私の台所

著者 :
  • 講談社
4.03
  • (12)
  • (13)
  • (9)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 106
感想 : 24
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (306ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062163712

作品紹介・あらすじ

人生を楽しみ、暮らしを大事にする。「上等な生活」って、こういうことだったんだ!胸の中にしみこんでくる、気付きと慈愛の言葉。こんな時代を、明るく楽しく生きるための知恵袋です。いまだからこそ日本人必読の、極め付き名エッセイ。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • “キビシイお姑さん”の印象がある女優さんのエッセイ。
    華やかなお仕事でありながら毎日をきちんと。
    家事はどこまでも永遠で報われないように感じることがあるけれど
    読後「きちんと向き合ってやってみるのもいいかも」と
    そんなことを思いました。(M)

  • 図書館で借りて読んだのだが、「笊」という漢字に鉛筆で「ざる」と読み仮名がふってあった。
    その字が私の母を思い出すような筆跡で、きっと年配の女性が辞書でも引きながら読んだのだろうなと思い、胸が温かくなった。
    (図書館の本に書き込みをするのはもちろんいいことではないけれど)
    私にとっても共感することが多く、古い感覚と言われてしまえばそれまでだけれど、失われるには惜しいものばかり。
    惜しいどころか恐ろしい気もする。
    山のような白玉を作った話には、私も全く同じことをしたことがあり、笑ってしまった。

  •  沢村貞子(1996.8.16没、87歳)「私の台所」、2010.6発行(1981.11刊行)読んでメモしたのはw: ①家事こそ私の美容体操。料理と片づけの二つはワンシーン、切り離せない ②このごろ正月の値打ちが下がった気がする。「あけて○○歳になります」がなくなった ③元旦の朝、炬燵で一枚一枚の賀状を見るのは楽しい。(思い出せない人には賀状を出さないよう気をつけている)④「つかず、はなれず」が一番。「ご無沙汰をしてますが、決して忘れてはいません」⑤老女優の瞼の裏に焼きついているのは、いつも十年前の自分の顔

  • こんなふうになりたいな~って思ってるだけではなれなくて、行動あるのみなんだよな~。でもだらだらしたいしゲームもしたいんだよな~。

  • 2018年1月7日読了。図書館で借りた。

    知りたいことがたくさん書いてあって、手元に欲しい本となった。
    今年は明治、大正の方が書いた本をもっと読みたい。

    この本はいずれ買おう。

  • 仕事をしながら、と言っても女優という時間の決まりのない仕事をしながら、家の事もきちんとこなしている。
    最初は、通いのお手伝いさんがいるとあったので、やっぱり女優さんは違うな〜と言う目で読んでいた。
    でも読み進めていくと、毎日の食事・お弁当は自分でやっている。休みの日には怠ける事もほとんど出来ずに家の事をし、しまいにはお手伝いさんに家事のイロハまで教えていた。
    沢村さんが、お母さんから言われてきた事がよく文中にでてくるが、エコが注目されている現在にも共通する事がほとんどだ。自分に言われているみたいで、背筋がピンとなる。

    2015.9.8

  • 明治、大正、昭和、平成を生きた女優・沢村貞子さんの生活エッセイ。
    「グレーテルのかまど」で取り上げられていて気になった方。
    それはちょっとどうかなと思うことも、分かるわと思うこともあるけれど、仕事と家庭を切り盛りされた彼女なりのコツが詰まってました。
    「家事は美容体操」、なるほど!そう思えば、少しは気持ちが上がるかな。

    もう少しこの人のものを読んでみたいです。次は献立日記にしようかな。

  • これは面白かった。食と暮らしとそれに関する本が大好きな私にとって、この人の潔い考え方や生活のあれこれのこなし方、楽しみ方、こざっぱりとした暮らしぶりは本当に素敵だと思った。今人気の料理研究家や暮らしのコーディネーターの原点ともいうべき人。この人のもっと色んな本を読みたい。亡くなっているのが本当に残念。

  • 女優・沢村貞子さんのご飯日記

    家事の知恵あふれるエッセイ

    お腹がすいちゃう〜

    お豆上手に炊ける人になりたいなぁ

全24件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

1908年(明治41年)東京・浅草生まれ。俳優・エッセイスト。本名大橋貞子。日本女子大学在学中に新築地劇団に参加。前衛演劇運動に加わって投獄を経験する。34年、日活太秦現代劇部に入社、映画俳優としてデビュー。小津安二郎監督作品をはじめとした映画、舞台、テレビで名脇役として活躍した。生涯で出演した映画は100本以上。78年には、半生をとりあげたNHK連続テレビ小説「おていちゃん」が放送された。89年に俳優を引退。文筆にも長け、77年『私の浅草』で日本エッセイスト・クラブ賞を受賞。ほか『貝のうた』『わたしの台所』『わたしの献立日記』など著書多数。96年(平成8年)没。

「2023年 『沢村貞子の献立 料理・飯島奈美3』 で使われていた紹介文から引用しています。」

沢村貞子の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×