ちゃんちゃら

著者 :
  • 講談社
3.39
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本棚登録 : 155
感想 : 33
  • Amazon.co.jp ・本 (290ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062164207

作品紹介・あらすじ

江戸・千駄木町の庭師一家「植辰」に、千両の庭をこしらえる大きな仕事が舞い込んだ。だが、庶民に流行り病が猛威を振るい、武家と商家では謎の失踪事件が連続する。不穏な浮き世に、植辰の面々が立ち向かう。

感想・レビュー・書評

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  • 江戸の庭師のおはなし。
    太平の世となり町人文化が花ひらいた江戸では、庭に凝ること一つのステータスだったようです。
    ワビ・サビとかの日本的美意識で整えられているイメージですが、もっと自然と調和したものなのね。

    話自体は、そこまで庭造り中心ではなくて、なかなかにミステリーでした。
    庭師として修業してきたちゃらと、植辰の辰蔵親方と娘のお百合などの面々のやりとりがほのぼのしている分、嵯峨流の御仁たちは不気味で不吉で。
    玄林の結末にはちょっとえーって悲しくなったけど、最終的なオチは嫌いじゃないです。
    やっぱハッピーエンドがいいです。

    妙青尼がすてきだなー。
    ちゃら・お百合・お留都・五郎太の四画関係がよかった。

  • この植辰のメンバーがいいので、結末がちょっと不満だね。

  • 2021年9月3日
    参考文献が19
    すごい勉強して書いたんだなぁ
    大和屋の発想転換が印象的。
    悪意に満ちたあいつ許せない。
    仮にも造園業を営むのにどうして樹木殺しができるのだろう。
    嫌なやつ。
    命や自然や人の労働を蔑ろにして、酷すぎる。
    男は鈍感。

  • 庭師見習いのちゃらを真ん中にした、江戸市井の人々と、謎の文人との物語。心意気が気持ち良いです。ところどころ、イメージしにくい文があったかな、と思いました。

  • 2017 7/26

  • 江戸の庭師たちの話。
    個性的で愛すべき登場人物たちが生き生きとしている。
    面白い話ではあるが、もう少し人物の奥行きがほしいかな。面白いのに、さら〜っと読めてしまうのが物足りない。

  • 江戸の市井に生きる人々の暮らしを描いた作品は大好きなので、とても面白かった。この本で城郭を作る穴太衆なる存在も初めて知った。そしてもっと知りたくなって調べてみたら天空の城竹田城も穴太積みなのね。興味深い。

  • 江戸時代の設定。

    「ちゃら」と呼ばれる庭師である主人公を中心に、作庭、庭師の師弟物語…とおもいきや、序盤の終わり辺りから、ややミステリー的要素が入ってくる。

    登場人物の個性もそれぞれ個性があり、魅力的。また、江戸時代の「作庭」についても興味深く読めた。庭の木々、花などの描写もよく、目の前に情景が浮かんで来る。

    しかし、物語が進行するにつれ、話が複雑になり(恋模様、師弟関係、サスペンス的部分)、その「サスペンス的部分」が大きくなりすぎて、終盤にかけて、一気に収束させた、無理矢理まとめたという感じがある。

    物語の結末も「えっ?」という感じだった。


    登場人物が上手く描かれていただけに、物語が大きくなりすぎて、ごちゃごちゃしてしまったのが勿体ない。

    しかし、この数作品後、直木賞を受賞するのも肯ける、筆致だと思う。

  • ちゃんちゃら、ってちゃんちゃらおかしいの“ちゃんちゃら”かなぁ、と思ったけど、そうでしたね^^

    庭師の親方とその娘の百合、ひょんなことから弟子入りした“ちゃら”。

     それなりに面白かったけれど、白楊がやったことは少し行き過ぎだと思うので、後味が悪いです。
     五郎太、いい男ですね。私はちゃらより五郎太の方がダンナ様には良いと思いました。
    ですが、この後のちゃらと百合が築く賑やかな家庭が見えるような気がします。

  • 造園というテーマがよかった。
    空仕事を猿みたいなちゃらがやるだけで絵になりそう。
    文人とか捕り物など、ない方がいい。
    ディテールの描写がもの足りない。

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著者プロフィール

1959年、大阪府生まれ。2008年『実さえ花さえ』(のち『花競べ』に改題)で小説現代長編新人賞奨励賞を受賞してデビュー。13年『恋歌』で本屋が選ぶ時代小説大賞、14年直木賞を受賞。同年『阿蘭陀西鶴』で織田作之助賞、15年『すかたん』で大阪ほんま本大賞、16年『眩』で中山義秀文学賞、17年『福袋』で舟橋聖一文学賞、18年『雲上雲下』で中央公論文芸賞、『悪玉伝』で司馬遼太郎賞、19年に大阪文化賞、20年『グッドバイ』で親鸞賞、21年『類』で芸術選奨文部科学大臣賞、柴田錬三郎賞を受賞。他の著作に『落陽』(祥伝社文庫)、『白光』など。

「2022年 『ボタニカ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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