吉田拓郎とつま恋と僕 (The New Fifties)

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (210ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062166317

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  • わたしの拓郎ファン歴は、もうかれこれ40年近くになると思います。一時はあまり曲を聴かなくなった様な事もありましたが、最近はまたギターなんぞを引っ張り出してきて、録音機材(ハンディMTRとマイクスタンドだけですけどw)を妻に内緒で買って来て、演って録ってYoutubeにアップして自己満足に浸ったりしています。ええと、さぁてこの本『吉田拓郎とつま恋と僕』の出版を知ったのは Twitterで拓郎関連の皆様方とお話しをていた時のことでした。企画構成を担当され神原さんとたまたまついっとしたこと。そして装丁を担当された萩さんともついっとでお話し出来たことがきっかけとなりました。この本の作者 木下晃さんはYAMAHAリゾート「つま恋」の音楽プロデューサーで、拓郎と同い年の1946年生まれ。わたしとはおおよそひと廻り違いの年齢の方なのです。なんと6万人を越える観客が集まった、1975年(わたしは当時高校生)の、拓郎かぐや姫つま恋オールナイトコンサートのエピソードから始まって、「つま恋」というコンサートの場所を提供する裏方としての苦労話や面白いエピソードが、ゆっくりと落ち着いた語り口で綴られていきます。最近では拓郎一家との家族ぐるみのお付き合いをなされている様子までがほのぼのと伝わってきます。本文中いちばん印象に残った内容。或る時期以降の拓郎は、ツアーやコンサートの前には、必ずつま恋で1週間から10日間くらいの合宿練習を行うのだそうです。そして、木下さんはその全ての練習風景を裏方として見守ってきたそうなのです。ただ、その時に木下さんが考えていた事は、何か不自由なことはないだろうか、暑かったり寒かったりしていないだろうか、食事や飲み物は事足りているだろうか、という様な事ばかりで、演奏している曲そのものにはかなりホンキで無関心だったらしい。(以下、本文引用)だから、拓郎さんには悪いなあと思いつつも、何百回と聞いた曲でも、曲名がいまだにわからない・・・・・なんていうものもあります。そして、そうです、この本には拓郎の歌/曲に関することはほとんど書かれていません。2006年つま恋の最後の曲は『聖なる場所に祝福を』でした、と 『アジアの片隅で』の詩が好き! くらいしか書かれていない(笑)でも、この本はそれでいいのだと思います。わたしもそうですが、拓郎の歌は聴けばいいんです。いまさら本で細々と語ることなど無いと思います。しかし拓郎が弾いていたギブソン ギターを木下さんがもらったエピソードは、ファンとしては垂涎物のうらやましいお話ですけどね(笑) ああ、わたしもGibson欲しいよぉ…。拓郎も木下さんも既に64歳。そしてわたしも52歳がちかづいている。もう十分におぢさんであり、油断すると「老人」の領域に足をつっこんでいるかも知れなくなっています。でも、この本『吉田拓郎とつま恋と僕』を企画して作った方々の中には、自分の親が拓郎さんのファンだったことが吉田拓郎との最初の出会いです、という方々もお見えになる。時は流れて人は歳をとるけど、吉田拓郎と歌達は世代を渡って引き継がれていく! いやぁー、久々に良い本でした。

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