空き家再生ツアー

  • 講談社 (2010年11月1日発売)
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Amazon.co.jp ・本 / ISBN・EAN: 9784062164665

みんなの感想まとめ

心情が淡々と描かれたこの作品は、シングルの女性たちを中心にした連作短編集で、リアルな日常や恋愛模様が織り交ぜられています。著者はエッセイニストとして知られる岸本葉子で、初めての小説作品として期待を超え...

感想・レビュー・書評

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  • タイトルに惹かれて借りてみた。短編集だった。
    ちょっとずつリンクしてる感じで、まったく同じ登場人物が出るのもあれば、
    この話はどこがリンクしてるのかな?と記憶が曖昧になってしまう話や・・・
    印象に残ったのは百貨店の店員さんの話。

  • 初めて読んだ岸本さんの本。
    日経ウーマンの妹たちへで、素敵なエッセイストさんやなと思った印象どおり。
    さわやかな読後感の小説。
    心情が淡々とリアルなかんじです。

  • 岸本葉子が小説を書いていたのは、まったく知らずにいた。NDC913の棚でこの本をみつけ、え?岸本葉子?小説?と思い、ぱらっと奥付をみると、これが初めての小説だと書いてある。借りてきて、読んでみた。

    巻末の表題作は、たぶん尾道と思いつつ読んだ。父が生まれ育った尾道は、私がごく幼い頃に父の母、私にとっては祖母が亡くなって、何年かにいちど墓参りにいくところ、という場所。父の実家も、もうずっと前に手放されていて、今はどうなっているのか。かすかに、かすかに記憶がある。そう遠くないところに伯母が住み、私自身も広島県内に3年住んでいたことがあるから、それなりに馴染みのある場所。

    一つひとつの短編集と思いきや、これが登場人物がゆるく連なる連作短編集なのだった。

    岸本葉子といえば、"年上の酒井順子"のような身辺雑記風のものがかつては多かった。そのうち「ひとり」とか「シングル」がどうのこうのという書きものも増えてきて、この小説も登場するのはシングルの女たち。

    達者に書くもんやなーと思ったが、ぐぐっと強い印象は残らない感じ(イマドキの小説は、そういうのが多い…自分の記憶のせいもあるのだろうが、あとでタイトルはおぼえていても、何の話やったっけとすっかり忘れてしまう)。

    私は、この人ががんになったときに書いた本が、理科の観察レポートみたいで、こういう観察ものを書くとこの人ええなあというのが今も印象に残っている。

    (1/22了)

  • ≪内容覚書≫
    アラフィー世代。
    おひとりさまで老後を迎えることになりそうな女性たちの話。
    関係者がさりげなくつながっている連作のようで連作ではない短編集。

    ≪感想≫
    同僚からの誕生日プレゼント。
    まだちょっと、共感するには、早い本かな、というのが正直な感想。
    現在、アラサーなりたて。
    ただ、将来のことを考えさせられる1冊、ではあった。
    今は充実していて、ひとりも全然寂しくないけれど、
    アラフォー、アラフィーと進むにつれ、寂しくなる日が来るんだろうか。

    楽しく、自分が望むままに、歳を取りたい、と思わされた1冊。

  • ああ、もろ、ど真ん中。やられちまった。同世代の話、ということもあるけど。この筆者のは初めて読んだが、元々エッセイニストで、初小説だということ。えーそうなんだ。とっても気に入ったんだけど。
    一番の作品が「分別ざかり」。50代のちっちゃな恋愛もどきの話。『恋愛だってしていい立場になって、そのときにたまたまな目に入るところにいたのが・・』というあたりにうなづきまくる。それでいて、『10数える間凭りかからせていただいきたい』という、イマドキの中学生が聞いたら笑っちゃうくらいのお願い。わかるわーー!!
    早く、第二作を読みたい。

  • 40から50代くらいの独身女性、それぞれの思いを表した短編集。
    まさに、50になった独身の私。話に出て来そう笑
    体のこと、男や家族との関係、独身だからこその不安。この微妙な年だから共感できることも多く、短編なので読みやすく良かったです。

  • 人生の折り返しを過ぎて、ぼんやりとこの先を考える。
    正直、何を読んだっけ、どんな話だったっけ、という印象。でも読み終えたのでつまらなくはなかったはず。
    彼女のエッセイは、過去にとてもおもしろく読んだ。

  • アラフィフ女性が主人公の短編集。それぞれの登場人物に繋がりはあるか物語自体は独立している。

    タイトルから「空き家に出会ってから再生させるまでのストーリー」だと勝手に想像したが、実は女性たちの抱える事情やこれからを思う心情を描いたもの。

    自分と同世代の主人公なので、重ね合わせて読もうとしたけれどなんだか寂しくせつない気持ちになってしまった。
    少なくとも「明日からまた頑張ろう!」という気になるお話ではなく、「私もいい歳だからいろいろかんがえなきゃなのかな〜」という感じになってしまった。

  • 一人でも変わりなく生活し続けられるといいのに。ちょっとした変化があるとドキドキしそう。
    ある程度の年齢で急激な変化には対応できそうにないわ。
    いろいろな仲間がいて、うまく気分転換できればいいのかもね。

  • 40代後半から50代の独身の女性の生きる道。

    保険会社で内勤だったのに突然の営業研修に駆り出され苦戦したこと、幸子。
    長年の実ることのなかった不倫の記憶、陶芸教室の女友達と行った温泉、治子。
    祖母と母の介護を終えて、陶芸教室の男性を意識し始めたこと、頼子。

    トラブルになった顧客に謝罪に向かったものの、思わぬ葬儀と娘として演じることになった朋子。
    知らぬ間に高齢になった父、国際結婚した妹夫婦、独身の自分、直子。
    島で空き家になった家を見学するツアーに参加して思い描いた将来、篤子。

    最初の話から空き家再生について続いていくのかと思ったら
    そうでもなく、それぞれの短編だった。

    みんな名前に子がついたり境遇も似ていて、区別が難しかった。
    空き家を使って新しい日々を切り開く話だと勝手に想像していたが、勝手に想像した話とは、もちろん違っていた。

  • 全編を通じて「独身女性の老い」がテーマか。
    いずれ自分も直面するかもしれない。そう考えると恐ろしくなったが、いずれの登場人物の年齢が、かけ離れているため、いまいち共感が出来なかった……。

  • タイトルが面白そうだったので読んでみたけれど、短編集だった。いずれも主人公は全て40から50代の女性で、なんかさみしげな印象のものばかり。いや、まだまだこの年齢は全然元気でしょ!と終始内心突っ込みながら読んでた。
    いつか自分もこの年齢になるのに、こんな暗い感じでしかいられないなんて嫌だなあと思ってしまった。もう少し希望が持てる内容が良かった。

  • +++
    人気エッセイストの初の連作小説集。 50歳、独身、ひとり暮らし。人生の曲がり角を迎えた女性たちが人生を見つめ直し模索する、それぞれのこれから。人気エッセイスト初めて挑戦した連作小説集。
    +++

    初の小説とのこと。初めは、短編集かと思ったのだが、連作になっていて、より愉しめた。職場やプライベートでの、50代の独身女性の微妙な立場や、他人に向ける視線の複雑さが絶妙に描かれていると思う。新しいことを始めるには勇気がいるくらいには歳を重ねてきているし、さりとてこのままで人生終わらせるのももったいない。生きること死ぬことを考える微妙な年代が50代ということだろう。気の合う同世代がいたとしても、突き詰めれば人間独りなのだよなぁと思わされもする一冊である。

  • 岸本さんのエッセイーは好きなんですが・・・

  • 図書館にて借りました。

    レビューはブログにて。
    http://ameblo.jp/minori-0325/theme43-10032961603.html

  • エッセイストである著者による初めての小説。
    登場人物が少しずつリンクしていく短編集です。本のタイトルにもなっている短編の舞台は尾道かなと思いながら読みました。
    昨日読んだ本の著者の群ようこさんにしても、この本の著者の岸本葉子さんにしても、しっかりと自分というものを持ち一人で生きていく強さを持つ女性というのが作品から感じられて勇気づけられます。もちろん、家族や友人が大切というのは当たり前ですが、やはり一人でも楽しく生きていける人が一番強いのかもしれないと思います。
    もう若くないんだ…なんて最近ちょっと考えてしまう女性におすすめです。

  • 2013.09.08

  • どの話もさらっと読めるのだけど
    『明日も歩く』が心に残った。


    話がほそくつながっているのもよい。


    けど多生の縁だけどこがつながっているのか
    わかりませんでした。

  • 文章がすっきりして読んでいて気持ち良い。
    引用した自転車に関する描写(友人にあげた自分の自転車をながめる)のところ。自分の物だった自転車、乗る友人、それをベランダから眺める自分、さらにそれらを眺めている客観的な視線を感じる。
    主要な登場人物は4,50代の女性で、みな大人として甘えのないところが好ましい。かといってぎすぎすするわけでもなく。

  • 安濃図書館。

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著者プロフィール

1961年鎌倉市生まれ。東京大学教養学部卒業。エッセイスト。著書に『エッセイの書き方』(中公文庫)、『60代、不安はあるけど、今が好き』(中央公論新社)、『おひとりさま、もうすぐ60歳。』(だいわ文庫)、『60歳、ひとりを楽しむ準備』(講談社+α新書)、『60代、ひとりの時間を心ゆたかに暮らす』(明日香出版社)、『岸本葉子の暮らしの要』(三笠書房)など多数。
2008年テレビ番組「NHK俳句」出演をきっかけに俳句を始め、2015年より同番組の司会を7年間担当、2021年よりラジオ番組「ラジオ深夜便」に「岸本葉子の暮らしと俳句」コーナーを4年間担当し、俳句との縁を深める。俳句に関する著書に『俳句、はじめました』『私の俳句入門』(ともに角川ソフィア文庫)、『俳句、はじめました 吟行修業の巻』(角川学芸出版)、『俳句で夜遊び、はじめました』(朔出版)、『岸本葉子の「俳句の学び方」』(NHK出版)、『毎日の暮らしが深くなる季語と俳句』(笠間書院)、初の句集『つちふる』(KADOKAWA)など。俳人協会会員。日本文芸家協会会員。

「2025年 『ゼロから俳句 いきなり句会』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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