人間小唄 (100周年書き下ろし)

著者 :
  • 講談社
3.13
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本棚登録 : 491
感想 : 75
  • Amazon.co.jp ・本 (258ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062165884

作品紹介・あらすじ

「情熱だよ。やむにやまれぬ情熱だよ」。こんな小説、ほかの誰にも書けない。パンク純文学作家が放つ、空前絶後の書き下ろし長編小説。

感想・レビュー・書評

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  • 町田庸初読。

    ある作家に送った自分の短歌を
    彼の作品の中で散々虚仮にされ、
    怒り狂った主人公が作家を拉致。
    出口の無い不可思議な空間に拘束し、
    「3つのテーマのうち、
    どれかができたら開放してやる。」と条件を突きつけた。

    そのテーマとは、
    1短歌を作る。
    2ラーメンの店を開店し人気店にする。
    3暗殺。

    ところで、表紙の猿の視線が鋭いな。
    まるで徳を積んだ僧侶のごとき鋭き眼光で
    じっ、と睨んでいる。

    私の頭のなかもこの猿、と同化して行くかの様な読み心地。
    主人公や、作家の名前、言葉がすっ、すっ、と消えて行き、出来事だけを傍観していると、
    (滑稽。)
    猿なのに、そんな言葉がひとつ出た。(笑

  • 初めての町田康。ミスチョイス?
    一応読了はしたものの、前半かなり苦しかった。
    ただし、初めてのもの、新しいものと出会った感触は、ある。印象は鮮烈。
    映画「時計仕掛けのオレンジ」を観た時に似た、読後感。

  • 人物の漢字が読めない。りょうやっこ、はたやすで決め込んだ。
    短歌すごいセンスです

  • いやあ、自由に書いてる。たいしたもんや。

  • ボコボコにされてへたれこんでた日。作者ご本人がTVに出てた。NHKアナウンサーが直近に出版されたこの作品を読んで感想言ってた。引用された冒頭に出てくる短歌を耳にするや、本屋に直行。売ってなかったけどね。

  • 暴力的なだけであまり面白くない。壊れた文章は面白いがもっと全編これで行けばいいのに。中途半端かな。

  • 過去読了分
    なんと、読んでいて心地の良い音だろうか。文章のリズムに虜になる。

  • とても面白い。
    初町田作品で、はっきり言ってびっくりしている。勢いがあって、文学があって遊びがある。鋭敏みたいな感覚でつくる というのがすごい。痛いところをきれいにすくい取っている。憧れ。

  • 胸糞悪い。
    この理不尽な地獄は安部公房の描く出口のない地獄に似ている気がする。
    あと、あらすじしか読んだことがないが「ファニー・ゲーム」という映画にも似ているように思う。そして、こんな理不尽な世界があるか?と考えると今、私たちが生きているこの世界が、まさにそれではないかという結論に辿りつくのである。

    また、別の見かたになるが、監禁した作家に、自分と未無、二人ともが気に入る短歌を作れば解放してやると言い、一方が気に入ってももう一方がめちゃくちゃにけなす・・・希望を持たせておいて叩き潰す、いきなり「短歌を提出できるのは6首までであった、だからもうあと1首で決めなければいけない」などと、途中から理不尽な条件を掲示する。このやりとり、かなりふざけて描かれているのだが、作家の精神がめためたにやられていくのが手に取るようにわかる。よくある監禁事件もこのようにして精神を壊し、気力を奪い、隷属させていくのではないかと思った。そういうわけで非常に気持ちが悪い。町田氏はあれだということは知っていたのだが、ここまでサディストであったとは恐れ入った。

  • 初めての町田康さん。
    なかなか癖のある文体。展開はテンポ良く進んで行くのだが、なかなかこの世界観に入っていけなかった。

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著者プロフィール

一九六二年生まれ。作家。
高校時代より音楽活動を始める。
九七年『くっすん大黒』で野間文芸新人賞、Bunkamuraドゥマゴ文学賞、〇〇年『きれぎれ』で芥川賞、〇五年『告白』で谷崎潤一郎賞、〇八年『宿屋めぐり』で野間文芸賞など受賞多数。

「2021年 『東山道エンジェル紀行』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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