミックとSFの融合でファンタジックな側面もあります。とにかくストーリに引き込まれて一気に読めました。超能力の描写とかやっぱり上手くて、場面場面がリアルに思い描けグイグイ惹きつけられました。

[まるまるまるこさんの感想 · 2022年9月11日]

ウイルスとの戦い？と思ったらそうでもなくて。
最後の終わり方も肩透かしを、食らった感じでした。

[金城学院大学図書館さんの感想 · 2022年6月2日]

【紙の本】金城学院大学図書館の検索はこちら↓
https://opc.kinjo-u.ac.jp/

[朱夏さんの感想 · 2022年1月26日]

致死率はほぼ100%で後遺症が超能力の発現という特殊すぎるドラゴンウイルスの生き残りの話。
パンデミックがシャレにならない今の時期に微妙な感情で揺れつつ読んだ。
本当にあっという間に世界に広がるんだよなぁって今ならわかるし、人々は思ったよりも賢くて愚かだとも分かってしまって本当に複雑。
コロナ前に読んでたら違う感想だったのだろうけれど、感染症に気を取られちゃって。
でも最後にそっちに目覚めたかーって話がちょっとだけ良かった。

著者プロフィール

昭和25年生まれ。昭和57年に徳山諄一との岡嶋二人名義で第28回江戸川乱歩賞を受賞してデビュー。平成4年に『ダレカガナカニイル……』（新潮社）で再デビューした。代表作に『ラバー・ソウル』（講談社）など。

「2020年 『平成ストライク』 で使われていた紹介文から引用しています。」