残火 (100周年書き下ろし)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 28
感想 : 2
  • Amazon.co.jp ・本 (338ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062164887

感想・レビュー・書評

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  • 久しぶりの任侠もの。伝説の極道に死期が迫り、最後のけじめをつける旅に出る、という渋くてどきどきさせる話し。主人公の花田の男っぷりや彼を慕う男たちも、なかなかかっこよくて、よろしい。

    しかし、1億円を強奪した理由が、えっ?そんなことみたいな腑に落ちない感はあったけど、まあこういう任侠ものはファンタジーなので、これくらいでいいのかもしれない。少し惜しい。

    それにしてもマンガの「本気(マジ)」を越えるお話がなかなか出てこないのは、あのマンガが相当おもしろかったってことだろうか。

  • 久しぶりに読んだ西村健!完全に読者を
    選ぶ質の作品ですが...自分は大好き!

    最後の任侠ヤクザが死期を間近に控え
    最後の大仕事を超ストイックに描くだけの
    作品ですが、このもはや本当に化石と化した
    「任侠道」を泥臭く、浪花節で展開する
    このなんとも言えないレトロな作品は
    好きな人間にはグサグサと刺さってきます。

    最後の任侠「花田」を追う2人の敵対する
    立場の人間。方や警察OBの「久能」。
    方や弟分の「矢村」。この2人も昭和の化石
    のような男でストーリーの泥臭さと熱さに
    一役買ってます。
    更にサイコーな脇役「ネズミ」w。
    なんだか良く分からないけど...とても
    カッコいいです。ネズミw。

    花田が最初に起した一億円の強奪の
    理由とか、細かい部分は相当雑ですが
    久しぶりに熱くなった作品。任侠映画や
    カンフー映画を観てテンション上がるアノ感覚。

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著者プロフィール

西村健 1965年福岡県福岡市生まれ。6歳より同県大牟田市で育つ。東京大学工学部卒業。労働省(現・厚生労働省)に入省後、フリーライターになる。1996年に『ビンゴ』で作家デビュー。その後、ノンフィクションやエンタテインメント小説を次々と発表する。2005年『劫火』、2010年『残火』で日本冒険小説協会大賞を受賞。2011年『地の底のヤマ』で第30回日本冒険小説協会大賞、翌年、同作で第33回吉川英治文学新人賞、2014年『ヤマの疾風』で第16回大藪春彦賞を受賞する。著書に『光陰の刃』『激震』「博多探偵シリーズ」など。

「2021年 『目撃』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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