タソガレ

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 76
感想 : 16
  • Amazon.co.jp ・本 (258ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062166386

作品紹介・あらすじ

パリ旅行中に明かされた里美の"特別な感覚"とは!?彼女の無意識の所作が呼ぶストーカーと誘拐殺人の行方は!?何でも屋の祐児の愛は障碍だらけ。大胆な展開を支える繊細な文章!注目の女性作家が『あやまち』『カタブツ』『さざなみ』に続いて贈る好評4文字シリーズ最新刊は、恋人たちの危機を救うハートウォーミングな物語。

感想・レビュー・書評

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  • こういう病気があることは知っていたのだけれど、小説を書く方があるとは思わなかった

  • 恋愛小説と思って手にしたけどそれだけじゃなく、スリリングな推理小説な要素ありマイナーな病気を抱えるひとについて考えさせられたりもしました。特にクライマックスの”タソガレ”についての会話は心にステキな余韻を残して、読んでよかったなあと思いました!

  • 相貌失認という病気を初めて聞いた。人の顔が認識できないと想像してみると、主人公の里美がごく普通の生活をしているのが不思議に思われる。彼女には幸い祐児とリリカという恋人と親友がいて支えられている。そうでなければ不安な毎日を送っていくのではないかと思う。周りにその病気の人はいないけれど、2%もいるというのに驚いた。ブラットピットもそうではないかと告白したという。自分が相貌失認だとしたら、あまり人と接することなく引きこもりがちになってしまうだろうと思う。信頼できる恋人と友人の存在は大切。

  • 恋愛モノかと思ったらミステリだった。

    便利屋の主人公は読書会で出会った里美と恋人同士になる。
    付き合いはうまく行っていたが、交際4ヶ月目に訪れたパリ旅行で里美の言動に違和感を覚える。
    その理由は里美が人の顔を識別できない相貌失認という障害を持っていたからだった。

    相貌失認をキーとしたミステリの連作短編。
    日常の謎テイストだけれどもう少し重い罪である。

    1,2話は主人公が、
    3話は里美と巡りあった犯罪者、4話は里美の親友の視点で描かれる。

    相貌失認の描写に割かれる割合が多いために説明的な内容で冗長に感じられる部分が多々あった。
    そしてミステリの仕掛けとしては実体験から遠いものなのですっきり感が薄い。

  • 最後に、タイトルの意味が。
    この言葉から書きかったことが。

    昼間の空と、夜空が混じりあっていく黄昏時は、私もだいすき。

  • 人の顔を認識できない病気は大変。

  •  彼女の特別な感覚に、驚き戸惑いながら何とかそれを理解しようとする彼と、その感覚を持っているために自然に身に付いた防衛策で、明るく過ごす彼女。危険な目にあいそうになる彼女を、彼が回避させていくという風に進む軽めのミステリーなので、恋愛が主だったけれど読みやく感じました。
     彼女の抱える特別な感覚も、彼が付いていれば大丈夫!と太鼓判を押したくなる、そんなハートウォーミングないいストーリーでした。

  • 登場人物が好きになれない人ばかりでしたが、話としては面白かったです。

  • 彼女の気持ちが分からなくはない。

    はじまりの詩?がとても素敵だ。

  • 読後、急いで、しまいこんでいた「食卓の魔術師」(佐々木倫子)を引っ張り出してきた。まさか小説の中で、この漫画のタイトルを見るとは思わなかった。
    相貌失認というのはなかなか理解しがたい症状ではあるが、想像を絶するというわけでもない。人が人の顔を認識するという働きはよく考えてみたら実に不思議な働きであるからだ。
    なぜあのひとは昨日会ったあのひとだと断定できるのか。
    そういう根本的な認識を欠いている人生なら、恋愛に対する認識もそりゃあ違ってきて当然なんじゃないだろうか。
    祐児というキャラクターが今ひとつ魅力的に見えないのだが、でも一生懸命里美を受け入れようとしているところはいいなあと思った。

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著者プロフィール

沢村凜:1963年、広島県生れ。鳥取大学農学部卒。91年、日本ファンタジーノベル大賞に応募した『リフレイン』が最終候補となり、デビュー。98年『ヤンのいた島』で第10回日本ファンタジーノベル大賞優秀賞を受賞。おもな著書に『瞳の中の大河』『あやまち』『黄金の王 白銀の王』『脇役スタンド・バイ・ミー』『ぼくは〈眠りの町〉から旅に出た』『猫が足りない』などがある。

「2022年 『明日はきっと お仕事小説アンソロジー』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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