砂漠の悪魔

著者 :
  • 講談社
3.27
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本棚登録 : 513
感想 : 109
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  • Amazon.co.jp ・本 (298ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062164542

感想・レビュー・書評

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  • 結末が意外でした。
    中国ってすごすぎる。

  • サクリファイス、エデンとロードレースものが続いたけれど、料理、邦楽、ゴシックホラーと多様性のある作者の異国彷徨サスペンス。中国の多民性は戦慄もの。

  • 「因果応報」と言ってしまえばそれまでなんですけど、なんともやりきれない結末です。まぁ、ある意味ハッピーエンドではあるのかな。それにしても、中国ってぇのはつくづくおっそろしい国です。

  • ちょっとした出来心から友人が自殺。
    そのことがきっかけで、人生が狂っていく。
    ラストはそうきたか!と言う感じ。
    逃亡してからの方が、リアルに人間らしい主人公。
    随所に突っ込みどころもありますが、全体的に面白く
    一気読みしました。

  • 序盤、ちょっと強引な感じの流れに戸惑う。中盤以降、導入の強引さを忘れて一気に読む。一つ一つの要素が「膨らませればこれだけでも一個の話になるかも…」という感じで、それがいくつか集まると、「…どれが描きたかったんだろう…」って感じる。 面白いのは確かだけど。

  • 字がおっきい。行間も広い。だからとても読みやすく、実読時間としては、ほぼ3時間くらいで読み終わってしまった。延べは二日かかったのですけどね。わたしは、この本結構面白かったです。そして読みやすかったので、☆は4つにしときます。まあ「大作」とか「傑作」というわけにはいかないですから☆5つまではちょっと。でも、5つつけようかな、と途中で何回か思いました。 え?そうです。たなぞうで感想書き始めてしばらくしたころから、ああこの本は、☆・・個だな、とか思うようになりました。時々はメモをとったりもします。まあ、そういうものなのです。すまんこってす。

  • 大学生の広太。中学生の頃から友達だった夏樹が、広太の裏切りで「信じていた人に裏切られた」と遺書を残し自殺をしてしまう。夏樹の自殺がきかっけで、暴力団とかかわることになり、中国での運び屋をやることになる。その中国で知り合った、雅之とともに行動をともにし逃避行を続け、遠くパキスタンとの国境の街へたどり着く。そして、その先にある砂漠でおこなわれた、核実験で被爆してしまう。

    裏切りという言葉が、ずっとまとわり着く。

    広太が、砂漠の悪魔=被爆をしてしまうことは、罰にもならないし、罪を償えるのもでもない。なんとなく誰にも救いがなくて、後味が悪くてちょっと残念。

  • 平和で豊かな国、日本。そこで安穏と暮らしていれば、たしかに退屈。刺激がほしくなることだってあるのかもしれません。だけどその退屈な生活はとんでもなく贅沢で幸せなのだと気づくべきです。そして大切にしなければならない。そう感じました。
    主人公の巻き込まれたトラブル(自業自得ではあるけど)は大変なものだけれど、それでも解決できないものじゃない。この作品のタイトルでもある「悪魔」……こんなものに出会わずに済むだけでも、十分すぎる幸せなのですね。

  • 2010/10/30読了

  • 大学生の広太は小さな悪意から親友を死なせてしまう。
    平凡な大学生活から一転、極寒の北京で日本人留学生の鵜野と出会い、広大な中国西部を旅することに・・・。
    終着地のウイグル自治区で、広太は生きる意味を見いだせるのか?

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著者プロフィール

1969年大阪府生まれ。大阪芸術大学文芸学科卒業。1993年『凍える島』で「鮎川哲也賞」を受賞し、デビュー。2008年『サクリファイス』で、「大藪春彦賞」を受賞。「ビストロ・パ・マル」シリーズをはじめ、『おはようおかえり』『たまごの旅人』『夜の向こうの蛹たち』『ときどき旅に出るカフェ』『スーツケースの半分は』『岩窟姫』『三つの名を持つ犬』『ホテル・カイザリン』等、多数発表する。

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