- Amazon.co.jp ・本 (354ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062161992
作品紹介・あらすじ
「子どもなんて、いなければよかった」作家・柳美里が、小説に閉じ込めてきた「過去」と初めて向き合った、家族「再生」への感動ノンフィクション。
ファミリー・シークレットの感想・レビュー・書評
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『わたしが父親から受けた暴力は「虐待」なんですか?』
NHKの番組でカウンセラーとのこのやりとりが放送された時、柳美里さんの作品をすでにいくつか読んでいた私は「ええっ?!」と驚愕しました。
どう考えても虐待のサバイバーなのは明らかだと思っていたからです。
柳さんと子供との熾烈なやりとりは、かつて私が小さな子供にあふれ出る怒りに苦しんでいた頃の、あの痛みを思い出させます。
多くの母親が子供を育てて初めて、こんなにつらかったのかと思い知ります。
「虐待」に関してかなり皆が話したり、本も多く出版されるようになってはいるものの、連鎖を断ち切ることは20年以上前と変わらず困難です。
柳美里さんには息子さんとともに、とにかく生き抜いてほしいと願っています。 -
新刊発表同時に、購入、夢中で手繰った。
面白い。これまた、一気読み。
そして、柳美里は変わらないことを選択した。
身に覚えのあるひとは、ぜったいまねしないことだ。
柳美里だから、ということを忘れてはならない。 -
910.268
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私は親に叱られ、殴られて育ったから、自分の子供にも同じことをするんじゃないかという恐怖は良く分かる。虐待の連鎖というのはどこかで断ち切らなければいけないのだけれど、それを自分の代で出来るかと問われると気安くそうだとは言えない。あと、父親とのカウンセリングでお互いの記憶が食い違っていた所は妙にリアリティを感じた。どちらの記憶が正しいかではなく、どちらも自分に都合のいいように記憶を書き換えてしまう事はあるのかもしれない。柳さんが少しでも救われるよう祈りたい。
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カウンセリングの内容がとても興味深く(時期が時期だけに)、また柳さんにとっての「書く」という行為の理由付けがはっきり見えてくる。『家族シネマ』と併せて読めてよかった!
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柳さんの父と自分の父が被るし、柳さんの息子と私の子どもの頃も重なる部分があって、一気に読んでしまった。
私も形容詞や自分の感情を口に出すのトライしてみよう。
柳さんはカウンセリング受けた結果余計苦しんでるみたいだったけど、その後どうなってるんだろう。 -
柳さんの作品はほとんど家庭の影響を受けているのだろうと思わざるを得ないものばかりだ。複雑な家庭環境だったというのは周知だ。だけど今回真っ向からその生い立ちや家族と向き合って、避けてきた自分自身を探す。感想はというと、、、よく頑張った、柳さんと息子さんを応援したい、と思った。すごくせつないんだけど彼女にとって絶対必要な時間だったと思う。親の記憶と子どもの記憶・・・・・考えさせられた。
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