”下町百貨店・ダイシン”はなぜ、不況に強いのか

著者 : 西山敷
  • 講談社 (2011年7月8日発売)
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  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062165372

”下町百貨店・ダイシン”はなぜ、不況に強いのかの感想・レビュー・書評

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  • 初めに、先日西山社長の講演を聞いて名刺交換をしたので詳細を知るため

    本を読んだ。



    概要 長野県のリンゴ売りからスタートしたダイシンは百貨店だが一般的な百貨店=デパートとは

    イメージが異なる。半径500m以内のシェア率が100%のすごい店だ。特に高齢者の方に人気で

    個性的な品ぞろえを貫く。

    例えば、どこの店も売れ筋にこだわるが、アイテムは18万点扱い売れないものを集めて品ぞろえに特徴をだしている。缶入り歯磨き粉、ポマードなど年に数個しか出ないものでもお客様のために揃えている。また集まる場所としての役割も地域に果たしている





    とはいうものの西山社長はもともと流通の経験はなく、いきなり先代の社長が亡くなり、多額の借金がある中で突然助けてほしいとのことで経営に携わることになった。

    経営再建に当たり資産をリストラ(店舗閉店。土地売却)などで健全状態に戻した。



    社内改善に関しては高給取りの役員は不要、ずさんな棚卸の改善、挨拶をしないやつはクビ、昨日と全く同じことをしていて進歩がないやつはクビ、いい仕事をするためにはうまいものを食え、女性の働きやすさ追求のためいじめ防止の親衛隊を組織。



    安売りは時代遅れで、集まる場としての場の提供、思い出を提供、することでモノを売るのではなく

    コトを売れ!

    また地域の方に対して、幸せ宅配便で重いものを無料で運んで差し上げたり。かつて視点があった地域には無料のダイシンバス、ダイシン出前弁当を500円で無料配達。



    ダイシンはこのように地域のインフラになろうとしている。

    通常このようなことは地域の役所などに協力してもらってということになると思うが腰が重い

    ようで、任しておけないようです。2012年営業しながら店舗を建て替えを行う。

    小売業として何が出来るか考えて地域の核になる決意をしてこれからも地域の役に立っていきたい



    学んだこと

    物を並べれば物が不足していた時代だったから売れた1960年代

    物を並べても売れなくなった1990年代

    コトを売る2000年代

    ダイシン百貨店は他の百貨店が失ってしまった 温かさ、親しみやすさ、安心感

    を持っているとのお客様から認識されている。それが強み。

    モノ余りの時代に大量に供給される商品ではなく、個のニーズにいかに答えるか

    が問われている。



    再建に必要なのは 迅速 覚悟 の2つ

    そのために大分危ない橋を渡っているところがすごいと思う。

    また失敗してもいいからやってみろという社長の言葉は重みがある。

    物を売る前にコトを売れ、地縁社会という新しい言葉で地域を巻き込み、従業員を巻き込む

    巻き込み力と責任と覚悟がダイシンを変えたのだと思った。

  • 著者は、大田区大森の商店街に位置する
    ローカル百貨店「ダイシン百貨店」の社長だ。

    「百貨店」とついてはいるが
    三越など百貨店協会に加盟しているわけでなく
    生鮮食料品から家電、文房具、DIY商品など身の回りの生活に
    必要なものがすべてそろう「百貨店」だ。

    実は著者とは、数年前、お仕事でご一緒させていただいた
    ことがある。その際にもおっしゃっていた
    「電気、水道、ガス、ダイシン」。
    「まちのインフラとしての『ダイシン』」をさしている
    フレーズだが、これはとっても大切なことを意味していると思う。

    目の前の方に対して、如何なるサービスを提供できるか?

    公務員を含め、いかなるサービス業種に共通する課題である。
    地域の皆さんの信頼を背負って
    そこで仕事を展開しているからである。

    とりわけ、小売業は地域の方一人ひとりの生活が
    一変してしまうほどの影響力を持っている。
    それを感じながら、商いを、仕事を
    していかなければならないことを意味しているのだと思う。

    下世話な言い方かもしれないが
    「地域でメシを食っている」方は著者の述べていることに
    共感するところが多いのではないだろうか。

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