検察の大罪 裏金隠しが生んだ政権との黒い癒着

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感想 : 4
  • Amazon.co.jp ・本 (210ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062164504

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  •  平成14年,現役検事だった著者は,口封じのため突如特捜部に逮捕される。身内である検察の,裏金の実態を告発する番組収録のまさに当日。満期出所後,検察の闇を暴くため執筆。裏金の隠蔽,人質司法,リーク,冤罪体質…。やはり検察の権力って格別大きい。
     著者が出獄したのは平成22年で,他にも何冊か検察本を書いてる。『検察との闘い』はその年に読んだけど,あちらはむしろ自分がいかにして陥れられたかや,裁判や拘置所,刑務所での日々の記録がメインだったかな。
     検察は「けもの道」を歩んでるっていう主張を展開。検察内部では公知の事実である裏金作りを,認め,謝罪し,返還するのがあるべき「人の道」なのに,検察は政府と一体になって隠蔽する道を選んだ。そのことを,著者は「けもの道」と言っている。こうして政府に半永久的な借りができた検察は,従来の花形だった政権への追及を諦め,経済検察へとシフトしていく…。

  • 暴力団と検察が司法取引をしていた可能性があり、その仲介役を務めたのは荒川洋二弁護士(元大阪高検検事長)である、という指摘の部分は非常に興味深かった。が、前後の経緯からすると、著者自身が暴力団と持ちつ持たれつの関係であったことが読み取れる。そのことを表立って宣言せずに、検察の司法取引を断罪しようとする著者のスタンスには全く共感できない。
    著者は、「検察の裏金問題を暴露して検察に謝罪させること」が目的であると断言しており、社会における検察組織のあり方を改善しようという意識は全く見られない。刑務所の処遇改善や取り調べの可視化についての提言も、単に自分が被疑者・被告人として味わった苦労を、社会政策の問題にすり替えてアピールしているだけである。結局のところ、著者は、検察内部の権力闘争に敗れたことによる私怨をはらすことにしか興味がないのだろう。
    地検の次席検事や高検の公安部長まで務めた人間のメンタリティがこの程度であるということに驚くとともに、そのような人物がピラミッド構造の上部に居座って権力を振りかざしている実態に恐怖を感じる。
    文章自体が非常にわかりにくい上、何の脈絡もなく話が飛んで結局何がいいたいのかわからない場面が多々あり、ノンフィクション作品としては破綻している。
    学生アルバイトやスタッフの手による記述であることを信じたい。

  • 修習前に、この問題に触れておくべきだと考えた。
    ただ、(本とはそういうものだとしても)当事者主義が過ぎる。
    どうも著者のストーリーに沿った内容が読みやすさが度を越し
    て、逆に感情移入して読みづらい。

    昨日、逆側の関係者が少しだけ話題に出した時に、読了はあき
    らめた。もう少し成長しれから読もう。可能なら来年の12月。

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