市立第二中学校2年C組

著者 :
  • 講談社
3.33
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本棚登録 : 208
感想 : 42
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  • Amazon.co.jp ・本 (258ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062164382

作品紹介・あらすじ

8時09分、瑞希は決まらない髪型に悩み、10時24分、貴大は里中さんを好きになる。野間児童文芸賞・坪田譲治文学賞受賞作家が描く、中2思春期、やっかいだけど輝いている、それぞれの事情。

感想・レビュー・書評

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  • おもしろい!でも、それぞれ続きが結構きになる。
    ちょっと中途半端に終わってしまってざんねん。

  • 前衛的?な小説。

  • 中学2年生って色んな変化があるよね。人によってそれぞれ心の中で思うことは違うけれど、何だかイライラして上手くいかなくて。私も毎日変わりたい!もっと成長したいって思っていたな。中学2年生 今の私からすると、本当に憧れの年代だ。2020.11.8

  • タイトルのとおり、どこかのクラスの生徒たち及び担任の先生視点による連続短編的な構成。
    正直いじめや謎の体調不良、押し掛ける別居した母など生徒の抱える問題は何も解決していないのだけどでも日常は続くというある意味残酷なおはなしな気がする…。

  • 【あらすじ】
    8時09分、瑞希は決まらない髪型に悩み、10時24分、貴大は里中さんを好きになる。12時46分、遠足のグループ決めで内海がひとりあぶれ、12時59分、みちるはどうしても嫌いな人に嫌と言えない――。中2思春期、やっかいだけど輝いている、それぞれの事情。野間児童文芸賞、坪田譲治文学賞受賞者が描く、「今日」の「この時間」。誰もがかつて、そして今、2年C組の誰かだった。

    【感想】

  • 椰月美智子さんの作品、とある日の中学校の日常の様子を描いたライトノベル「市立第二中学校2年C組」を読了。

    揺れる中学生世代の柔らかで壊れそうででも以外にしたたかだったりする部分もある心の様子を、幾人かの生徒達のある一日を切り取って描きそれをまとめあげるという手法で構成された作品だ。

    多分若い世代向けに書かれた作品ではあるだろうが、親世代が読んでも生々しく伝わってくる中学生の心の揺れ具合に不思議な懐かしさだったり、自分の子供のことはわかってあげられなかったなあという後悔とか様々な感情が浮かんでくるので結構楽しめる小説だと感じた。

    ちょっとしたいじめや、不良同士の確執、淡い恋など物語でそのかけらが語られるものはこの作品ではいっさい発展しない解決しない。でもこの若い男女の痛かったり、うれしかったり、つらかったりする日々の積み重ねが未来を形作る事には間違いがなく、そんな彼ら彼女らの未来に僕も何らかの形で寄与したいなあなどと思わされた作品だった。

  • 中2のある1日を色んな生徒から見たお話。前髪が決まらなくてイライラしたり、万引きが見つかって母親に十円ハゲが出たり、中2になってから『なんか違う』で仲良かったけど他にもっと仲が良い友達とつるんだり、色んな思いがあるお話だった。


    図書館のヤングアダルトコーナにあったので、恐らくこの2年C組の子らと変わらない年代の人向けなのかもしれない。かなり読みやすかったし、ライトなかんじがした。
    だけど、中学を卒業して早何十年の大人が読んでも、『あーなんかあったなぁ、こんなようなこと』と思ってしまうし、『あー中学のとき、こう思ってたな』とか思い出す。


    中学時代にタイムスリップしたかんじになれた作品だった。



    2017.1.7 読了

  • 中学二年生、とあるクラスの、とある一日。
    別にすごいことが起こったわけでも何かが変わったわけでもない「ある一日」の始まりから終わりまで、一人ひとりに焦点を当てて少しずつ。
    スカッとしたり気持ち悪かったりどうしようもなかったり落ち込んだり…色んな人がいるよなあ。いやあしかし、どうにも、中学生だなあ。

  • 図書館でティーン向けにおすすめされていた。朝からの出来事がそれぞれの視点で書かれている。大きな事件もなければ何かテーマがあるわけでもない中学生の日常。面白かった。

  • とある中学校のあるクラスの1日をひとりひとりの生徒にスポットを当てて描く作品。思春期ならではの描写がいっぱい。豊島ミホの『恋愛素描帖』みたいな感じ。2013/079

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著者プロフィール

1970年神奈川県生まれ。2002年、第42回講談社児童文学新人賞を受賞した『十二歳』でデビュー。07年『しずかな日々』で第45回野間児童文芸賞、08年第23回坪田譲治文学賞、17年『明日の食卓』で第3回神奈川県本大賞、20年『昔はおれと同い年だった田中さんとの友情』で第69回小学館児童出版文化賞を受賞。『明日の食卓』は21年映画化。その他の著書に『消えてなくなっても』『純喫茶パオーン』『ぼくたちの答え』『さしすせその女たち』などがある。

「2021年 『つながりの蔵』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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