恋愛小説

著者 :
  • 講談社
3.20
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本棚登録 : 146
感想 : 34
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  • Amazon.co.jp ・本 (482ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062165792

感想・レビュー・書評

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  • 淡々と短い文章で進むので、読みやすいです。一気読みするというよりかは少しずつ読み進めるのに向いてる本だと思いました。そういう点では、普段あまり読まないジャンルだったので新鮮で良いです。

    ただ、個人的は、主人公を筆頭にでてくる女の子たちが奔放すぎて、1ミリも共感できるところがなかった。
    愛し合ってるの?は?と思いながらも、自由な女の子って現実にもいるので、こういう思考回路なのかなって疑似体験できた気がします。わたしにはついていけない…笑
    何を伝えたいのか最後までわかりませんでしたが、意地になって読み切りました。

  • カラッと、ドロっとしている作品

    美緒があまりにも堂々としているので、途中から 

    あれ、おかしいと思う私がおかしいのか?と思えて

    きてしまった

    長い作品なので、最後まで読み終えてから初めに戻

    ると、ああ初めはこういう関係だったのかあ、と感

    慨深くなった

  • *美緒とサスケは愛し合っている。憎いほどに。殺したいほどに好意、愛情、執着、嫉妬、秘密……、人を好きになる気持ちのすべて。あるひとりの女の、恋愛大河叙事小説*

    突然猛烈な恋に落っこちてしまうことも、どちらも大好きで選べないことも、好きになり過ぎてもどかしくて苦しい恋になってしまうことも、全部ひっくるめて疑似体験出来るような小説です。長編な上、やや唐突な部分もあるので、じっくり時間をかけて同化しながら読むのがお勧め。
    初読時は、美緒はものすごく自分勝手で傲慢な部分が鼻につきましたが、こういう「女の中の女」みたいな部分を持っている人って結構いたよなあと。自分の価値がわかっていて、男性の隙を突いたり、無邪気に甘えて見せたり。若さゆえに、人には見えていないと思って上手く世間を使っている感じが、懐かしくもほろ苦く、そういう観点から読むのもまた一興です。

  • 二十三歳から二十五歳までの出来事なのに人生の全てのように濃密で、健太郎からサスケにという美緒の相手の変化や、周囲の人の描写があるにしろ、恋愛ばかりなのに偏りや厚さを感じさせない大河叙事。人の人生の色々を濃やかに覗かせて貰うみたいで興味深い。ありのままさが滑らかで起伏は控え目だけれど飽きは来なかった。

  • 好きなだけじゃダメなんだな。

  • タイトル通りまさに恋愛小説。ちょっと危ない感じのする恋愛小説。美緒は近くにいたら嫌だなーと思うけど、こういう人種の女結構いるよね。確かに面白い作品ではあるけど、ちょっと長いんだよな…。もう少しコンパクトにした方が絶対面白い。2013/012

  • ようやく読み終わりました。長かった…
    私は美緒みたいには生きられないけれど、一生に一度はこんな全身全霊をかけた恋愛をしてみるのもいいかも、と思わせてくれる作品でした。

  • 前半は冗長な感じで読み進めるのが辛く、「だからどうした」的な気分だったが、時折はさまれる別れの予感に背中を押されて読み進めた。
    後半予告通り別離に向かうのだけれど、その痛み、苦しみ、怒り、切なさ、自分で自分を持て余してしまう感覚が本当によく描かれていた。
    もう若くない身としては、痛々しくて見ていられないような、でも若さ故のその煌めきが眩しいような、複雑な気分で読み終えた。

  • 二兎追う者は一兎をも得ず。
    まさにこのこと。

  • 長編恋愛でした。どこか現実的な内容ですが、主人公の恋愛はガタガタな関係なので読んでいて、疲れを感じました。しかし、他の登場人物の恋愛観も書かれており、恋愛に対して色々な考えがあるんだなぁ、と。

    二兎を追う者は一兎も得ず。と言うのが結論でしょうか・・・。または恋愛と結婚は別もの・・・。

著者プロフィール

1970年神奈川県生まれ。2002年、第42回講談社児童文学新人賞を受賞した『十二歳』でデビュー。07年『しずかな日々』で第45回野間児童文芸賞、08年第23回坪田譲治文学賞、17年『明日の食卓』で第3回神奈川県本大賞、20年『昔はおれと同い年だった田中さんとの友情』で第69回小学館児童出版文化賞を受賞。『明日の食卓』は21年映画化。その他の著書に『消えてなくなっても』『純喫茶パオーン』『ぼくたちの答え』『さしすせその女たち』などがある。

「2021年 『つながりの蔵』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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