恋愛小説

著者 :
  • 講談社
3.15
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本棚登録 : 125
レビュー : 29
  • Amazon.co.jp ・本 (482ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062165792

作品紹介・あらすじ

好意、愛情、執着、嫉妬、秘密…、人を好きになる気持ちのすべて。あるひとりの女の、恋愛大河叙事小説。

感想・レビュー・書評

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  • 二十三歳から二十五歳までの出来事なのに人生の全てのように濃密で、健太郎からサスケにという美緒の相手の変化や、周囲の人の描写があるにしろ、恋愛ばかりなのに偏りや厚さを感じさせない大河叙事。人の人生の色々を濃やかに覗かせて貰うみたいで興味深い。ありのままさが滑らかで起伏は控え目だけれど飽きは来なかった。

  • 好きなだけじゃダメなんだな。

  • とても共感した。
    恋愛とは身勝手なものだし、何をしても決して満たされる事はなく、いつももどかしい気持ちになる苦しいものだ。美緒のような人は極めて正常だし誰でも持っている普遍的なキャラクターなと思う。
    登場人物のすることや話す事はありがちなリアリティーのあるもので、時々おかしくて吹きだしてしまったり、身に覚えのあることを思い出してしまったりする。

  • タイトル通りまさに恋愛小説。ちょっと危ない感じのする恋愛小説。美緒は近くにいたら嫌だなーと思うけど、こういう人種の女結構いるよね。確かに面白い作品ではあるけど、ちょっと長いんだよな…。もう少しコンパクトにした方が絶対面白い。2013/012

  • ようやく読み終わりました。長かった…
    私は美緒みたいには生きられないけれど、一生に一度はこんな全身全霊をかけた恋愛をしてみるのもいいかも、と思わせてくれる作品でした。

  • 前半は冗長な感じで読み進めるのが辛く、「だからどうした」的な気分だったが、時折はさまれる別れの予感に背中を押されて読み進めた。
    後半予告通り別離に向かうのだけれど、その痛み、苦しみ、怒り、切なさ、自分で自分を持て余してしまう感覚が本当によく描かれていた。
    もう若くない身としては、痛々しくて見ていられないような、でも若さ故のその煌めきが眩しいような、複雑な気分で読み終えた。

  • この作品を読んでいて、時折出てくる未来の話というか書かれている現在進行形のその後みたいな文が好きで、昔からエピローグとかがなぜか好きだったなと思い出した。

    このあと十年間で九回旅行にいって、その旅行した土地の内訳を書いてそのうち二回同じ所に行った一回が二人の最後でこの時(二人で行った最初の旅行)の旅行の十分の一にも満たない気持ちだったのは男に女ができたからだ。みたいな描写。
    現在からしたら過去に起きた出来事が書かれている、登場人物はその後も生きたんだなあというか人って変わるっていうのを肯定じゃないけどそんなものだよねって思うし。

    タイトルは思い出せないけど柔道マンガの最終回のエピローグで誰々と誰々が結婚する(えっ、あいつとこいつが!みたいなふたり)が三年後離婚とか、交通事故で死亡とか、彼女ができたとか文字だけあって、それも印象として残っている。

    今の気持ちとか想いとか当然大事でいちばんリアルだけど後から思い返すとあれってさあただの思い込みだったよねみたいなことが人生にはたくさんあって(だからこそその当時、その刹那にはめっちゃ意味があって大切なんだけど)、時間を書くというのは過去という地層ができていてその上にずっといるっていう感触を確かめたいってことなんだろうな。

    美緒と犬と猫の三人、美緒の熱情というかややこしく独占欲の強くて、しかし恋人からすると可愛らしい(付き合って燃え上がっている最中)女の子のペロッと舌を出しながらの行動とそれによる被害というか因果は仕方ないけど狂うぐらいの恋をしたならば、きっと後からあの頃の自分の行動を思い出し殺したい自分みたいなこともあの時の恋人の顔や匂いや風景なんかはずっとずっと忘れないんだろう、そんなものがあれば今を生きていけるというか今いるのはそれがあったからなんだと思えるものなと思った。しかし、読み出すとどんどん読めてしまう、個人個人がとてもいい所と悪い所が出ていて僕らってこんな感じだよねって思えた。

  • 岡見美緒、猫田健太郎、犬童早介

    誰の話ぐわぁぁあるある好きヤル好きで世界が回ってるって
    それでこそ今があるよね

    晩ご飯食べてる時に『ねぇ好き?』って聞いてみたら『何がよ?』って返されて二人で大笑い

    いろいろあって今が落ち着いてる

    もー恋愛はめんどくせーな小説だけでいいよ

  • 2013.7.20

  • 二兎追う者は一兎をも得ず。
    まさにこのこと。

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著者プロフィール

椰月美智子(やづきみちこ)
2002年『十二歳』で第42回講談社児童文学新人賞を受賞してデビュー。『しずかな日々』で第45回野間児童文芸賞、第23回坪田譲治文学賞をW受賞。『フリン』『るり姉』『消えてなくなっても』『伶也と』『14歳の水平線』『その青の、その先の、』などなど、家族小説、恋愛小説、短編集やエッセイと、数々の話題作を世に送り出した現在最も脂の乗った作家のひとり。
2018年9月、『緑のなかで』を刊行。

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