- Amazon.co.jp ・本 (290ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062165167
感想・レビュー・書評
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衝撃のカミングアウトから年月を経て出されたその後の「流血の魔術~」第2弾!
カミングアウト自体は賛否両論があり、正直自分も落胆した部分もあったが、著書自体は非常に面白くその後の氏の見解を読んでみたかったので、非常に興味深く一気に読まさせてもらいました。
グレーゾーンを許さなくなった世知辛い世の中に生き残っていた最後の楽しみもすっきりさせられたことは残念だったが(笑)、まあ、次世代が小粒になり、かつ時代に対応できなくなっていたことで将来が危ぶまれていたことも確かな話であった。
第1弾は相乗効果として現在のプロレス衰退のトリガーの一つを弾いたと思うが、仮に第1弾が無かったとしても現在の衰退は避けられなかっただろうと思えるほど、この業界には面白みや向上心が欠落したままである。正直な話、CS番組でやっている現在の試合よりも、昔のビデオ等で観る試合の方が断然面白い!氏の憂いには大いに共感できます。
目新しい回想は少なかったが、それよりもその後の葛藤をさらけ出している点において氏の誠実さが良く伝わっている。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
前著はいろんな意味でエポックメイキングなメイチョだったと思うんだけど。
これは、ミスターの一人ゴトの域を出んな。
本人の気持ちは判らんでもないけども、別段今更という感じだ。
基本的には、山本小鉄さん系の本が好きだし。
だけど一点、それが全てだが、命がけのショーは、結論だけが決まっていて、そこに持っていく全ての力量が選手にあるってことが大事なんだよな。
一から十までシナリオ通りがショーではないんだよ。ハプニングが次につながっていくのがギリギリなんだろうな。
最近のプロレスも、格闘技も、見てて本当にツマラナイ。 -
☆☆$$結構面白かった。$$内容自体は知りたくなかった面もあるが、$$それは割り切って今後も楽しんでいきたい。
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昭和のプロレスファン必読
衝撃の前作から約10年、衰退したプロレスを憂う・・・。
ショーを如何に盛り上げるか、やはりレスラーの能力次第。
そう言えば偶にしかプロレスを観に行かなくなったなぁ・・・。
TV中継もやってないし。 -
流血の魔術の第2弾だが、第1弾ほどの面白さはない。ただ昭和プロレスの懐かしい匂いが、当時を知る人間にはなんともいえない心地よさを与える。
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第二幕というだけあって、以前の著作(流血の魔術)が出てからの後日談というか、どういう反応があったかがメインに書かれている。
なので、主張や情報のダイナミズムを求めるなら、前作の方を読まれる方がいいと思います。
ただ、当然ながらこちらの方がよりリアルタイムの現実に即した形での提言はされていると思う。 -
前作のような爆弾はさすがにいまさらなく、ただ思い出話と業界への苦言をつらつらと。誠意のある人なので、某高瀬本のような不愉快さは感じない。まあ、普通に面白かった。
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前回物議を醸し出した著作の第2弾。
ちなみに、私は前作を特にカミングアウトとは考えていなかった。
なぜなら、薄々気付いていた上で楽しんでいたから。
本作内の記述には理解できる考えもあれば、理解に苦しむ考えもあった。
多分、ミスター高橋氏の理想とするプロレスは、現代では既に受け入れられないのではないだろうか・・・。