朱元璋 皇帝の貌

著者 :
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本棚登録 : 22
レビュー : 3
  • Amazon.co.jp ・本 (354ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062165716

感想・レビュー・書評

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  • 『冷酷な皇帝』に到達する前に物語が終わったのは、それでよかったと思う反面、物足りない気もする。
    終盤に、洪武帝が持つ二面性の片鱗は現れ出したけれども、読後の印象としては主人公タイプのよくあるキャラの方が強い。
    やっぱり、もうちょっと物足りない。

  • 中国版「太閤記」といったところですね。
    漢の劉邦と同じく身分の低い平民出身の皇帝の一代記でした。
    劉邦は一応はお金持ちの家に生まれた様ですので、
    本当の意味での貧民出身の皇帝は朱元璋くらいでしょうかね。
    そういう意味でも豊臣秀吉と非常によく似た出自の成功者です。
    後半の展開が少し躍動感に欠ける点が残念ですが、
    全体的には明国誕生の経緯が分かって面白かったです。

  • 朱元璋は題材としては面白いですね。

    小さい組織が大きい組織になるに従い、組織の長も組織も変質していく。歴史小説ですが、ビジネス小説の読後感に近い感じでした。
    朱元璋の理想が何なのかを、もっと掘り下げるとよかったかな。

    ただ、後半はややストーリーの起伏が不足している感が。戦がクライマックスでしたが、戦の結果を大部分の読者がわかっているだけに、戦以外のところで波が欲しかったです。

    マイベストは『王道の樹』で変わらずです。覇者・王者を描く作品が多い著者ですが、個人的には彼の描く滅び・敗北の美学の方が好きなんですが。

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プロフィール

1976年、島根県生まれ。東京大学大学院修了。専攻は中央アジア・イスラーム史。在学中より歴史コラムの発表をはじめる。(有)らいとすたっふに入社後、田中芳樹氏の勧めで小説の執筆にとりかかり、2005年6月『李世民』(講談社文庫)でデビュー。著書に『天下一統始皇帝の永遠』(講談社)、『朱元璋皇帝の貌(かお)』『覇帝フビライ世界支配の野望』『唐玄宗紀』『賢帝と逆臣と 康熙帝と三藩の乱』(いずれも講談社文庫)、『真田十勇士(1~3、外伝)』(小峰書店)、『広岡浅子明治日本を切り開いた女性実業家』(星海社新書)、『月に捧ぐは清き酒鴻池流事始』(文春文庫)、『残業税』『残業税マルザ殺人事件』(ともに光文社文庫)などがある。
公式ウェブサイト 
http://www.wrightstaff.co.jp/

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