竜が最後に帰る場所

著者 :
制作 : くまおり 純 
  • 講談社
3.63
  • (64)
  • (156)
  • (153)
  • (23)
  • (4)
本棚登録 : 925
レビュー : 177
  • Amazon.co.jp ・本 (258ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062165105

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • 風を放つ
    バイト先の先輩の彼女(?)から突然の電話
    自分の悪口を言っている。会う約束をさせられるが先輩に正直に説明
    頻繁に電話をかけてくるが無視。バイトをやめて海外旅行に出る。
    恨んだ相手を殺す。瓶の中に入っていうるのであけると何かが出てくる
    前日にわびの電話入れると会う約束をさせられるがすっぽかす
    その後、女のことは忘れた。実家の片付け中に携帯番号が出てくるか
    気になるが、かけず。汗だくになっていた。

    迷走のオルネラ
    母の交際相手に家庭内暴力を受ける。玄関の前で暴れた。警察を呼ぶ。
    母は男に刺されて死ぬ。親戚の家に預けられる。
    ボクシングトレーニング。歯学部に進み開業。
    男が妻子持ちであり、まもまく出所することを知る。
    男の元妻に話を聞く。無職でアーティストでなはなかった。
    娘は引きこもり。その後、漫画家になる。自分が想像したことと同様の
    内容が描かれていた。
    男を監禁。近所のDV男を殺す・


    夜行の冬
    冬の夜、赤いコートに骸骨顔の女。ガイドさん。
    一晩ついていくと、違う現実が待っている。
    一人暮らしのはずが、妻がいたり、子供がいたり
    ついてくる男が転んで列から遅れる、死霊に囚われ消失。
    女は子供に会いたくて何回も繰り返している
    女と再開の約束をするが、女も転倒し列から脱落。
    足に抱きつかれてるが、振り切る。
    何の感情も残らない。

    鸚鵡幻想曲
    偽装集合体。それを解き放つアサノ。
    アサノは偽装集合体を探して旅をしている。
    アサノに解体された自分は、20匹の鸚鵡だった。
    南に移動しながら住処を探す。
    漁師の亭主を殺された未亡人に向日葵を植えさせる。
    変わりに男を島から追い出す。
    島には何かがいる。
    アサノを無人島におびき出す。
    無人島にいた偽装集合体はネズミだった。
    女に男物の洋服を用意させ人間に戻る

    ゴロンド
    池で生まれ。小魚から少しづつ成長。大きなると池から出る。
    大きくならない同種もいる。
    陸では逃げ回って生き残る。同種に塒を奪われる。
    メスに連れられて翼のはえた竜と暮らす。
    竜が最後に帰る場所を探すために旅に出る。
    毛なし猿には気をつける。

  • 「夜行の冬」「鸚鵡幻想曲」
    これは、面白かった、「夜行の冬」なんか体験したい

    「風を放つ」「迷走のオルネラ」「ゴロンド」
    ストーリ展開からの、結末が中途半端
    どうでも良い感の終わり方がちょっと、期待感があっただけに、残念

  • *2011年7冊目読了『竜が最後に帰る場所』恒川光太郎著 評価B+
    短編5つ。最初の2編については、比較的これまでの作品とは全体の雰囲気が違うので、賛否両論あるようですが、後半の3編は、これまでの恒川ワールドですね。作品に対する違和感という点では確かに前半は一部感じられますが、新しい方向性への模索として捉えるしかないのではないでしょうか。個人的には前半2編はB評価、後半3編はA-ですかねえ。まあ、ブックオフ半額でなら、損はないでしょう?!

    風を放つ
    迷走のオルネラ
    夜行の冬
    鸚鵡幻想曲
    ゴロンド

  • 5編からなる短編集。どのお話も短編で終わるには惜しい作品ばかりだと思う。表題作はもちろん、鸚鵡の話とか夜行の話なんかはぜひ長編で読んでみたい。

  • 短編集。どれも面白かったけど特に「夜行の冬」「鸚鵡幻想曲」が好き。世界観はもちろん文章の雰囲気も良いです。

  • これで2ヶ月ほどかけて、恒川光太郎の現時点で刊行されている単行本は読んだことになる。すごくいい作家だと思うし、これからもずっと読んでいきたい。ただ、続けて読んでくると、話の着地点について、まとめようということを避けようとすることから、落しどころのないまま終わってしまい、それがうまくいっていない作品がちらほらとある。落とさないで深い感銘を残すものがあったことは確かだが、これから長編に挑むときにそのあたりの姿勢がちょっと心配でもある。とりとめのなさがいい方向に向かうこともあれば、うまくいかないこともある。そんな気が。
    「風を放つ」「迷走のオルネラ」「夜行の冬」「鸚鵡幻想曲」「ゴロンド」の5話からなりたつ、前作、前々作のような連作構成ではない。
    「迷走のオルネラ」の世界が興味深い。「マスター・ヴラフの手記」をはさむつくりとなっている。
    「月猫」という作中漫画が紹介される。その中で、浮遊感のある不思議なストーリーだ。
    「月猫」について主人公が語る部分が興味深い。
    ・だが、私にいわせれば、そうした読者が『月猫』を理解しているとはいい難い。あの第三巻以降は、猫の迷走に、人生の迷走、そして作者自身の迷走までも重ねて見せる、全く斬新な手法だと捉えているからだ。そもそも伏線の回収うんぬんなどが本当に大切なのだろうか? そんなことよりその作品が心に何を呼び起したかが重要ではないのか?」P80
    この部分は作者の心情が語られてると思える。
    最終話の「ゴロンゴ」は読んでいてなぜか泣けてきた。ラストの書き方はまだ考慮の余地はあったかもしれないが、更なる境地といえる作品だ。

    ともかく長編を待ち望みます。もう、「雷の季節の終わりに」を軽く凌駕する作品は必ず書けるはず。

  • 久しぶりに読んだ恒川さんの小説。風を放つはもやもやしたまま終わった気がしたけどその他の話は好きです。特に鸚鵡幻想曲とゴロンドがすき。

  • 全体に話が中途半端な気がする。

  • 『風を放つ』

    途中でフリに使ったと思ったところが回収されず、中途半端感を感じた作品。風がほんとに放たれて何か起こった方が恒川さんらしいと思うんだけどなぁ。

    『迷走のオルネラ』
    途中までいい感じだったけど、途中からサイコに走ったのが・・・。自分的には、漫画家になった犯人の娘との交流を描いてほしかったなぁ。

    『夜行の冬』
    夜と夜の狭間に異世界へいざなうシャンという鈴の音。恒川さんのお話の王道ともいえる世界で満足。満足。

    『鸚鵡幻想曲』
    日常に潜む非日常偽装集合体!!自分の持ってるあるんものが実は・・・・だとしたら。不可思議で5話の中で一番お気に入りの面白いお話でした。

    『ゴロンド』
    ドラゴンの成長、ドラゴンの目線を通して、生存すること、生きること、受け継いでいくことを投げかけてくるお話。光の射す方へ歩き続ける先に人生の目指すものがあるのかなぁ。

  • 恒川さんのどの本もこの気持ち悪い気持ちよさがたまらないです。今回の短編集も期待通り。

全177件中 111 - 120件を表示

著者プロフィール

1973年東京都生まれ。2005年、『夜市』で日本ホラー小説大賞を受賞しデビュー。同作で直木賞候補に。14年、『金色機械』で日本推理作家協会賞を受賞。著書に『雷の季節の終わりに』『秋の牢獄』『南の子供が夜いくところ』『竜が最後に帰る場所』『金色の獣、彼方へ』『南の子供が夜いくところ 』『スタープレイヤー』『ヘヴンメイカー』などがある。

「2019年 『白昼夢の森の少女』 で使われていた紹介文から引用しています。」

竜が最後に帰る場所のその他の作品

恒川光太郎の作品

ツイートする