盤上のアルファ

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 375
レビュー : 98
  • Amazon.co.jp ・本 (274ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062165976

感想・レビュー・書評

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  •  NHKのBSプレミアムで玉木宏と上地雄輔がドラマをやっていた時に読みたいと思っていた、将棋は秋葉同じく全くの素人なのだけれど。
     社会部から文化部、それも興味もなかった将棋の記事を書くことになった秋葉と、プロ棋士入りをあきらめかけていた真田が偶然なのか、必然なのか……酷い出会い方(本当に)をしてから、2人の生活が、人生が変わりだしていく。将棋の棋譜の如く仕組まれたところもあったと思うけれど、同級生共に今の自分に疑問を持っている2人の相互作用はなんやかんやで良いものだと思った。でも、あの最後の展開は事情を知らなければ、秋葉じゃなくても怒るわー。
     将棋は全然分からないトコロがあるけれど、水上との勝負のところは熱い戦いだと思ったし、ハラハラドキドキ、そしてすげえー!って心からわくわくとなった。

     余談、ドラマで演じた2人も同級生同士で、共に今年40になる。

  • 選考委員の満票ということで期待して読んだが微妙だった。そもそもこの現代長編新人賞というのは歴史も浅いし、過去の受賞者で知っているのは朝井まかてさんのみという、まあお察しの賞。
    「視点を変更しない」のような基本的なルールは守られていないし(そのせいで結構読みづらくなっている)、前半の女流同士の恋愛沙汰も本筋とうまく絡んでいない。それと、主人公ってホントに30代か? セリフや行動だけ見ると、「じゃりん子チエ」の「鉄」みたいなもっと昭和感まるだしのオッサンのように思える。
    とはいえ、関西弁のセリフ回しは笑えるところもあるし、将棋しかない男が再起をかけるって話は応援せずにはいられないので、最後は思わず応援してしまった。
    後半の恋愛沙汰はまったく不要だと思うけどね。
    たぶん、プロの作家が書けば、将棋に命を懸ける男の挑戦とそれを見守る女っていうのをもっとうまく書けるはず。
    将棋が好きであれば楽しいだろうけど、純粋に小説としてはこれだけたくさん本がある中であえてこの本を読む必要はあるのか疑問。

  • 将棋好きのだんなさんに勧められて読了。
    (ただいま我が家では「将棋小説フェア」開催中。
    次に「サラの柔らかな香車」も控えています。
    だんなさん的にはこっちのほうがおもしろかったらしく、こちらを先に読むように推してきました。)

    うん、おもしろい!よかったです。
    真田が登場してからは、加速度的におもしろかった。

    著者が地元の人だからか、関西~とりわけ神戸方面がよく出てくるのも
    親近感沸いて読みやすかったのもあるけど、
    人物像やそれらの背景なんかも丁寧に描かれていると思ったし、
    決して希望のないラストでもないし(むしろ希望が持てるとわたしは感じたのだが)。

    将棋がわかる人ならもっとおもしろいかもしれないけど、
    わたしくらいの知識でも、全然楽しめると思う。

    バランスよし。

    しいて言うなら、そんなに秋葉が嫌な奴には、冒頭からは感じられなかったのはわたしだけ?!きっと著者はけっこういい人なのかも・・・(想像)

  • 将棋の世界に生きる男と新聞記者との奇妙な関係。新聞での将棋囲碁欄など今まで気にしていなかったが、これからは戦評も注目していきたい。

  • 将棋は全然わからないのだがそこにかける思いはすごかった。心震えた!

  • 読みたいリスト

  • ドラマ開始1時間前にぎりぎり読み終えることができた。将棋ブームになるのを見越したような作品であるが、膨らまそうと思えばもっと膨らませそうな内容なのに、最後は少女趣味的な甘い終わり方だった、キイプレイヤーだった静の行動が納得いかないし加織の存在も中途半端だ、将棋がテーマの柚月裕子作「盤上の向日葵」の方が男臭さを感じさせられる。それと「聖」等の実話に基づく方が小説より感動させられるのは、小説家としてどうだろう。この著者の作品は他に2、3作読んだが、みんなちょっとづつ詰めが甘いような気がする。

  • 2018.8.7

  • 2018/07/15 読了

  • 塩田さんの作品を初めて読みました。

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著者プロフィール

塩田武士(しおた たけし)
1979年兵庫県生まれ。関西学院大学社会学部卒。新聞社勤務中の2010年『盤上のアルファ』で第5回小説現代長編新人賞を受賞し、デビュー。2016年『罪の声』にて、第7回山田風太郎賞受賞、「週刊文春」ミステリーベスト10 2016国内部門で第1位となる。2019年『歪んだ波紋』で第40回吉川英治文学新人賞を受賞。他の著書に、『女神のタクト』『ともにがんばりましょう』『崩壊』『盤上に散る』『雪の香り』『氷の仮面』『拳に聞け!』『騙し絵の牙』がある。『罪の声』の映画化が2020年公開決定し、小栗旬・星野源の共演が決まっている。

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