獅子のごとく 小説 投資銀行日本人パートナー (100周年書き下ろし)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 321
感想 : 49
  • Amazon.co.jp ・本 (548ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062165907

作品紹介・あらすじ

就職した邦銀に実家を破綻処理され、暗い執念を抱えた男・逢坂丹。留学先の米国で投資銀行に転職した逢坂は、ひたすら勝つことにこだわり、違法すれすれの手段も厭わない獰猛な"獅子"となって、バブル真っただ中の日本へ舞い戻った。官僚の接待漬け、小泉改革、リーマン・ショック-激動の日本経済を背景に、頂点を目指して闘いつづける男の光と陰を描き出す、著者真骨頂のリアルフィクション。

感想・レビュー・書評

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  • ゴールドマン・サックス社長の持田氏をモデルにした小説。
    黒木さんの本ということで、問答無用で著者読みです。

    持田氏をモデルとした主人公(逢坂丹)が
    どのようにしてGS(エイブラハム・ブラザーズ)内で
    のし上っていったのかが詳細に記されています。

    結構専門的な内容も含まれているけれども、
    あまり気にせず読み進めることができます。
    逆に言うとそれくらいの面白さ。

    でも、主人公のやり方は正直、好きになれないなぁ。。
    というのが感想。
    やはり生き馬の目を抜くくらいの気持ちで
    相手を陥れていかないと、
    ビジネスの世界では勝つことはできないのか!?という
    何とも悲しい気持ちになってしまいます。

    一方、やり方はともかく主人公ほどの気概・執念で
    自分も仕事にあたれているかという点は
    自分を振り返るよいきっかけとなりました。

    まさしく獅子のごとく振舞う主人公の人生を疑似体験できる
    素晴らしい小説です。

  • 主人公の邁進とともに投資銀行の内部を描いた名作。
    分量は多いが面白くて一気に読み終えた。

    (↓ブログでの紹介)
    http://money-learn.seesaa.net/article/174486291.html
    初版:2010年11月26日
    物語は、主人公である逢坂丹(オウサカアカシ)が、邦銀の三井住之江銀行に就職し、数年間支店勤務の後米国留学。MBA取得後、社費であるため邦銀とは出禁状態で米国にて投資銀行エイブラハム・ブラザーズへ就職。そしてエイブラハム・ブラザーズ日本支店へ異動となり、パートナーへ駆け上がっていき日本法人トップとして君臨する様子が描かれています。

  • 何かいな経済用語、投資用語、おまけに英文がこれでもかと出てくるが、分からないとことは分からないところとして読み進んだ。

    面白かった。途中でモデルとなっている人がいることを知ってググってみたが、まったく知らない人だった。モデルはご存命のようなので、フィクション部分も多いのだろうな。

    物語の終わりころ、鴨猟に出かけ親鳥二羽とひな鳥一羽が一緒にいるところに銃を打ち込めない主人公に、最後の最後でヒューマニティを垣間見せたのかな…それともそんな温情が生まれるほどに弱っていたのか、死期が近かったのかという示唆か。

    物語中、会社のお偉いさんの個室の本棚に「華麗なる一族」が置かれている描写があり、次に読む本は山崎豊子の「華麗なる一族」に決定。

  • ゴールドマンサックス、持田昌典さんをモチーフにした小説。

    エイブラハム・ブラザーズの投資銀行部門で、逢坂丹(おうさかあかし)が様々な手を駆使してマンデートを獲得し、出世していく物語です。

    おもしろかったです。

  • 2018.10.20
    外資系企業というものはこんなにも稼ぐのか!桁が二桁違う!しかし、すごい世界だ。黒木亮はすごいなあ。こんな世界もあることを知っておこう。

  • 面白かった!
    投資銀行の世界って凄いわ…って、小説なのにそう思わせてくれる筆致にはただただ感服するばかりです。
    モデルが慶應出身GSの方だと知ったのは読み終わってからですが、他の社名は実名だったり推測がついたりで読みながらでもだいたい辿り着けるのではと。
    実名の会社や人物とオーバーラップさせるのは、これってほぼほぼ取材に基づく内容なのかしらと変に納得してしまう感覚があります。

    ふつうの会社に勤めている自分としては、投資銀行さんとの付き合い方を知るための参考書、といったところでしょうか。。

  • 160806 中央図書館
    アグレッシブにディールを取っていくというのは、こういう資質の人でないと成功しない、という強烈な人物像の描写。

  • 黒木亮氏の作品は「巨大投資銀行」に続いて2作目。

    主人公は復讐の権化となってハゲタカのごとくディールを扱うインベストメントバンカーで、相変わらずストーリーの描写や登場人物の心情が具体的に記されていて面白い。

    「小説監査法人」とも時代設定が被るので、この頃に起こったのだろう金融事件についてはだんだん詳しくなってきた。

    作品としては主人公の人柄もあって「巨大投資銀行」の方が読んでいて気持ちよかったし、逢坂の場合はあのような生き方をしただけたあって、やはり最期はバッドエンドになるというのは想像の範囲だった。

    カネがモノをいうインベストメントバンカーという職業に格好良さを感じる一方で、やはり自分はなりたくないなと思った今日この頃。

  • 話にはなかなか入り込めなかった

  • こんな人、こんな世界もあるということに驚き。勿論、脚色もあるだろうが。自分と全く違う人種を知り、自分を知れた。主人公にとっての幸せは何だろう。自分にも問える質問だが。

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著者プロフィール

黒木 亮:1957年、北海道生まれ。カイロ・アメリカン大学大学院修士(中東研究科)。都市銀行、証券会社、総合商社を経て2000年、大型シンジケートローンを巡る攻防を描いた『トップ・レフト』でデビュー。著書に『巨大投資銀行』『エネルギー』『鉄のあけぼの』『法服の王国』『冬の喝采』『貸し込み』『カラ売り屋』など。英国在住。

「2021年 『カラ売り屋vs仮想通貨』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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