竜が最後に帰る場所

著者 :
制作 : くまおり 純 
  • 講談社
3.63
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本棚登録 : 926
レビュー : 177
  • Amazon.co.jp ・本 (258ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062165105

感想・レビュー・書評

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  • 5編の短編小説。

    「風を放つ」あんまり印象ないな。

    「迷走のオルネラ」母の恋人のせいで人生が変わった少年の話。

    「夜行の冬」久しぶりに、恒川光太郎らしい作品!私も真夜中に何ともいえない気配を感じたことがあるような気がする。
    パラレルワールドへの誘いやったんかな?

    「鸚鵡幻想曲」解体、再生。鸚鵡っていうのがいいね。

    「ゴロンド」竜の話。

  • 装幀:Veia
    装画:くまおり純

  • 不思議で、ゾクッとする物語。

    少し現実離れした物語5編。後味の悪いものから、幻想的なものまで。
    『夜行の冬』が好きだなー。うーん。秋から冬にかけて似合いそう。
    久しぶりに現代小説を読んだ気がする。

  • 恒川光太郎さんの短編集。
    この人の作品は独特の色合いを持っていて、読んでいて引き込まれる。今回も色んな味を味わえてたのしかった。

    作品によっては主人公が人ではなかったりする(『ゴロンド』)んだけど、特に気にならない。それどころか自分は何なのか、これからどうなるのか、主人公と一体になって経験できる。わくわくして楽しかった。

    一番恒川さんらしい感じがしたのは『夜行の冬』。冬の夜、鉦の音に惹かれて外に出ると、気がつくと赤い女に引き連れられた一行に紛れ込んでいて・・・という話。

    この人の書く不思議系な話は、日常とは明らかに違う処にいるけど、触れられるほどすぐそばに日常がある、という、近くて遠い場所に迷い込むものが多い。今までの作品は割と「一度行ったら戻れない」とか「ある特定の条件を満たさないと戻れない」という条件が多かったけど、今回のは抜けようと思えば任意で抜けられるという点で今までと違っていた。それなのに夜行を続ける主人公や他のメンバー。何故かと問われれば明確には説明できないような主人公の気持ちが何となく理解でき、興味深かった。

    『鸚鵡幻想曲』もよかった。ただ単にわたしが鳥が好き、というのもあるかもしれないけど。これはある意味主人公が一番変転した作品だと思う。
    ほかの作品がそうではないとは言わないけど、この本の中では一番ハッピーエンドと言える終わり方。


    全部で5本の短編が収録されているけど、上に挙げた3本は「どこかに行きたい」と思っている人に丁度いい作品だと思う。短い時間で思いもよらぬ場所に行って帰ってくる旅が味わえた。

  • 日常からじわじわと怪しくなる話から直球のファンタジーまで楽しめる中篇集。
    「夜行の冬」の得体の知れない環境に馴染んでいくところと、
    「鸚鵡幻想曲」の変わった能力が面白い。

  • 5つの話からなる短編集。
    タイトルの『竜が最後に帰る場所』は5つめの『ゴロンド』の話。

    個人的には『夜行の冬』が一番面白かったです。
    タグにファンタジーホラーとありますが、まさにその通りで、どの作品にも超自然的、幻想的な部分に加え、人間や生き物のどろどろした部分が練り込まれていました。

    ひとつひとつの作品の世界観が全く違うので、短編でも読書をしたという気分になれる気がします。






    「ある程度条件のいい町に到着すると、ここで暮らそうかな、と思うけど、錫の音が聞こえると、もっとよりよい環境が一つ先にあるような気がしてしまうのね」

  • ■恒川光太郎が五つの物語で世界を変える―。風を、迷いを、闇夜を、鳥を。著者はわずか五編の物語で、世界の全部を解放してしまった――。静謐な筆致で描かれた短編は、小説の新たな可能性を切り拓く!


    ■■短編集。どのお話も恒川光太郎らしい不思議に満ちた話でした。読み終わったあとにぽわりと心が温かくなるものもあれば、舌の上に苦味が残るものも。

  • 鸚鵡の話が好き。

  • 第五話の「ゴロンド」が好きですね。

  • 爽やかなものもあれば恒川ワールド全開のも

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著者プロフィール

1973年東京都生まれ。2005年、『夜市』で日本ホラー小説大賞を受賞しデビュー。同作で直木賞候補に。14年、『金色機械』で日本推理作家協会賞を受賞。著書に『雷の季節の終わりに』『秋の牢獄』『南の子供が夜いくところ』『竜が最後に帰る場所』『金色の獣、彼方へ』『南の子供が夜いくところ 』『スタープレイヤー』『ヘヴンメイカー』などがある。

「2019年 『白昼夢の森の少女』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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