野坂昭如戦争童話集 沖縄篇 石のラジオ

  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (56ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062161909

作品紹介・あらすじ

昭和20年8月15日。正午過ぎ。大日本帝国南のはずれの島の、太平洋に面した洞穴の中で少年が死にました。沖縄戦の悲劇を今に伝える、野坂昭如×黒田征太郎渾身の戦争童話絵本。

感想・レビュー・書評

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  • アートディレクション/長友啓典
    装丁/竹内謙太郎+K2

  • R1/5/12

  • 沖縄戦の残酷な現実を綴った絵本。

  • 少年の住む島は沖縄諸島の中の小さな島。
    そんな小さな島もアメリカ軍は容赦なく攻撃してきた。

    少年は、お父さんが作ってくれた鉱石ラジオを大切に持っていたが、
    沖縄の放送局は攻撃されていて放送しておらず、もう何も聞こえなくなっていた。

    少年は一人きりで逃げ惑い、その間に悲惨な光景をいく度も見た。
    少年が最後にたどり着いたのは、海辺の洞窟だった。

    8月15日には出力を6倍にした玉音放送が流され、少年のラジオにもそれは伝わってきた。
    しかし、少年にはヤマト口で語られたその意味が分からなかった。
    分からないまま、少年は死んでいった。

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著者プロフィール

野坂昭如

一九三〇年(昭和五)神奈川県生まれ。親戚の養子となり神戸に育つ。四五年の空襲で養父を失い、のち、実家に引き取られる。旧制新潟高校から早稲田大学第一文学部仏文科に進むが、五七年中退。CMソング作詞家、放送作家などさまざまな職を経て、六三年「エロ事師たち」で作家デビュー。六八年「アメリカひじき」「火垂るの墓」で直木賞を、九七年『同心円』で吉川英治文学賞を、二〇〇二年『文壇』およびそれに至る文業で泉鏡花文学賞を受賞。そのほか『骨餓身峠死人葛』『戦争童話集』『一九四五・夏・神戸』など多くの著書がある。二〇一〇年(平成二十七)死去。

「2020年 『「終戦日記」を読む』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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