三毛猫がくれた幸福 ボクを癒してくれた「役立たず」のナッコ

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 14
感想 : 2
  • Amazon.co.jp ・本 (210ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062165136

感想・レビュー・書評

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  • 秋田を代表する漫画家、矢口高雄氏の釣りではなく、猫を題材にしたエッセイです。猫好き釣づきとして、これは読まずにはいられないってことでよんでみました。さすがは矢口氏、挿絵もマンガっすw
     内容はというと、役立たずとサブタイトルにもあるように、猫はなんら人にとって生産性も有益性もないけど、愛玩動物(ペット)として関わる現代においては、大変支えられ、癒しを与えてくれる存在だという内容に激しく同意。もちろん、昔はネズミを良く採っていたし、そのために農家などで飼育されていた。
     内容で、ネコまんまでは動物性蛋白質が少なかったために、よりネズミを狩ったというようなくだりがあったり、愛玩動物になったネコとの関わり方がより深くなった矢口(高橋)家の様子と愛猫が去って、その後の心境部分に、ネコ好きとして、ホロリっとしましたしペットロスになってしまうほどペットに入れ込む人とペットの関係に感慨深く、良読しました!

  • 単に「猫可愛い」というペット好きな方にはオススメできないエッセイ。
    理由は著者が幼少時に体験したネズミ捕りや祖母の猫にまつわる話が残酷さ。
    ただ、当時の東北、しかもドがつくほどの田舎の農村ではそもそもペットという感覚がないのが当たり前なので、決して著者が残忍な訳ではもちろんない。
    あえて人間と生き物の共存をしっかりと伝えたかったからこそ、このエピソードを描いたのだと思うが今の時代は万人受けはできないだろうなぁ。
    自分も東北の田舎出身で、そういうことが普通だったのだと教えられてきたから別段驚きもしなかったけれど。
    飼い猫ナッコの死に姿を描いた絵が一番印象的だった。
    矢口先生らしい、漫画家らしいお別れの仕方だと思う。

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著者プロフィール

矢口高雄

昭和14年、秋田県雄勝郡西成瀬村(現・横手市)生まれ。高校卒業後、12年間の銀行員生活を経て、30歳で上京し、釣りをテーマにした「鮎」で漫画家デビュー。昭和49年、『釣りキチ三平』『幻の怪蛇バチヘビ』により講談社出版文化賞(児童まんが部門)を受賞。51年、『マタギ』により第5回日本漫画家協会賞大賞を受賞。主な作品に『おらが村』『ふるさと』『平成版釣りキチ三平』、またエッセイ集に『ボクの学校は山と川』『ボクの先生は山と川』など多数。平成7年、秋田県に矢口高雄全作品の原画を収蔵した横手市増田まんが美術館が開館される。令和2年11月死去。

「2021年 『ワイド版 マンガ日本の古典25 奥の細道』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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