100km!

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 134
感想 : 38
  • Amazon.co.jp ・本 (146ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062164559

作品紹介・あらすじ

知らないうちに参加の申し込みをされて、100km歩くという大会に出場する羽目になってしまった、高校1年生のみちる。「なんでこんなことしてるんだろう、私」と、歩きはじめて早々に思いながらも、ほかの参加者との出会いの中で、みちるは少しずつ前に進んでいく。あの日からすっかり変わってしまった、ママのことを考えながら。

感想・レビュー・書評

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  • 2012/2/27

    913.6||カタ (3階日本の小説類)

    知らないうちに申込されて30時間で100kmを歩く大会に出場することになった主人公高校1年生のみちる。
    母は交通事故で長期入院中でもリハビリする気力も生きる気力もない様子。
    「私が歩き切れば何か変わるかも」。
    他の参加者と大会の関係者との出会いでヘトヘトになりながらも前へ一歩ずつ進んでいく。
    30時間内でゴールできるのか、ゴールした後には何が待っているのか?
    著者の実体験をもとに描いた小説です。
    自分も一緒に歩いている気分で読むと涙が出てきそうになります。

  • 100kmをただ歩くだけ、というお話で、歩くまでの経緯や歩いた後のエピソードももちろんあるんだけど、基本は本当にただ歩くだけ。

    『夜のピクニック』の惹句にもあったけれど、なんでただ歩くだけなのにこんなに感動しちゃうんでしょう?
    舞台になっている“三河湾チャリティー100km歩け歩け大会”は実在の大会で、作者さんご自身も参加されたということで、実際に歩いてみなければわからない感動があるんでしょうね。

    いかんいかん、ちょっと参加してみたくなっている自分がいるぞ(笑)。

  • 歩く。歩く歩く。
    歩いてるときって色々考えられる気がします。
    ひとりで歩いていれば尚更に。
    お母さんの代わりとなって、毎日時間に追われていた彼女にとって、別の時間に追われてはいても、ひとりでじっくり考えられる時間というのが必要だったのかもしれません。
    今ならヤングケアラーと言われていたのでしょうね。

  • 2018/09/30読了。
    実際に体験したことだからか、シンプルなのにリアルな感じが伝わって来る。

  • ああ、学生さんが書いたような小説だな、という印象。べたな展開ではあるが、さらっと読める中編としてはまずまず。

  • 地図が合っているかどうかなんて問題じゃない。問題は、歩くか、歩かないかだ。
    そして私は、歩くと決めた。
    ー塚本みちる


    作者が実際に百キロウォークに参加し、書き下ろした作品。
    あとがきには『ターニングポイントというものが、こんなにはっきりと、目に見える形で存在するものかとショックを覚えたほどに…』とあり、私もぜひ挑戦したいと思いました。

  • 学生が書いたとは思えないほどだった。

  •  毎年開催される「三河湾チャリティー100km歩け歩け大会」を実際に体験した作者さんです。
     100キロを昼夜問わず歩いて感じたこと、得たことが人物や風景を通じて素直に書かれています。
    (カウンター担当/五重の塔)

     高校1年の主人公みちるが知らないうちに叔父に大会に参加申込をされ、出場する事になった100km歩く大会。ほかの参加者との出会いの中でのみちるの真理に注目です。
    「この大会は実際に愛知県で開催されている三河湾100km歩け歩け大会」
    (カウンター担当/日向葵)

  • 長距離を歩くという内容から恩田陸の『夜のピクニック』のような作品かなと思い手に取った作品。何かをやり遂げることの大切さがわかる作品。ティーンエイジャー向けかな。作者の片川優子さん、まだ24歳。しかもデビューがなんと中3!どうりで内容が若くて瑞々しい訳だわ…。2011/394

  • とても読みやすく、あっという間に読んでしまった。
    走るわけでも、飛び込むわけでもなく、楽器を演奏するだけでもなく、ただただ歩くという、健常者ならだれでもできる動作に心ひかれた。
    私も、どんなことでもいいから何か一つ、完成させたい。完走した。そんな風に思わせてくれる一冊。

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著者プロフィール

作家、獣医師。15歳の時に書いた『佐藤さん』で、第44回講談社児童文学新人賞佳作を受賞し、作家デビュー。一方で、麻布大学大学院獣医学研究科で博士号を取得し、現在は獣医師兼作家として活動している。著書『ぼくとニケ』は青少年読書感想文全国コンクール課題図書に選出された。他に『ただいまラボ』(以上、講談社)などがある。

「2022年 『おはなしSDGs 産業と技術革新の基盤をつくろう おいしいごはんとあまいコーヒー』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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