小暮写眞館 (書き下ろし100冊)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 4690
レビュー : 756
  • Amazon.co.jp ・本 (722ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062162227

感想・レビュー・書評

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  • あまりの分厚さに、これ実物見てたら借りなかったかもと思ったくらいで
    前半は「長いなぁ、1話読むのも十分長いなぁ」とややへばり気味でしたが
    後半はするする読んでしまいました。
    最終話は号泣ですわ。

    はじめのほうで蛇足のように書かれていたことが、ちゃんと伏線だったり
    そうだったのかと改めて気付かされるところがあったり
    よく分からない登場人物も後々ちゃんと絡んできたり。
    そうなのか、そうなんだね。
    心霊写真のはなしかと思いきや、苦しくてあたたかく切なすぎるホームドラマです。
    登場人物も小暮写真館もみんな素敵だー。

    ドラマ化するので読みたくなって、ドラマ前に読めなくて
    やっと読めたので、これからドラマ見ようと思います。
    花ちゃんこと英一がとてもおもしろくて最終話の啖呵もかっこよかった。
    神木隆之介くん、好きなので期待してます。

    過去と向き合うことで未来に進んでいける。
    読み終わって表紙を見ると感慨深い。しみじみ。

  • 辞書並みに分厚いこの本の
    長い長い物語を読み進めている間ずっと、
    なぜ表紙が「小暮写真館」の写真ではなく
    春景色の中を走る電車なのか、首を傾げていたのだけれど。。。

    商店街の古い写真館にそのまま住もう!という酔狂な父のせいで
    次々と不可思議な写真を持ち込まれ、
    「心霊写真バスター」扱いされてしまう「花ちゃん」こと、英一。

    でも、写真に写り込んだ「ありえないもの」は皆、幽霊ではなくて
    もがきながら生きているひとの想いが投影されたものだった。

    新興宗教に夫との仲を裂かれた女性。
    仕事先の娘であった婚約者を何重もの不幸に追い込んで苦悩する男性。
    絶対王政よろしく家族に君臨する父と盲従する母に苛立つ小学生。
    母に絶望して「絶対零度女」という殻に自分を封じ込めた垣本順子。

    そんな、写真の謎に導かれて邂逅したさまざまな人生に触れることで
    幼くして病死した妹 風子の死の責任を
    それぞれ心に抱えた両親、弟ピカ、英一自身の
    「冷凍睡眠」させてきた想いが、ゆっくりと解凍されていく。

    そして、英一という「駅」でひととき停車して
    自分の中の壊れた部品を点検し、調整して発車していった垣本順子が
    「あたしはとっくに走り出してる。」と送ってきた写真が
    表紙の謎をすうっと解いてくれた瞬間の、爽やかな感動!

    英一と彼女が、最後にインスタントカメラで撮り合った
    現像しないままのお互いの写真。
    そこに写っている相手の顔は、
    シャッターを切ったふたりの想いを乗せて
    きっと眩しく笑っている。

    • まろんさん
      雀宮さん、コメントありがとうございます♪

      うんうん、確かに!
      前半は、英一くんが、完全に心霊写真バスター化してましたものね(笑)
      宮部みゆ...
      雀宮さん、コメントありがとうございます♪

      うんうん、確かに!
      前半は、英一くんが、完全に心霊写真バスター化してましたものね(笑)
      宮部みゆきさんは、「長編を書くぞー!」と思い立つと
      ほんとにお話がものすご~く長くなる作家さんですよね!
      文章も構成も上手いからこそ許される、暴挙ともいえる長さです(笑)
      2012/06/21
    • 円軌道の外さん

      ええーっ!!!
      やっぱ読むの早いんですね〜(汗)(◎o◎)

      自分もまろんさんと同じく、
      空き時間があれば
      すべて本を読むの...

      ええーっ!!!
      やっぱ読むの早いんですね〜(汗)(◎o◎)

      自分もまろんさんと同じく、
      空き時間があれば
      すべて本を読むのに充てたいくらい、
      常に小説を持参して
      信号待つ時間や
      エスカレーターで上がる間にも
      本読んでます(笑)


      だけど読むんは
      かなり遅いんスよね〜(>_<)

      一回読んでも理解できなくて
      また何ページか戻って
      読み直したりしょっちゅうやし…


      普通で
      一歩進んで
      二歩下がるくらいのペースかなぁ(笑)

      2012/06/27
    • まろんさん
      円軌道の外さん
      そんな風に大切に丁寧に読んでもらえる本は、幸せだと思います!

      娘のところに、一緒にRPGをやろうって遊びに来た男の子の中に...
      円軌道の外さん
      そんな風に大切に丁寧に読んでもらえる本は、幸せだと思います!

      娘のところに、一緒にRPGをやろうって遊びに来た男の子の中には
      バトルだけに熱中して、ストーリー部分のログを
      ほとんど読まずに飛ばしちゃう子がけっこういて
      本じゃなくてゲームだけど、
      でもお話をもっと大事にしてあげてよ~(ノ_・。)
      と、思ったりしていました。

      私は、生きてる間にあと何冊、本が読めるかなぁと思うと
      ついついせっかちになってしまって。。。
      もっと丁寧に1冊を味わわなくちゃですね!
      2012/06/28
  • 今、NHKのBSでやっているドラマがとてもいいので。
    いずれ総合でもやると思います。
    穏やかな日常の陰に見え隠れする哀しみは、やがて‥
    好評の家族小説。

    高校一年の花菱英一は、元は写真館だった建物に一家で越して来ました。
    両親は一見ごく普通だが、どこかセンスがおかしいと思っている。
    何しろ、息子を友達の呼ぶあだ名の「花ちゃん」と呼ぶ~一家みんな花ちゃんだっつーの(笑)
    越してきた写真館のスタジオを改装もせずにリビングにして、看板まで出したままなのだから。
    そのために、あらぬ誤解を受け、「心霊写真を撮った責任を取れ」と言われてしまう…
    妙な写真にぼんやり写っている…それは、念写だったのか?
    いくつかの出来事に関わり、謎を解きほぐしていく物語です。

    写真の主を訪ねて行ってみた不動産屋で、愛想のない事務員・ミス垣本に出会います。
    独身だからではなく、社会人としてどうよと思われるぐらい欠けているものを感じたので密かに「ミス」とあだ名を付けたという。
    ところが、電車の来る線路にいた現場を目撃してしまい、放っておけなくなる花ちゃん。
    どこか壊れている年上の女性と、何気ないような縁が出来ていき…

    身体の弱い弟のピカこと光(ひかる)は利発で、きれいな顔立ち。
    親友のテンコこと店子力(たなこつとむ)がなぜか似たタイプで、そのせいか二人はすごく仲良し。
    テンコは寝袋を抱えてよく泊まりに来るし、二人だけで遊んでもいる様子。
    比べると自分は平凡と感じつつも、どっちのことも好きな花ちゃん。
    コゲパンというあだ名の女の子も登場。誰の彼女になるのでもないけれど、仲良くなる距離感がなかなかいいですね。

    実は、花菱家の兄弟の間にはもう一人、女の子の風子がいたのだが…
    一緒に生活しているかのように両親は口にすることもある。しかし、もう亡くなっているのだ…。
    家族はそれぞれに痛みを秘めて、自分を責めていた悲しみが次第に明らかに。
    そのことに気づいた家族は、あらためて心が通い合うのでした。
    日常的な描写の積み重ねから、少年が成長する様がじんわり伝わってきます。
    ゆっくり読むのにいいですね。

  • 写真館だった店舗付き空家に四人家族が越してきた。
    長男英一が高校を卒業するまでの三年間。
    家族を巡るほのぼのとした物語というわけではない。

    心霊写真や念写などの不思議話ばかりでもない。
    人は見たいものを見るし、聞きたいように話を聞く。
    では、見たくないもの、嫌なこと、おっかないものに出会ったらどうするか。
    しかも、複数の人間で同じものを見てしまったら、というお話。

    宮部ワールドだから苦い思いばかりでなく、安心して読めます。
    加えて、私にとっての楽しみは東京弁だあ。

    東京弁の醍醐味は間合いにある。
    少々お節介で二、三歩先走り「んなわけないか」と自分突込み。
    そんな言葉が紡ぎ出す日々の機微にほっとするのだ。

  • 久しぶりに読んだ宮部さんの現代物。

    私が好きだった頃の現代物に戻ったようで、嬉しくて読み進んでいくと、そこにはやはり何十年かを生きてきた宮部さんがいた。

    そして、とっても良かったです!

    大人であろうと子供であろうとみんな様々な思いを心に抱いている。
    読み進むうちに、そんないろいろな思いにふれ、人の哀しさ、せつなさ、優しさ、温かさなどを感じることになる。

    宮部作品にはつらい現実も描かれているのだが、作者が人を信じているということが感じられてそこが大きな魅力なのだ。

    それを感じさせてくれるのは主人公の周囲の人々だ。
    友人や両親はじめ周りの大人たち以外に、ふとすれ違ったような人達、そんな人物達こそが宮部作品をこんなにも魅力的にしてくれているのだと思う。

    最近はあまりに読むのがつらくなる作品もあって、現代物はすぐには手がでなかった。
    でも今回はよかった。最後の最後ぐっときた。
    読み終わって表紙の写真をみると、またまたじんときた。

    出版されて2年近くたってしまったが、春のこの季節に読めてそれも私にはうれしいことだった。

  • あぁ、また一つ、いい作品に出逢えた。そう思える作品。やっぱり、宮部さんはすごいなぁ。どんどん物語の中へ惹き込まれていった。700ページを超える長編だが、本作は「模倣犯」や「理由」などとはちょっと異なり、どちらかというとラノベ風な軽妙な筆致で長さを感じさせない。

    ちょっと変わった両親と、8つ年下の賢い弟をもつ高校1年生の「花ちゃん」こと花菱英一くん。両親が思い切って購入した中古住宅は、故・小暮さん(享年85歳)が経営していた写眞館。リフォームもそこそこに暮らし始めると、なぜか古い写真にまつわる謎を解明する羽目に…。

    4話構成、1話進むごとに物語の奥行きが深まっていく。家族、友達、ちょっと気になる人…。人と人との温かい繋がり、かと思えば骨肉の争い。その中で、花ちゃんは少しずつ大人になっていく。このあたり、先日読んだ「魔術はささやく」にもちょっと通ずるような感じもするなぁ。

    最後は、少し切なく、でも心がじんわりとしました。おススメです。

  • 再読。ずっと読み返したいと思っていました。
    最初の方は、ちょっと間延びしてる感じがあったけど、第四話が良い。大泣きしてしまいました。
    春に読みたい、何度でも読み返したくなる作品。前向きになりたい人に。

  • 小暮写眞館・・・っていうから、小暮さんの話かと思ったら違いました。
    人の想いは写真に写りこむこともあるのかなあ?
    主要登場人物は、それぞれひと癖あったりするけどみんな優しくて素敵な人たちでした。
    辛い出来事や、思い出を抱えていても、受け止められて育ってきた子どもは強く育つのだろうなあ・・・と思います。

  • おもしろかった。
    厚みの在る本は十分に読み応えがあって、
    登場人物にも感情移入してしまうし、やっぱりいい。

    その登場人物が皆素敵だったな~
    主人公が高校生というのも読みやすかった1つの要因。

    「トリテツ」「SNS」などなど最近の世相的なものも含まれ、
    家族・友達の絆、初恋などなど細かい感情描写の数々。

    宮部みゆきに脱帽です。

  • 神木隆之介のドラマを見た。とっても、とってもよかった。暖かい家族と街の人たち。心の傷と再生。神木くんが醸し出す、普通っぽさ、みずみずしさ、暖かさ涼しさ・・・本当にすばらしい。まさにそこに生きていた。私たちをこのドラマの世界に連れて行ってくれた。原作も読むぞ。

  • 人にはそれぞれ辛く切ない過去への想いがある。それでも駅に停車し続けずに出発する。
    かなり分厚い本ですが、読みやすく、読了後心地よいそよ風がふいたような気持ちになりました。。
    主人公の花ちゃんがとても好きになり、感情移入しすぎて4章は泣かずには読めませんでした。
    鉄道好きには読んで欲しい本。

  • ありがとうっ宮部さんっ
    つーかほんっと外れがないわーこの人。
    図らずも、でしたが、ぴったりの季節に読んだなーっと。
    走り出せ。
    最後にあたたかい春風が背中を押してくれるすっごくいい本だった~!

    はあ、よかった。

    泣いて、笑って、切なくて。
    懇切丁寧に説明されてるわけじゃない、でもとても丁寧に
    大切なものを扱うように、人の心を描いてるよなあっと。
    宮部さん、マジ、うますぎ。
    花ちゃんが、ぽつぽつ自分につっこみいれつつしてるのが笑えた。
    でもさーテンコにしてもコゲパンにしても
    高校生にしてみんな人間できてるなあっとしみじみ。
    田部女史とかも、かっこいいじゃん。

    綺麗なものをみた瞳だから。
    みなくてもいいものをいっぱい観てしまったからこそ、感じる切実さ、
    とゆーかそうゆうものはあるんだろう。
    小暮さん、盗人追い払ってくれてありがとうっ。

    家族の死、とゆーのは正直、想像ができなくて、花菱家に不意に訪れた
    不幸をこの家族が抱えているのは分かってはいたんだけど、
    それは過去のものとしてお話は始まったので、
    まるでボティーブローのようにその痛み、とゆーか、そーゆーのが読んでいくうちに感じられて、こうどきどきした。
    さらに垣本さんと花ちゃんのやりとりがなにかがちょっとずつ積もっていくようなのとが、重なってさらにどきどきするとゆーか。
    だから、あの川べりでの風ちゃんとの邂逅、と柿本さんの病院さわぎは
    気持ち的にもストーリー的にも非常に盛り上がった。

    そして田中ヒロシ、めちゃめちゃ、いーこというねえ。
    ちゃんとオチがあるとこも素敵だ。

    ピカくんについては私も一瞬思ったんだ。
    ピカドンって言葉が先にあるから、愛称として違和感あるってゆーか。
    だから、そーゆーことでからかわれたとゆー話がちょいと入ってきたことで、宮部さん、さすがちゃんとそのへんのフォローもしてくれて、と感心した。
    いや、でもまあそのフォロー入るまえに小暮さんの、子どもの名前を決めたときの理由がめっちゃ素敵だったので、そのへんで既に納得はしていたのですが。

    でもなんかお兄ちゃん欲しいなあっとしみじみ思ってしまったぜ。
    花ちゃん、ほんっといい心の成長、してるよねー。
    昌美さんの言うとおりだよっ。


    確か神木くんでドラマ化するとゆーはなしをきいたような・・・・。
    観たいかも、つーか垣本さん役を誰にするのか興味あるな~。

    にしても高校生にして毎日家族で夕食、とか、初詣一緒にとか、
    最近はそーゆーの珍しい、とゆーくくりにされてしまうのか??
    いやー時代って変わってゆくのね~。
    私なんか今でも外食の方が例外なのだけれど・・・・。

  •  これ、ラブストーリーだったんだ。それも飛びきりの。枝葉が多くて全体がふくらんでいるから見通しがよくないけれど、枝葉を刈りこんでしまえばシンプルな話だ。読み終えてふと帯を見たら、ちゃんと書いてあった。「もう会えないなんて言うなよ」って。
     大船駅のラストシーンが美しすぎる。今どきインスタントカメラかよ。現像しなくていいよ、だと? ふざけんじゃないよまったく。全然似合わないよ。甘ったるくて見ちゃいられないよ。ほら、目から汗が...。
     700頁を越える長編。全体が4話に分かれてはいるものの、主人公の高校生花菱英一の家族と交友関係が中心のひとつながりの長いストーリーになっている。いろいろな事件、出来事が次々に起こるが、錯綜していないので混乱することもなくスラスラ読めてしまう。もともと読みやすい文章を書くことにおいては天下一品の著者だし、豊かな表現力のせいで主要登場人物のキャラが立っていてわかりやすいのだ。
     宮部みゆきの文章については、何度も繰り返し書いたので今さら付け足すこともないが、ほんとうに感心してしまう。この人の頭の引き出しはどうなっているのだろう。たとえば、「笑う」という引き出しにはゆうに100個くらいの表現が詰まっていて、そのつど最適なのを引っ張り出してきてはピタリとはめるから、読み手にはその笑い方ひとつで、作中人物がどんな人でどう感じているかが目の前に見るように浮かんでくる。つい親近感を覚える。そして作品世界に惹きこまれる。そうなったらすでにもうお釈迦様の掌の上だ。
     これはこれでハッピーエンドなんだろうな。諸々のことはほぼ片づいてしまったし。ラブストーリーとしてはどうなのかという気もちらっとはするけれど、常識的にいえば妥当な結末だろう。この作者は読み手を裏切ったり放り出したりするような邪悪な結末が書ける人ではない。人が困っていたり、不幸だったりするのを黙って見ていられない人なんだろう。だから安心して読める。人にも薦められる。でも、やっぱりちょっとかなしい。もう会えないなんて。

  • 前半は心霊写真や幽霊の話題なんかが出てきてオカルトっぽく、及び腰になってしまった(コワイのは苦手なので)けれど、物語が進むに従って、人の持つ悲しさ、それゆえの温かさを感じ、あふれる涙を止めることができなかった。

    少し変わり者の両親(でも一緒に暮らすのは楽しそうだと思う)と年の離れた弟が居る高校生の花菱英一。
    仲の良い親子であるのは、同じ痛みを抱えていたから。

    少しぐらい変わっていたって、心が温かい家族と
    やっぱり少しぐらい変わっている友人たちに囲まれた英一は、とても幸せ者だと思う。
    英一がつけたけじめに、
    その後駆け抜けた冬の日の景色に、胸の中が冴えわたる感覚。

    人はとかく自分の善意を正しいことだと思い込む節がある。
    正義や。善意。
    目に見えないからこそ難しい問題だ。

    春の陽射しがゆれるような、まさに表紙の写真のような希望を感じた読後感。
    分厚いけれど、読んで良かった。

    • まろんさん
      おお!この本、まさに今、図書館に予約中なのです。気が合いますね♪

      宮部みゆきさんは、初期の『魔術はささやく』とか
      『レベル7』とか『火車』...
      おお!この本、まさに今、図書館に予約中なのです。気が合いますね♪

      宮部みゆきさんは、初期の『魔術はささやく』とか
      『レベル7』とか『火車』を読んだ時
      謎を追う過程で、ちょこっと証言してくれたりするような
      多くて1ページくらいしか登場しないおじいさんとかおばさんとかのセリフや描写が
      涙が出るくらい温かくて、感動しました。

      私も怖いのは苦手だけれど、前半を乗り越えれば、
      宮部さんらしい温かさが待っているんですね♪

      永遠ニ馨ルさんのレビューに励まされて、図書館から届き次第、はりきって読んでみます!
      2012/06/13
    • 永遠ニ馨ルさん
      わ、そうだったんですね♪>図書館に予約中
      私は昨年の5月に図書館予約したんですよ(ブクログへの登録も同時期にしておいたので分かった)
      宮部み...
      わ、そうだったんですね♪>図書館に予約中
      私は昨年の5月に図書館予約したんですよ(ブクログへの登録も同時期にしておいたので分かった)
      宮部みゆきさんの作品を読むのは初めてでしたが、他のレビューだと人がたくさん死んじゃったりするものが多いみたいで;
      でもこちらは本当に読んでよかったって思える、少し切ないけどあたたかいラストでした。
      読まれたら、またレビューを聞かせてくださいね♪
      2012/06/13
  • 最近、やたらと人が死ぬ話は読みたくなくなって宮部作品から遠ざかってましたが、この話は宮部作品なのに人が死なない(笑)
    ユーモラスで爽やかで温かいお話でした。
    こういう作品なら、もっと読みたいです。

  • 宮部みゆきの小暮写眞館を読みました。

    花ちゃんこと花菱英一は高校2年生、ちょっと変わっている両親と年の離れた弟と暮らしています。
    花菱父は商店街に残っていた小暮写眞館を買って、家族そろってそこに住むことにします。
    ある日、英一は不思議な写真を押しつけられて、その写真の謎解きをすることになるのでした。

    高校の仲間たちと一緒に写真の謎解きをしていく中で、英一は普通の人間の弱さや、正義を振りかざすことで他人を傷つけること、そして人々の暖かさを知っていくのでした。

    英一の弟ピカ、英一の友人のテンコこと店子力、コゲパンこと寺内千春、のっぽの橋口、不動産屋の無愛想な事務員垣本順子といった魅力的な登場人物たちが英一の周りでいろいろな事件にからんでいきます。
    それに小暮写眞館の主人だった小暮さん、小さい頃に病気で亡くなってしまった英一の妹風子の話題が絡んで物語が語られていきます。

    普通の人たちでも、いろいろな悩みやトラウマをかかえています。
    そして、それでも強く生きていくんです、という力強いメッセージが心地よい物語でした。

  • まさかの一気読み。胸にしみるというか心に暖かい何かを残してくれる素晴らしい本でした。登場人物全員キャラ?がたっててこれがかの有名な宮部さんの作品かと思いました。

  • どの家族も歴史をもっていることを改めて感じました。
    年が離れているのに、こんな兄弟関係が作れたらいいなと思ったし、高校生の友情もほほえましかったです。
    子ども時代は、いいことも悪いことも全て自分にその原因をさぐって、結び付けようとすることがよく描かれていました。
    電車内での読書中でも、思わず涙してしまう場面が多かった本です。

  • 1ページ目をめくった時は、なんて長い本なんだろうと思った。
    最後のページを読み終えた時、なんて短い本だったんだろうと思った。

  • 久々の宮部みゆきは、長編でした。

    古い街の写真館に住み始めた花菱一家がとても良く描かれています。特別に大きな事件があるわけでもないのに、主人公、英一の周りにいる人間(幽霊も?)とっても生き生きと。

    ところどころにあるユーモアたっぷりの言い回しもツボでにやりとできます。コドモ人生常勝将軍とか遮光器土偶に似たコゲパンちゃんとか。

    生きるってステキなことです。死も含めて。

著者プロフィール

宮部 みゆき(みやべ みゆき)
1960年、東京都生まれ。1987年に「我らが隣人の犯罪」でオール讀物推理小説新人賞を受賞し、デビュー。1992年『龍は眠る』で日本推理作家協会賞、1999年には『理由』で直木賞、2002年『模倣犯』で司馬遼太郎賞、2007年『名もなき毒』で吉川英治文学賞など、数々の文学賞を受賞。大沢オフィス所属。日本推理作家協会会員。日本SF作家クラブ会員。直木賞、日本SF大賞、小説すばる新人賞、河合隼雄物語賞など多くの文学賞で選考委員を務める。『模倣犯』や『ブレイブ・ストーリー』など、多くの作品がドラマ化や映画化などメディア・ミックスされており、日本を代表するエンターテインメント作家として人気を博している。2019年7月10日『さよならの儀式』を刊行。

宮部みゆきの作品

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